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プロと同じレベルで素振りができてるか?

「新井さん達はこの1年間事業だったりは色々取り組んでましたが、経営はしてませんでしたね。」

この一言は数日前のある株主とのMTGで言われた一言で、このnoteを書こうと思ったキッカケの言葉です。

申し遅れました、株式会社Ariiの代表をしてます新井貴雄(@tko99999)です。
スタートアップの起業家として毎日奮闘をしております。

その株主とのMTGの発端は、僕たちより少し早く立ち上がったシリアルアントレプレナーが起業した海外の競合が巨額な調達を実施し、会社価値の乖離が大きくなり先行されたことに対して今後どうしていくか?といったことがキッカケだったのですが、MTGで会話する内容があまりにも経営者としては稚拙でそれに対して強い口調でその一言をご指摘いただいただいたことです。

その一言をキッカケにこの一年で経営で大きな意思決定だった各事象を振り返っていたのですが、その言葉の通り、非常に勿体無い機会損失が山ほどあったなと反省し、今まで頭では理解していたアドバイスの言葉がやっと自分ごととして理解できたので、その時の自分が感じた感覚を忘れる前にとこのnoteを書いております。
拙い文章はあるかと思いますがご容赦ください。。。mm

きっと0から事業を立ち上げた起業家の多くは間違いなく事業が好きで、その事業のトップラインを伸ばすことこそが会社価値の源泉だと思ってるし、これは真実だと僕も思います。

ただ、もう一つの真実としては、同じ市場で同じ事業を取り組み、同じ規模の売上だとしても時価総額が同じにならないこともあると思います。

「そうはいってもトップラインを伸ばさないと評価されなくない?」

そう言いたくなる気持ちはわかりますが過去の事例として、この日本でも20年以上前に売上0&プロダクト無しの状態でイクイティとデット合わせて3500億円もの資金を集めたベンチャーがあるのを知っていますか?

それこそ、今のKDDIの前身であるイー・アクセス社なんです。(https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/04/05/11536.html

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この話を今から聞くと、
「稲盛さんが共同創業者でいたからでしょ?」とか「千本さんだから」とか「時代背景がよかったから」とか後付けの理由はいくらでも言えるのですが、僕は例え売上がなくとも400Pもの事業計画書を作り、投資家が3500億円もの資金を事業開始前に出し得るに値する事業解像度をその時の千本さんが"既に"持っていたことがもっとも重要なんじゃないかなと思っています。

野球を始めた人なら小学生でも素振りの大事さは知っています。
でもその素振りでプロ野球選手が何を毎日意識しているかは始めた頃は知らないし、素振り一つにしてもプロ野球を目指している人とそうでない人では雲泥の差があると思うんです。

経営の話でいえば、マーケティング、採用、競合優位性、技術負債、資本政策、こういったトピックスだけで見ると普段から当たり前のように最適なプランを考えていると思います。でも、

月間の広告予算が5000万円以下であれば適切な獲得効率で取れるけど、それ以上ではX%の獲得効率が落ちるとわかっているならば、その規模になる瞬間までにどれだけ認知広告の戦略を進めるのか?または追加訴求軸となる新機能の開発を進めるのか?はたまたそれらを選択せずに海外に配信を開始するのか?

採用計画はどの企業を類似企業として比較をし、従業員1人あたりいくらぐらいの売上が利益回収のフェーズに於いては妥当なラインで現状はそれと比べてどうなのか?多い場合はなぜ多いのか?逆に少ない場合はなぜ少ないのか?それは採用計画の遅れなのか、自社の強みによって人数を少なくできる仕組みやシステムがあるのか?

自分たちのプロダクトにある技術負債(DB設計、フレームワークの選択ミス)は何がどれぐらいあり、それの回収はいつぐらいまでにしなければどんな事業側面に影響が出てくるのか?またそれの対応にはそれぐらいの人員と予算が必要でどのタイミングで実施することが経営上適切なのか?

次の事業フェーズのためにはいくらぐらいの予算が必要で、その予算が150%あれば何がどこまで伸ばすことができるのか?その選択を希薄化率が10%増えるとしてもやるべきことかどうか?

海外の競合の参入、連続起業家による新規スタートアップの参入、上場企業の事業部がMBOして参入、はたまた法改正/法規制による変更など
どんなシナリオの時、事業計画にはどんな変更が予想され、そのどれが起きたとしてもどういったことに取り組んで行けば市場を占有できるか?

普段は部分最適化した改善案を考えている各トピックスも全体最適化の観点で見ると今まで見えていなかった課題が浮き彫りになるなと思ったし、こういった今期〜数年後の事業計画の達成に向けた課題となり得る項目の考察し、仮説設定〜解決アプローチの策定をどこまで精度高くできるまで考え抜くことが経営者の仕事で、それの積み重ねで作り上げた結果が投資家との信頼に繋がるものだと改めて認識しました。

きっとこのnoteを読んだ多くの人が、
「このnoteの作者はなに当たり前のことをいってるんだ??笑」 
と思われると思うのですが、それはまだ僕が実行に移せているものが少なく、言語化がまだできていない証拠なのでご容赦ください。笑

僕の今の感覚としては、
「プロ野球選手が素振りで意識していることってこういうことか!!この感覚忘れないうちに素振りしよ!!」と思って夜中に素振り始めた中学生という感じです。笑笑

なのでこの続きを書くときには自分がなにをこれから残すことができたのかを振り返れるように明日からも自分の役割を全うしたいと思います!

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
「こいつ面白いな!」と思ってもらえた方はいいねをしてもらえると嬉しいです!mm
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