ハーモニカの歴史を学ぶ新井

転職前の3月、『ファクトフルネス』を読んでいた私が一番衝撃を受けたのは、筆者が自己紹介の時に剣飲みの芸を披露するということだった。喉は横に平たいものは結構受け入れるのだそうだ。なるほどと家にあったおたまの持ち手で試そうとしたが難しい。奥に入ってくる感じがない。しかしこれを読んだ私はインパクトのある自己紹介をしよう、と心に決めた。藤原和博先生も決まって講演の最初に「私に似ている歌手は?せーの!」で客に言わせるところから始まる。大学の入学式で藤原先生を初めてみた私は、何をされてきた方が全く知らず、話の内容はまるで覚えていなかったのだが、3年生くらいになり教育の本を漁っていたところ藤原先生のご著書を見つけた。「ああ、このさだまさし似の人、講演していたな」という記憶だけが残っており、本を買って読んでみた。(現在は5冊くらい持っており、講演の動画もよく見ている尊敬する方の一人である。)

新しい会社に行くにあたって、一発目の自己紹介は重要だ、と考えた。転職前まではアドバイザーもいるしネットにも色々な情報が蔓延っているが、転職してからの情報はあまり見かけない。これは自分流で行くしかない。

そもそも転職活動後半からだいぶ一般論から離れたことをしていた。最終面接で「10年後の目標は?」と聞かれて「世界一有名な『新井』になります」と答えたのが、様々なことの発端だ。転職が決まってからも一般的には会社には転職先を言わないものらしいが、人事部長の問い詰めに耐えきれず「◯◯へ行きます」と正直に言ってから、同じ部署の全員に伝えた。結果的に長めに休みはもらえたし自分もモヤモヤが残らなかったから良かったと思っている。

自己紹介も自分流で行こう。大きな会社に行くのだ、最初のインパクトが無ければ私は大勢の中の一人になってしまう。さあ何が良いか。自分を振り返ってみた。

「最近は草野球やってます」弱い。

「子どもが産まれたばかりでかわいいです」弱い。

「林修先生と働いていました」悪くはないが、これだけでは『俺』が伝わらない。

「ハーモニカ吹きます」これはどうだ?

私は小3から4年間、ハーモニカを習っていた。祖父母と一緒に通っていた愛好会で、自分の他は60台以上の方々ばかりだったから、曲は古いものだし小学生の時にやったきりなので技術もイマイチ。しかし、準備もなくできるのはこれだけだ!と思い、自己紹介の場にハーモニカを持ち込み、周りが普通の挨拶をしている中、一人だけ「千の風になって」を吹いてみた。

その時の反応がどうだったかあまり覚えていないが、常にハーモニカを持ち歩くようにし、2ヶ月経っても「あの時のハーモニカは衝撃だった」などと言われるのでその度にその場で少し吹いている。

ハーモニカキャラが定着しつつあり、ミーティングのアイスブレイクでも「ハーモニカの歴史でも話してみたら?」と言われる始末。よし、突き抜けてみようと、学ぶことにした。


今日のハーモニカの歴史。

1965年、世界で初めて宇宙に持ち込まれた楽器は小さいハーモニカでした。



ちなみに林先生と働いていたことはご本人に確認して「言っていいよ」と言われています。寛大なお心に感謝です。

レペゼン群馬、新井将司。世界一になる日まで走り続けます。支えてくださる皆さんに感謝。