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おんがくのつくりかた 8 ー実践編

■完売御礼

前回「おんがくのつくりかた 7 ー実践編」は10部限定で、見事に売り切れました。ありがとうございました。

売り切れの度に、販売部数を2ずつ増やしていこうと考えております。

■noteでのレッスン記事と、実際のレッスンの違い

現行の生徒がこの記事を購入してしまうことが無いように、ここであえて、レッスン記事と実際のレッスンの違いについて触れておきますが、当然ながら、noteのレッスン記事では「正解」を提示することは出来ません。考え方、を提案しているだけに留まります。実践するのは良いとして、それの良し悪しを誰も提示してくれない、という欠点があります。

レッスンとして「答え合わせ」が出来ないのは、はっきり言って意味を持ちません。それでも「考え方の提案」として十分に価値がある記事だと思って書いています。このレッスンは「メロディーを考える」という趣旨に基づいていますが、メロディーとは元々、個人の好みによる見解が多く、個性によって、良いと感じるかどうかは異なります。なので、書籍、先生、講師、などはなるべく触れない問題なのです。

■メロディーだけは、才能が全て?

個性、才能、という言葉は、教える側、すなわち先生講師側には、体の良い「逃避先」となります。結局、個人の才能次第だよね、などという結論を出してしまう講師に意味がありますか? お金とって教えているのに、結局独学と同じでは話になりません。単純に「詐欺」です。ですが、この分野において、良し悪しを論じることが出来る人はごく限られています。講師という職業を考えた時あまりにも荷が重すぎます。

■音楽を教えるという事

職業的に音楽の作り方を誰かに教えると言うことは、「方法論」を教える他無いのです。故に、理論を展開し、理屈を教え、数学的に、方法的に教えます。すべての人が最も悩むのは「メロディー」なのに、そこには一切触れず、まずはコードだよね、という事になりがちです。題材として準備されたメロディーに対して、やれ和声はどうしようか、対位法は、などの理論講義は、やってる側も、受けている側も、大変勉強になった気にはなりますが、実のところ、音楽を聞く人というのは「メロディーしか聞いちゃいない」という現実があります。結局、良いメロディーを生み出せなければ、せっかく学んだ理論や方法論も無駄になります。理論や方法論だけで作れる音楽は存在しません。そこに、音楽の先生の難しさがあるのです。

■放置されてきたメロディーの勉強

世に溢れるメロディーは「良いものだけが選定されている」という意識を持ちましょう。つまり、選ばれたメロディーなわけです。普段意識はしませんが「良くないものは本来世に出ない」のが今までの時代です。現在は誰もが世界に配信できる時代です。良い音楽と、そうでもない音楽、の違いはどこなのか、と考えた時、メロディーはとても重要な割合を持ちます。

浮かんだメロディーに伴奏を付ける、という事しかやったことがない人は、予め既に完成されている伴奏に、いかにメロディーをつけていくか、という訓練は戸惑うでしょう。中には「こんなの簡単だよ」と言う人もいるかもしれません。ですが、プロの人が作ったメロディーと、素人さんでは、明らかな差が出ます。伴奏が同じなのに、です。そこを、何故だろうか、と考えていく事は、良いメロディーを作れるようになるために大変重要な訓練となります。こういった教材は圧倒的に不足しています。多くのDTMerが「伴奏を作る事に一所懸命」になり、メロディーとは何か、を考える機会は殆どありません。音楽において、高い割合を示す要素であるにもかかわらず、です。

■簡単では無い

この課題も、前回同様「簡単だな」と思う人が多いと思います。現に教室でのレッスンでも、これがこなせない人は殆ど居ない。ですが、「この音をこうすると、もっと良いメロディーになる」という箇所が必ずあり、しかもそれは私(講師)の好み、とは無関係で、生徒も納得するのです。この事から、「良いメロディーも、理論化出来る」という結論に達しています。残念ながら、それを言葉にするのは大変難しく、記事にすることもままなりませんが、メロディーとは「個人の好みとは無関係に良し悪しが判断されている」というのは、どうやら間違い無いようです。

ちなみに、この課題は私が作っていますが、私の好みからは逸脱しています。絶対こういう曲を自分で好きでは作らない。洋楽テイストにしてあります。自分が好きではないからこそ、良いメロディーに対しての考察が可能になるわけです。

これ以降は、有料にさせていただきます。Cubaseファイルの課題です。12名限定ですので、興味のある方は是非購入下さい。

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