手抜きはそんなに罪なのか

家事の効率化や便利さを価値にした商品がある。野菜を一品加えて、電子レンジでチンするとできるおかずとか、麻婆豆腐の素などは昔からある。コンビニエンスストアの焼き魚とかハンバーグ等のチルド食品も食べてみると便利でおいしい。

でもこれらの商品のCMは、「女性が、さぼっちゃった!テヘペロ」みたいなニュアンスのものが多い。男性が「これは本格的だ」とか「だしの味がすごい」というのに対し、女性が「実は・・・」のようなネタばらしのような展開。

本当は手作りであるべきだということを強調しているように思える。揚げ足をとっているわけではないのだが、男性や家族に対して、女性が後ろめたいということをわざわざ臭わせる必要があるのかなと感じるのだ。マーケティングのメッセージを見直してほしい。

特に日本の女性は手作りでなければ罪だという呪縛にとらわれすぎていると思う。特に子育てに関しては、手作りが全面的に支持され、働く母親は専業主婦の母親よりも罪悪感を感じることが多いという。今は、離乳食だって無添加で安全なものはたくさん販売されている。時間があったとしても、身体的な事情で手作りが負担となる母親もいる。元々、得意でない人もいるだろうから、ぜんぶ手作り育児は苦行でしかないだろう。手作りの呪縛のせいで育児ノイローゼになってしまっては、元も子もない。無理してつぶれるよりは、便利なものは躊躇わずに使えばよい。心に余裕をもって愛情を注いであげたほうが、親も子どもも幸せなのではないだろうか

そして、この呪縛をより強くしているのが、同じ女性だったりするので始末が悪い(笑)専業主婦だった母親世代は、その時代にはなかった方法で家事や料理をすることを非難する。Instagramで手作りマウンティングをしている人も多い。手作りの雑巾や名前の刺繍を強要する保育園も、手作りこそが母親の愛情の証だといわんばかりだ

今の時代、掃除や料理などの家事は性によって分けられるものではない。どちらが何をするかは、それぞれの家族が心地よいバランスで決めることだ。日本にはまだ女性が家事や料理を手抜きすることが後ろめたく、女の役割を全うしていないという空気が流れているように感じる。もちろん、無理せずできる人は手抜きをしなくてもいい。それはその人の価値観だから。でも自分が手抜きをしないからといって、手抜きをする人を責めるのはちがうと思う。

アメリカのCMやテレビショッピングなんかは、「これは楽でしょ!!!(ドヤ♪)」みたいな雰囲気だ。そして料理もかなり雑(笑)そもそも日本のような繊細で細かい下ごしらえが必要な料理の文化ではないからかもしれない。ベビーシッターも家事代行も後ろめたい気持ちよりも、便利なサービスを享受して、できた時間でやりたいことを楽しんでいるようにみえる。

かくいうわたしも、結婚当時は手作り呪縛にはまったこともあった。だしも漬物も麻婆豆腐も手作りできるものはとことん手作りこだわった。正直にいうと、お弁当を買って帰る同僚に、心の中でドヤ顔をしていたこともある。夫にも手作りを食べられることは幸せなんだと恩着せがましく言っていた。結局、無理に無理が重なってつかれてしまった。夫には別に無理してまで手作りすることないのにと言われ、そんなものなのかと拍子抜けしてしまった。

わたしは、もともと料理は好きだから、気が向いて時間があるときは、凝った料理を楽しんでいる。餃子を皮からつくったり、煮込み料理もよい。無理をしていないときは楽しい。

手抜きは雑に生きることではない。便利なものは積極的に取り入れて、時間と心に余裕を持つことがこれからの暮らし方なのかなと思う。

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アラキナツ

東京タワーのふもとで世のため人のためWebコンテンツ作成をしています。noteには40代女性の日々の暮らし、働き方や生き方を正直に綴っています。夫はアメリカに単身赴任中。阪神タイガースファン。お寿司が好きです。▶連絡はTwitterのDMへ @araki_natsu

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