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和の心を尊びながら、現代アートを気楽に読み解くヒント。passive-aggressive miracle ひかる。

(違う。なんかもっといいタイトルを思いついたのに、忘れてしまったw)

現代アートは、難しい事前情報や教養が無いと、鑑賞しても知的に理解しきった気持ちになれず、あたかも美術評論家のように、知的な切れ者ふうな解釈を一席ぶったりできなくて、「ああやっぱり私はわかっていない」的な自己疑惑を抱えた不完全燃焼となる場合も、作品によっては多々、あるかもしれないですね。誰も一席ぶたれたくもないと思うのですが。

ですがもっと、とっつきやすい現代アートの理解の仕方というものはあると思うし、別に現代アートは犯人あての楽しみを競うミステリでもないわけです。シンプルマインドならシンプルマインドなりの楽しみ方をすればいいだけなのでは。そのくらいの生意気さなしに、現代アーティストというファッカーたちの仕事なんかわかりません。(知ってますよ、みなさん、謙虚ぶらないと、みんなに叩かれるから、一応謙虚ぶってるけど結構中身は生意気でうぬぼれ屋だってこと。そういうのも、ある意味大事じゃないでしょうか?そんなあなたを自嘲しつつも現代アートで肯定しましょう)

さて、現代アートを理解しようとするとき、いつもいつも使えるhow toなんてないけど(むしろそういうハウツーがあれば、喜んで否定していくのがアートでもあるわけで…だけど)とにかく、いえるのは。

心に暇を持ちましょう、ってことじゃないでしょうか。

芸人さんがネタを考えているときのような、日がな一日、忙しい現代人は見つめてる暇のないものを、ぼんやり見つめないことには、作品というものは、それが単純な、キャンバスに油絵の具で描いたという類の静物画であっても、生まれてきません。

次いで言うと、日本のお笑いは、現代アート的な感動に非常に近いものをくれる芸であると思います。現代アートはそう簡単に笑えるものではありませんが、アイデアの出どころはとても似ていて、目指すものが「笑い」なわけでもない、笑えることもあるけど…そういうものだと思って観れば、自分にとってのその作品の理解の糸口がつかみやすいと思うんですけども。

自分にとっての、というのは、アートはどうしても多層的に読み込めてしまうし、そういう意味が重層しているほど面白いかなと私は思うからです。そこが決まっているとわかりやすいかもしれないけれど、意味が一つで、この解釈以外許さない、なんて、交通標識ではないのですから、それはアートじゃなくて、制度とか命令と同じになってしまうのではないでしょうか。プロパガンダ、といいますか。

現代アートがわかりにくいのは、美術史が欧米中心の物語であり、その中でなにを現代アートとして認めているのか、という話だからでもあります。

ですが、今更、欧米だからわからないと云って終わりでいい時代でもないでしょう。ツタの絡まるチャペルで結婚式を挙げても、まるでクリスチャンと関係ないとか、そういうのも日本的なわけですが、この際宗教哲学はおいておいて、文化。から、理解しやすいポイントを見つけていくと、現代アートも朝飯前、くらいの意識にはなれるのではないでしょうか。

日本にも欧米に親和しやすい文化圏はあります。それは大阪。そしてギャル文化ではないかと思われます。このへん、先に出てきたお笑いの話と響きあいますね。

たとえば、久しぶりに連絡のついた知人に、自分について、「たいして見るべき新しい変化とか成果無いけど、考えさせられた」などというような驚きの失礼発言をかまされたとします。言われたのが大阪人やギャルだったら、これにどうリアクションするかに血道を上げることでしょう…。そういった方面の筋トレを日々やっているからです。なので、おそらく、「そっちも相変わらず見る目はないけど無駄口だけは多いよね」とか、ギャルだったら言い返しますよね。大阪人はもっとボケのほうを目指すかもしれません。

とはいえ、ほとんどの人はギャルじゃないし、こういうカラダ張って生きてますという態度を取れないので、こんなこと言えないし、まずそのタイミングで思いつきさえしなくて、クヨクヨ引きずったりしてしまうのです。(ですがそれも和の心。矛盾するようですが和の心は大事です。大事なんだと誇りを持って意識してください。炎上依存するよりも、自尊心を保つことのほうが大事であると私は考えます。すすんでデクノボーと呼ばれましょう。)

とにかくこの、瞬時に打ち返す機敏さは欧米系の攻撃性と親和するので、こういったギャルマインドで立ち向かうこともアートの理解には必須になってきます。別にここまで喧嘩上等な攻撃的態度になれ、と言ってるわけではありません。ありませんが、このくらい切り返すタマじゃないことには、やっぱ現代アートはわからないとかブツクサぼやいてオシマイのままでしょう。それじゃパンチラインにもなりゃしません。そこにあなたはいません。

*長くなってきてしまったので、タイトルの「passive-aggressive miracle ひかる。」はなんだったんだ??という話は次回にしたいと思います。まあ、思いついたからと言いたかっただけかもしれません。

*画像はpixabayから持ってきました。このごろそればっかです

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