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わたしたちは本当の寄り添いかたを知らないのかもしれない。

明日は今日より、よい日になる。そう願って、毎日ひとりベッドで眠りにつく。昨日は散々だった。正確にいうと昨日だけではなくこのところずっと気持ちが上がらない。

仕事のこと夫と離れて暮らしていること、漠然とした将来への不安。そんな得体のしれないおばけみたいなものが頭の中をぐるぐるとしている。

「俺もいろいろ大変だけど、がんばるから。ナツさんもほんと
適当でいいから、無理しなくていいから、あと1年、がんばろう。」

夫からかかってくる朝と夜の電話の締めくくりはいつもこうだ。

夫はやさしい。毎日妻の同じような愚痴や弱音を辛抱強く聞いている。最終的には、みんな色々と抱えている、俺たちよりも辛い状況におかれていても、ふんばって生きていると言う。だから、ちょっとだけがんばろうと。

それは頭ではわかっている。

ただ、辛さと幸せの感じ方は、そのひとにしかわからない。比較するものでもない。たとえば辛さを数値で表すことができるとして、100のひとは助けが必要だけれど、5のひとはまだがんばれというのもちがう。

今なんだかよくわからないけれど、辛い。息苦しい。

あまりこういった経験がないから、よくわからないけれど、なんかいつもとちがう。

今まで何度か夫や友だちの辛さに直面したことがある。そのときに、わたしは相手が望む寄り添い方ができていたのだろうかと不安に思う。おそらく、表面上は、わかるよ、辛いよねと言って根気強くはなしを聞いたけれど、最終的には、「わたしもがんばるから、あなたもがんばろう!」といった主旨の言葉を投げかけていた。

マラソン大会のゴールまであと300メートル地点だったら、そんな励ましも有効なのかもしれない。でも、生き方も社会も複雑になって、そんな言葉は、もう重荷にしかならないような気がする。

ひとりではどうしても立ち直れない、勇気がでないときがある。誰かの手を借りたい。もう強がりなんて全部捨てて、助けてもらおう。そう決めた。夫以外に相談できる友だちに、「ちょっと参っちゃっているんだよね」とLINEを送った。

いつもはすぐ返ってくるメッセージは、めずらしく一週間後に届いた。「父が倒れてバタバタだった。3月になったら連絡するよ。」

そうだったのか。大変なときに連絡してしまった・・・。

それぞれが、悲しみや苦労、辛さを抱えて生きている。わたしたちは、そんな家族や友だちや同僚をどう支えていったらよいのだろうか。みんなたいへんだからという同調圧力をかけて、それでもがんばれと奮い立たせることが余計に世の中を厳しいものにはしていないだろうか。

本当のところ、わたしたちは支え方も寄り添い方もよくわかっていないのではないだろうか。これから歳をとり、若いころのようにがむしゃらに生きることはできなくなるだろう。

自分の仕事、子育て、親の介護、親の死、困難に直面することはどんどん増えていくにちがいない。そんなとき、わたしたちはもっと寄り添い方を学ばなくてはいけない。がんばりたくてもがんばれない状況は誰にでも訪れるから。

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アラキナツ

東京タワーのふもとで世のため人のためWebコンテンツ作成をしています。noteには40代女性の日々の暮らし、働き方や生き方を正直に綴っています。夫はアメリカに単身赴任中。阪神タイガースファン。お寿司が好きです。▶連絡はTwitterのDMへ @araki_natsu

コメント4件

わたしもナツさんの抱える不安を同じように感じている、同世代の一人です 。
きっとがんばってないひとって、いないんでしょうね。
解決策は分からなくても、がんばってるね、って言ってあげたいものです。
natsukoさん、「がんばってるね」という言葉はいいですね。日々めげそうにだけれど、ときどきよいこともあって・・・。こういうコメントをもらえることもうれしいです♥ noteってあったかい
自分だったらうれしいと思うことを伝えればいいと思う気持ちと人それぞれだから相手は伝えられて嫌かもしれないという気持ちの間で揺れてしまいます。結果、何も言えないことが多いです。上手に寄り添うのは難しいですね…。
kaoruさん、そうなんですよね。力になりたいから、ふさわしい言葉を探したくなる。でも相手は言葉がほしかったわけじゃないのかなぁと思ったり。寄り添い力がこれから大切になってきそうですね。困ったときはお互いさまですし。
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