新しい仲間がやってきた！

というタイトルと見出しの写真をご覧になって、

はて、

どの子が「新しい仲間」なのかなー、

と首を傾げる向きも少なくなかろう、

と思われますが

(そりゃ誰も我が家のマスコット事情にさほど詳しくはないでありましょうから……)、

ええと、４体いるうちのいちばん左の子が新しい仲間なんであります！

ニャンコ先生。

はい、言わずと知れた『夏目友人帳』のキャラクターでありますね。

ええ、妖怪猫です。

なんで彼が仲間入りしたか、と申しますと、

アニメを観ながら妻が言ったからです。

「あんたってば、にゃんこに似てるよねー」

……はて？

ニャンコ先生をにゃんこ呼ばわりなのはまあ置くとして、

このワタクシのどこらへんが化け猫なんでございましょーか？

「目かな」

ワタクシ、こんな目で笑います？

「あと、寝そべってるときの手足の感じとか」

で、ございますか……。

「分身って言ったってモンダイないよ！」

ふうむ……。

「バケネコメンバーズだね！」

クロネコメンバーズみたいにゆーなよな……。

ま、

……てなわけでニャンコ先生をお招きしたのでありますが、

この個体、チャコールグレーのフード付きツナギを着込んでおりまして……、

「あんたの着てるフリースにそっくりじゃん！」

と妻はもう大喜びで。

「瓜二つとしかいーよーがない！」

と断言する始末。

フニャフニャとしたニャンコ先生を手に乗せましてワタクシ、

ふむ、ワタクシはこの子のような存在であるのかな、

と、うれしいような、かなしいような……。

「でもね……」

と、そしたら妻が、いくらか真顔になって宣いました。

「いちばん似てるとこは、日頃はにゃんこなのに、いざとなったらまだらになるとこだよ」

漫画やアニメをご覧になっておられない方のために解説いたしますと、

斑(まだら)とは、はい、そーです、ニャンコ先生の正体なんでありますね！

日頃はフニャ猫に化けておりますが、

彼の素性は、実は、白き獣のようななりをした上級妖怪でありまして、

そこらの妖怪や妖怪祓いじゃとても太刀打ちできないツワモノだったりするんであります。

「あんたはさぁ」

と妻。

「まだらみたいに頼りになるからね」

……そ、そうかな？

「世間があたしをせめてきても、あんたはいつだってあたしを守ってくれるし……」

ふ、ふへ？

「相手をぼっこぼこにこらしめてくれちゃう」

いや、そういう言い方はよろしくないかと……。

「でもね……」

と、さらにまた

でもね、が続くみたいで。

「あたしに対してはさ、絶対まだらにならないで」

ん？

「あたしの前ではいつもにゃんこでいてほしーんだよ、まだらは怖いから」

ふーむむ……。

「ね、にゃんこ！」

そう言いながらニャンコ先生の腹をなでる妻を見ながらワタクシ、

じゃ、ま、そーすっか……、

と、今後も猫を、フードのごとくかぶって生きてく決意をいたしましたよ、

はい、にゃーにゃーにゃー。

んでもって、

我が家の新たな仲間は……、

先輩マスコットと仲良く平和に添い寝をしているのでありました。