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介護業界の現状

周知の通り、福祉業界は低賃金です。

私は介護の仕事が天職だと今も思っています。

この仕事は世の中に必要な仕事であり、重要性も高いです。

何故なら、身内に介護が必要になったときに介護の仕事をする人がいなければ、周囲の人間が全ての介護をしなければなりません。

その場合、仕事が出来なくなってしまったり、生活スタイルを大きく変えなくてはいけなくなります。実際にそういう実例が多々あります。

大袈裟に言えば介護により働けなる方が増加する事で経済低迷に直結する可能性があります。

では何故低賃金なのでしょうか?

そこには介護保険の仕組みが大きく影響しています。

介護保険の財源は主に税金ですが、2025年の高齢者ピークに向かって、高齢者数が増加しています。当然、介護保険の財源は追いつきません。

2000年に介護保険が制定されてから、2年に一度改定が行われていますが、全く時代についていけていないのが現状です。

更に、介護保険はコンプライアンス基準が厳しく、企業毎の金額設定ができない為、差別化や住み分けを行い難い状態です。

例えばA社が優良サービスを行なっており評判がよく、B社は劣悪なサービスを行なっていて評判が悪くとも、介護保険で決められた同じ金額しかいただく事ができません。

(サービスとは別に、一部条件を満たした事業所は多少の加算を付ける事は出来ます)

その為、企業間の競争は生まれ難い産業です。

需要過多であり、質の悪い企業でも介護保険である程度収益が安定してしまいます。介護業界も淘汰されてきたと言われることもありますが、他の産業に比べれば、質の悪い企業はまだまだ淘汰されていません。

政治や報道では財源が着目されがちですが、財源の問題よりも真の問題点は上記の内容にあると感じています。

そこの緩和を待っていても、先は見えませんし、私のような中年に待っている時間はありません。

必ず必要な仕事であり、福祉業界を長く続けている方の多くは、人への想いを持って働いています。更に、責任の重い仕事であり、一つのミスが死に繋がる事があります。

そして、働く為の入り口は多いですが、長く従事して行くためには日々スキルアップの為の勉強が必要になります。

年齢別平均収入以上を得てもおかしくない仕事だと思いますが、中年になればなるほど平均収入より低い水準です。

介護の仕事は、働いている方が本当に報われない。

その為、私は従事者が少しでも収入を上げれるような介護保険外の道を模索しています。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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