思い出して走り書き

なんとなくついでに思い出したから書く。

この本、むかし読んで、それがむかしだったからかもしれないけれど、あとそれなり分厚いので読み終えるのに苦労したから、かもしれないけど、かなり記憶に残っている本。(安いね~)

いわばエッセイを集めたような感じで、いろんな話が突っ込んであり、ぶつぶつ途切れる感覚が続くので、読みやすい…とはいえない、だけど、なんだか惹きつけられる内容だった。

これは、絶対にアートや美術の「正解」について書かれていない本で、その人自身について書いてあって、そもそも、正解はないんだけどそのイメージがあった頃、そのイメージに苦しめられてもいたころだったからか、いろんなことを切り離して考えられてよかった。

パワースポットとかタイトルに入ってるだけあって、スピリチュアルな話も多かったような、気がする。この本だったか覚えていないけど、横尾さんのガーディアンエンジェルみたいな存在?に、「あんま本読むな」と言われている(でも実際は読んでいる)という話が出てきて面白かった。

本読むのに慣れてきてしまうと、「あんまり本読むな」っていう感覚が分からなくなってくる気がするんだが、そのころああ、一理あるなと思ったのを覚えている。昔知っていた芸大油画科行ってたか、卒業した人が、「横尾忠則はとても勉強しているよね」と言っていた。そうなのか。そのころは大してピンとこなかったけど。勉強しているというか、それはしているのだろうけど、横尾忠則特集の美術手帖とか読むと、経歴が華々しいなあと思う。生産的というか。

絵を描く人だけど、絵のことばっかり云わないよなと思っていた。つまり、造形的なことやテクニカルなことばかり言うのではないなと。そういうのはあえてあんまり云わないもんなのかな。(言う人もいれば言わない人も…。それじゃ、当たり前か。)それが良かったのだと思う。

無論読んでいて、美術やってる人感というのはあるんだけど。←うおーこの文章あかんね笑 でも私はそもそもはそんな理屈っぽい人間ではなかったしこれで通じればそれでいいや、みたいなところがあった、もともとは。その頃の日本人的な共有しやすい態度というのか。つまりナイーヴだったのである。今もそうかもしれないが?

日本人というふうにくくるのは大概無意味なんだけど、日本人と言っても観念小説とか読んで思想とか社会とか語っていたような若者が珍しくなかったような時代もあるしでいろいろ、あるのだし。


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