「ゲイ風俗のもちぎさん」を読んで

先日発売された「ゲイ風俗のもちぎさん」を読んだ。


もちぎさんのTwitterを読んでいるうちに彼の言動や考え方が素敵だと思ったので即購入した。

中身は男と男が裸で絡んでいるシーン(エロ要素はないが)があるので、そういったことが苦手な方はショックを受けるかもしれないので、注意が必要。


さて、内容に入ろう。


この作品はコミックエッセイになっており、もちぎさんの体験したことがコミカルに描かれている。

なので、さっくりと読める。

深淵を覗いていしまいそうな「風俗」という世界なのに、明るく、そして真面目に問題に向き合う彼らの姿がある。


ゲイの話なので共感が薄いかも……という不安もあったが、世の中に蔓延している生きづらさにそっと寄り添ってくれるセリフもあり、読んでいてグッとくるものがあった。


その中のひとつに、自分を「キャラクター」として消費されているもちぎさんの女友達の話があった。

その女友達を「最強キャラ」というキャラにしてみんなでいじっていく。

いじる方はいいのだろう。

何も傷つくことはないし、むしろ仲良くなれるとすら思っている。


しかし、彼女は言う。

「もう面倒だ」


そんな彼女にもちぎさんは一言こう伝える。


「あたいらは自由に生きようね」


この一言が、強かった。

他の誰のものでもなく、ただ自分となる。

それを推す言葉は、強かった。


他にもグッと来るセリフが多いので、是非とも読んでみてほしい。

きっとあなたの「自由」が見つかるはず。



では今日はこの辺で。

cali≠gari/-踏-

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