原則3「人の立場に身を置く」|人を動かす

あなたの好きな食べ物はなんですか?

いきなりですが質問です。「あなたの好きな食べ物は?」

...はい、ありがとうございます。次に、もう一つ質問です。


あなたは今キャンプ中で、今晩のおかずを獲るために魚釣りにきているとします。少々ワイルドですかね?笑 とにかく、魚を釣りたい。一匹も釣れないと今日のおかずはありません。
さて、「あなたは、先ほど答えた好きな食べ物と、魚用の餌(例えばミミズ)、どちらを釣り針につけますか?」

おそらく100%に限りなく近い方々が後者かと思います。これ、本書にも書かれていて面白いなと感じたのですが、魚釣りの時は魚の好物を餌にするのに、こと人との会話や交渉になると、ほとんどの人は自分の好きな物事の話ばかりするんですって。耳が痛い...。


誰も他人にさして興味はない

今回の原則、私の心にグサグサ刺さってます。矢がビュンビュン飛んで来てます。

もちろん、我々は、自分の好きなものに興味を持つ。生涯持ち続けるだろう。しかし、自分以外には、誰も、そんなものに興味を持ってはくれない。誰も彼も、我々同様、自分のことでいっぱいなのだ。

そうなんです。外国で数十人規模の虐殺が起きていることより、今、自分の小指がタンスにぶつかってしまったことの方が大事件になりえるんです。別に、その人が悪いわけではありません。それが人、もっと言えば生き物です。


自動車王の成功の秘訣

かの自動車王 ヘンリー・フォードが以下のような至言を残しています。

「成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることのできる能力である」

まさに、 "言うは易く行うは難し" な秘訣だなあと感じます。これができるようになると、普段の会話からビジネスでの交渉まで成功する、とカーネギーは言います。大多数のセールスパーソンがうまく売れない理由を、カーネギーはこう説きます。

彼らは常に自分の欲するものしか考えないからだ。我々は、別に何も買いたいとは思っていない。それが彼らにはわかっていないのだ。我々は、ほしいものがあれば、自分で出かけていって買う。我々は、自分の問題を解決することには、いつでも関心を持っている。だから、その問題を解決するのに、セールスマンの売ろうとしているものが役立つことが証明されさえすれば、こちらから進んで買う。売りつける必要はないのである。客というものは自分で買いたいのであって、売りつけられるのは嫌なのだ。


相手に自ら動いてもらう

なので、会話や交渉を成功させるには、相手に自ら動いてもらうことが重要とのこと。そのためにオススメの考え方は以下の通り。

「いったいあの人は、何を一番望んでいるだろうか。どうすれば、あの人の望みと私の望みを一致させることができるだろうか」

つまり、

①相手の望みを知る
②相手の望みと自分の望みが一致するように考え、伝える
 (強い欲求を起こさせる)
③相手が、相手の望みを叶えるために自ら動く
④相手の望みが叶うついでに自分の望みが叶う

という順番ですね。

この、相手が自ら動くような、強い欲求を起こさせることができるかどうかが大事である、とカーネギーは述べています。

さて、この原則3までが、本書の中で一番基本となっている "人を動かす三原則" です。今後紹介する原則たちも全てはこの三原則が土台になっています。これら三原則を習慣までおとしこめれば、周りの環境が大きく変わるらしいです!私も理解するだけでなく、少しずつ実践していきたいと思います。^^ノ

次回からは、 "人に好かれる六原則" を紹介していきます。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

原則3:強い欲求を起こさせる。



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