原則8「関心のありかを見抜く」|人を動かす

さて、今回の原則は本書でのページ数が7ページと大変少ない章なのですが、相変わらず重要なことが書かれているのでしっかり書いていきたいと思います!


博学になるコツ

この章でもセオドア・ルーズヴェルトが取り上げられており、彼は博学で有名だったそうです。話し相手がカウボーイだろうと、政治家、外交官、その他誰であろうと、その人に適した話題を豊富に持ち合わせていました。

では、なぜそのような芸当ができたのか?

種を明かせば簡単だ。ルーズヴェルトは、誰か訪ねてくる人があるとわかれば、その人の特に好きそうな問題について、前の晩に遅くまでかかって研究しておいたのである。
ルーズヴェルトも、他の指導者たちと同じように、人の心をとらえる近道は、相手が最も深い関心を持っている問題を話題にすることだと知っていたのだ。


他の原則との関係性

これはつまり、原則4「誠実な関心を寄せる」ということですね。ちなみに本書「人を動かす」では、このように他の原則が密接に関わっていたり、言葉を変えて繰り返しでてきたりします。

余談ですが、名著と言われるタイプの書物は、一冊の中で重要なことを繰り返し言葉を変えて述べているものが多いです。名著を書かれる方はぜひ。←

さて、「誠実な関心を寄せる」に近しいこの原則ですが、流れで分けると以下のようになります。

①話し相手自体に「誠実な関心を寄せる」
②関心を寄せた相手の「関心のありかを見抜く」
③その話の 原則7「聞き手にまわる」

このように、似ているようでひとつの流れとして原則は機能しているわけですね。


Win-Winの関係になれる方法

この、相手の関心を見抜き、それを話題にする会話の仕方は、話し手と聞き手の双方の利益になるとカーネギーは言います。

従業員間コミュニケーションの指導者、ハワード・ハージッグは、常にこの原則を守ってきた。その成果について、ハージッグ氏はこう述べている。
「相手次第で成果も違うが、概して言えば、どんな相手と話をしてもそのたびに自分自身の人生が広がる ー それが、何よりの成果だ」

話し手は自分の話に関心をもって聞いてもらえたことによる喜びや自己重要感を感じられ、聞き手は自分と違う人生を歩んできた人から新しい知見を得ることができるんですね。

この聞き手のメリットを読んで、少しでもいいなと思ったら是非一度、意識的に「関心のありかを見抜く」ことをして、「聞き手にまわる」会話をしてみてください!

今回もここまで読んでいただきありがとうございました!

「聞きなさい。でないと、お前の舌がお前の耳をふさいでしまう」
ー アメリカンインディアンの言葉 ー

原則8:相手の関心を見抜いて話題にする。

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