好きなことが言いたい。あほなことを、言いたい。(そんな気分とゴーギャン)


(…もう、本当に、救いようないこと、ヘルプレス、メァーン、カモーン、じーィざす、ギミィァブレイク。休ませてあげよう。あざっす。たしかそう云ってくれた。紀元…何年にだっただろう。ずいぶん前に貴方の言ったこと、ずっとすたれていませんね。なんだろう、言葉の意味って。)

ということで、好きに好きなことを箇条書きみたいに書く。


・ AI AI、うるさい。そんなにみんなビビッちゃうくらいAIが多くの人を追いつめるなら、ソンナモン使わなきゃいいじゃん。どうして誰も思わないの。なんでそれも云えないんだろうね。そういうものだから?っていうとまたアホがと思われて終わりなのだろうか。でもそもそもさあ。なんのために、生きているんだろ。変な感じがするんだな。


・ 誰かが悲しい、という気分はわかっても、悲しさとかは、わからない。ほんと、わからないやとさっき、思った。その昔誰か他人のことをわかりたいなどと、かりそめにも思ったことがあるのが、とてもおめでたくて、能天気で、どうかしていた。気持ちは伝染するから、察したりはするけど、悲しさっていうのは、その人にしかわからないものだから。わからないんだなあと思った。わかったように、思いたくない。なにか伝わっても、わかったような気がしても、それは、なにがわかったでもないから。

(*だけど、自分のことなら、わかろうとしたら、なんとかわかるはずだ。そうはいってもなんとか、どうにかだし、ぼんやりとしているとせっかくの自分のことも見えなくなってしまうが、やはり他人ではないのだから。だから、自分のことを大いに語ろうとする、言葉でなくてもよく、それこそいろんなやり方があって、表現をしていく。それをやっていくということで、次々でも、ひとつひとつでも、どばどばでもバッサバッサでも。結局、それしかありえない。)


…とかとか、好きに書きたいこと書いてきて、相変わらずとりとめないけどこれにさらに、今また新たに引っかかって自分のなかで浮上してきているアーティスト ゴーギャンについてメモしておきたい。

昨日ゴーギャンのことが気になり、身のまわりの本・画集だったり、ネットの記事だったりを漁ったりしていた。あんまりゴーギャンだけについて書いた本や画集は持っていないんだけど。

その中の一冊だが、「赤瀬川原平の名画読本」は好きな本だ。何度か読み返してもやはり「美味しい」。ゴーギャンの一枚について書いた章だけでなくて一冊まるごと読んで損しないお得な本だと思う。おおよそ原平氏の意見に共感できたり、また、自分も思ってきたことをもっとクリアーに言葉にしてくれている部分もある。それに、あのハイレッドセンターの、現代美術家でもあった赤瀬川原平の書く名画読本だ。単なる古典絵画の解説とは違う。現代を生きる実感から名画を味わった言葉にはやはり現代美術家の視点を感じる。書いた当時の赤瀬川原平氏が、現代美術に対してもはや否定的気分を持つに至っていたにしても。だからこそ、名画読本は多重的に興味深い。

本文中、「ゴーギャンが教える塗り絵の楽しみ」という章にある一節がいいので少し抜き出してみる。

「…(略)ゴーギャンの絵の塗り絵性である。ある面積の色面を区切って、そこにたんたんと色を塗り込んでいる。いいなあと思った。色を塗る楽しさの基本である。これなら絵具の楽しみだけに没頭できる。楽しみを優先して、理屈のほうはペンディングにして、ないがしろにすることができそうだ。
 でも若いころはそれが不満だったのだ。ゴーギャンの絵はあまりにも落ち着いて色をたんたんと塗りすぎている。そんなに落ち着いていられる場合か。」

そうそう、塗り絵。本当にただ、色塗ってるだけで楽しいものなんだよね。壁にペンキ塗ってるだけでも楽しい。だからもう、塗り絵で、いいわけじゃん。主題とかいうのは、もう色を塗る口実でしかなくて… と最初にこれを読んでからというもの、何度か思ったものだった。(それでもしゃれた口実が欲しくもある)そう、今でも時に思う。塗り絵は、絵だ。絵は、塗り絵だ、言ってみれば。まあそうじゃないって言いたい場合もあるだろうがそれでも、いいじゃないか。そしてただ、塗ったらいいんじゃないだろうか。

原平氏もそもそも修業時代には具象の油絵を描くことから始め、そこから現代美術表現に移行し暴れた青年時代があったわけだが、ただ素朴に絵を描きたいという気持ちもずっと持っていたようだ。他の仕事が忙しすぎたのか、その希望を持ったまま描くことは無かったようだけど。こういう文章を読むと、きっとその心のなかで何度も、一瞬のうちに絵を閃き、構想し描いていたのだろう、と思う。

それにしてもゴーギャンという人物の、幼少時からの盛りだくさん波瀾万丈エピソードといい、赤瀬川原平の現代美術・アートの世界への貢献度の大きさといい、即全部言い切れるものではなく、また別に書いてまとめておかないといけない気がすることが増えてしまった。はあ

もしも何事かお役に立てましたら、ぜひサポートをお願いします☆