塾と新井

今私は教育業界で働いている。大学には学校の先生になろうと思って進学した。しかしもともと小さい頃から教員志望だったわけではない。中3から東北大学を志望していたが数学への苦手が払拭できず、高2から塾に通い始めた。北関東を中心にいくつか教室を展開していたDSKパーソナルスクールの前橋校。ここが教育への考えを変えるきっかけであっただろう。

主に英数で通い、講習期には国語と化学も受けた。化学については群馬大学の学生が講師で、学校の方がいいなと思ったことを覚えている。英語と国語を担当していた平良先生、そして数学の浅野先生、このお二人にはとても感謝している。

平良先生は国語の読解法を教えてくれた。感覚で読んでいた私に、板野先生的な接続詞へのマークは効果的だった。安定してセンターで8割取れるようになり、国語への自信がついた。

浅野先生は非常に厳しい方だった。1対3くらいの授業で、順番に質問していき、答えられないと「何を考えているのかこのバカチンがぁ〜!」と罵られる。文字にすると可愛いものだが本当に怖く、隣の女子が泣いているのをみて、自分は罵られたくないと思った。そして猛烈に数学を勉強した。実際に教え方もうまかったのでしっかり復習するようになって、すぐに結果も出始めたら。高3の後半で数学教師もありかとさえ思えたが、文系で数3を習っていなかったから国語科を志望した。

私が卒業してしばらくすると通っていた前橋校はなくなり、程無くしてDSKパーソナルスクールは破産した。平良先生、浅野先生はその後何をされているのだろうか。フルネームを知らないため検索のしようがない。高校の先生とかならいくらでも繋がる方法があるが、潰れてしまった塾の先生はどうやって探したら良いのだろう。今会えるならお礼を述べて、教育について語り合いたいものである。

レペゼン群馬、新井将司。世界一になる日まで走り続けます。支えてくださる皆さんに感謝。