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コンテンツの作り方

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記事一覧

【VAIO typeP】温故知新、アナログとデジタル、コンテンツの質と更新頻度

【VAIO typeP】温故知新、アナログとデジタル、コンテンツの質と更新頻度

文庫本が読めない。そう文字が小さすぎて読むのが辛い。年齢を感じるということはこのことかと思う。

故(ふるき)を温(たずねて)新しきを知る、という訳ではないけれど、Kindleにしたら、本が読めるようになった。そう、文字を読みやすい大きさにできるのだ。故=文庫本、新=Kindle。アナログ=紙、デジタル=E ペーパー。

最近買ったオールドレンズには、母艦としてミラーレスデジカメのNEX-5T。

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話題の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」モデレーター進行を湯島の古本屋で見つけた雑誌から学ぶ

話題の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」モデレーター進行を湯島の古本屋で見つけた雑誌から学ぶ

話題の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」と雑誌コンテンツの作り方にはいくつかの共通点があります。

1つは「Clubhouse(クラブハウス)」のルームは「取材」に似ているということ。

「Clubhouse(クラブハウス)」のモデレーターやRoomを見ていると、よくテーマを決めて、ゲストを呼んで公開インタビューのような取材をしているのを見かけます。

2つ目はテーマを決めてスピーカ

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箱根本箱で考えたこと

箱根本箱で考えたこと

「ヒトを通じてタグを知り、タグを通じてヒトを知る」それが場となり、コミュニティとなる。

こんなことを箱根本箱に行ったときに、思いついて書いた。ここでいう「タグ」とはインスタなどの#=ハッシュタグのこと。

ちなみに箱根本箱とは以下のような施設。

2018年はどのようにコミュニティが形成されるのか、いろいろな場所を見てみた。それは、喫茶ランドリーだったり、ピースホステル三条だったり。

コミュニ

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雑誌コンテンツの作り方。Vol.8 レイアウトの作り方

雑誌コンテンツの作り方。Vol.8 レイアウトの作り方

雑誌にはエディトリアルデザイナーと呼ばれるヒトがいる。私がこの業界に入った時は、レイアウト用紙と呼ばれるA1くらいはある紙に鉛筆で書かれていた。

http://www.amudesu.co.jp/fm-tate-full.jpg

こんな感じでした。テーブルの上に広げて、写真を切り抜いたり、表を入れたり、とまさに見開きの絵を描くように、デザインしてました。

平凡出版(現マガジンハウス)の雑誌の

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2019年、noteであまりにも上手い文章にいくつも出会って、考えたこと

2019年、noteであまりにも上手い文章にいくつも出会って、考えたこと

2019年、noteで上手い文章にいくつも出会った。

こんなのとか、

こんなのとか。

最近、どうしても朝早く目覚めちゃう時があって、facebookを眺めていると、誰かがこれらの文章をシェアしている。そしてその文章力に圧倒させられながら、涙を流してしまうほど感動してしまうこともある。

なんか時代が変わったな、僕が雑誌編集者になったのはもう30年近く前のことだし。300文字くらいの原稿を書い

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街の本屋はリノベーションできるか?

街の本屋はリノベーションできるか?

facebookを眺めていたらこんなクラウドファンディングが目に飛び込んできた。"無人古本屋"さんの次にブックマンションをつくるというプロジェクト。

ブックマンションとは小さな本屋の集合体。みんなで本を持ち寄り、みんなで運営する本屋です。

思わず支援をポチっとしてしまいました。

そんなことを思っていたら、今度facebookfにこんな記事をレコメンドされました。

『世界のエリートはなぜ「美

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ウェブマガジンと雑誌の違いについて。

ウェブマガジンと雑誌の違いについて。

ウェブマガジンと雑誌の違いについて、語られているようで語られていないので、少しでもここにメモ的に。

1.ウェブマガジンは縦に進む2.雑誌は横に進む3.ウェブマガジンはタップ&スクロール4.雑誌はめくる5.ウェブマガジンはフラット6.雑誌は大小をつける7.ウェブマガジンは透過光8.雑誌は反射光9.ウェブマガジンは映画的10.雑誌は絵画的これらの特性を踏まえながら、編集を行っていかないといけないと思

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雑誌コンテンツの作り方 Vol.7署名記事と匿名記事

雑誌にはいわゆる記者やライターによる文と、作家や文化人などの著名人による文とあります。

匿名記事と署名記事というわけ方もあります。

その違いは何かというと、トレンドを追いかけるのはライターと編集者が作る記事。

その雑誌が発信するエッセンスは著名人による記事になります。

つまり、前者はフローしていき、時代の流れや動きを伝えるもの。

後者はストックされ、世の中に問いかけるもの。

そこで、雑

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雑誌コンテンツの作り方 Vol.6記事は「おや、まあ、へえ」で作れ

雑誌コンテンツの作り方 Vol.6記事は「おや、まあ、へえ」で作れ

雑誌記事の基本として、叩き込まれた言葉「おや、まあ、へえ」。

「おや」は、「意外な事に出会った時、疑問のある時などに発する声。例『—、これは何だろう』」「まあ」は、「(女性が)驚いたり感嘆したりした時に発する声。例『—不思議だこと』」「へえ」は、「疑問や驚きの心をあらわすときにもいう。例『—あいつがねえ』」

http://www.zaikaisapporo.co.jp/diary/「おや」

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雑誌コンテンツの作り方 Vol.4 3か月後のトレンドを探せ

雑誌コンテンツの作り方 Vol.4 3か月後のトレンドを探せ

月刊誌はだいたい発売の3か月前に、企画を立てます。

最近はデジタルの入稿なので、もう少し早いサイクルかも知れないですが、私の時代はそうでした。だいたい10年前くらいまで。

簡単にスケジュールをいうと

4月1日発売では、

2週間前の3月15日が校了。

その2週間前の3月1日が入稿。

その1か月前の2月1日が編集会議。

すると会議から発売まで2か月。

ん? あと1か月は?というと、

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雑誌コンテンツの作り方。Vol.3編集長は「台割」を作る人

雑誌コンテンツの作り方。Vol.3編集長は「台割」を作る人

世の中に「編集長」と呼ばれる人がいます。

最近だとウェブサイトでも、「編集長」という肩書きを使われている方が多いですね。

雑誌だけでなく、書籍でも使いますし、そのあたりの違いを少し書いてみます。
(といっても、私は書籍をやっていないので、月刊誌とウェブだけの話になります)

雑誌の場合、
プロデューサーとして、企画立案、クライアント開拓、全体の予算管理など、
ディレクターとして、台割、打ち合わ

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雑誌コンテンツの作り方 Vol.2ブログとの違い

雑誌コンテンツの作り方 Vol.2ブログとの違い

雑誌コンテンツの作り方 Vo1.「データマンとアンカーマン」で、取材をした人が原稿を書かずに、アンカーマンと言われるライターさんが原稿を書くという話をしました。

さてその時に、「取材もしていないのになぜ原稿をかけるのかという」とギモンに思うかと思いますが、実はそれが可能になるのは原稿コンテというの存在があるからです。

CMなどで絵コンテというものがあるのをご存じの方はいらっしゃるでしょう。雑誌

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昔、「どうしてブログ、ノーギャラなのに書いてるの?」と言われたことと、慣れることでお金の払い方が変わること

「ブログ」というものが流行り始めた大昔のこと。

ある大御所編集者さんが、「林さん、あのブログってどうしてみんな書いてるの? だってあれノーギャラでしょ。ノーギャラなのになんであんなに一生懸命書いてるの? まあ素人が発表したいっていうのならわかるけど、結構有名なライターもノーギャラでブログ書いてるじゃない。あんなことやってると、出版社もそのライターにお金出したくなくなっちゃうんじゃない?」って仰っ

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「喫茶ランドリー」はどうしてヤバい?市民の能動性を引き上げ、受け入れる。グランドレベルの壮大な実験がはじまりました。

「喫茶ランドリー」はどうしてヤバい?市民の能動性を引き上げ、受け入れる。グランドレベルの壮大な実験がはじまりました。

グランドレベルの企画・運営で、昨年2017年12月にプレオープンし、2018年1月5日にグランドオープンした、ちょっとだけ話題となっている「喫茶ランドリー」は、ただのランドリーカフェではありません。そこには、0歳児から高齢者までの、たとえばこんな自由な使い方、過ごし方が展開されています。

代表の田中がグランドレベルという会社を設立したのが、2016年9月。それ以前から会社設立の話は方々にしていた

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