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顧客と従業員の深い愛に包まれたスーパーマーケットWegmansとは

夫さんに、「ここはナツさんが好きそうなスーパーだと思うよ」と二回目にアメリカに来たときに連れてきてもらった。それがわたしとWegmans(ウェグマンズ)の出会い。Wegmansは、数々の調査でNo.1やベスト3、トップ10に選ばれている。

ウェグマンズは2018年、マーケット・フォース・インフォメーションによる調査において、アメリカで最高のスーパーマーケットに選ばれた。

そんなWegmansは1916年にNYで創業(実に103年の歴史)わたしたちの住んでいるバージニア州をはじめ6州で97店舗くらいの規模で展開している。ウォルマートやクローガーなどの店舗数は4,000を有に超えるぐらいなので、アメリカでは、小規模のスーパーだ。だからアメリカ人でも行ったことがないというひとが多いと思う。

それなのに、「もっとも全米に愛されたスーパー」に選ばれたのである。

さっそく、Wegmansの店舗紹介をしよう。

入ってすぐ、この開放感!(店舗の広さは平均10,000㎡)天井が高く、色とりどりに並べられているフルーツや野菜。通路も広々でゆったりと買い物ができる。写真を撮り忘れたけれど、カートは赤でとてもかわいい。

Wegmansはなんでも売っている。生鮮食品、肉、魚、デリ、日用品、チーズ、Halal食、スイーツ、自家製天然酵母パン、自家製お寿司、自家製ピザなど。どれも質が高い。ちなみに高いものは高いけれど、よく買われる?必須50品目のものはウォルマートと同じくらいの価格に抑えているらしい。

ここは、日用品売り場。ディスプレーは季節によって変わる。もうすぐアメリカ独立記念日なので、ザ・アメリカンなテーブルウェアがディスプレイされていた。このとなりにはマリンテイストのものが置かれている。めっちゃおしゃれ。

お肉もたくさんの種類が売っている。中には、Halalに対応したコーナーもあり、とても親切。

東海岸では「Mediterranean Diet」なるものが流行っていて、地中海料理のレストランが多い。地中海料理は、豆や雑穀、オリーブオイル、ナッツ、チーズ、ヨーグルト、魚をつかったヘルシーなものだ。その影響なのかどこのスーパーにいってもオリーブバーがある。オリーブの種類がとても多い。なかでもオリーブの中身をくり抜いてドライトマトやガーリック、アーティチョーク、チーズなどを入れたスタッフドオリーブというのがあって、めちゃめちゃおいしい。ちなみに美味しすぎてバクバク食べてたらお腹こわした(汗)

そして、よくお世話になるのがお寿司屋さん。勇気がないので、頼むのは、いつもサーモン巻と鉄火巻。パックに入っているときもあるけど、ない場合は中の人にオーダーすれば作ってくれる。「サーモンロール、(指で細さを表して)お願いします。(全部日本語・笑)」酢飯じゃないところだけは残念だけど、ごはんがギューっとつぶされていないので美味しい。ちなみに作ってくれるのは韓国人のおばちゃん。寿司ロール1パックで7ドルから9ドルくらい。握りも作ってくれる。パーティー用のお寿司を買っていくひとも多い。

続いて、スイーツ。アメリカといえば、緑やピンク、青、もっと言えばレインボーだってあるお砂糖ジャリジャリのケーキを想像すると思う。でもWegmansはちがうぜー!

なんと!こんなに素敵でしゃれおつなフルーツタルトが売っている。一番うえの小さいタルトが1個6ドル。ホールで買ったら35ドル(推定)。今日はシュークリームが売っていたので、買ってきた。カスタードクリームはほどよい甘さで、とてもアメリカのスイーツとは思えないクオリティー。

Wegmansには、魚や肉をお好みに切ったり、調理してくれるシステムがある。魚もまるごと一匹売っていて、さばいてくれる。アメリカのひとはワイルドだから鮭の切り身は一人分じゃなくて、1メートルくらいに切ってもらっていた(笑)

あとはデリがめちゃめちゃ美味しい。ホールフーズ・マーケットと張るぐらいのポテンシャルがある。その辺のレストランよりも何倍も美味しい。もちろん店内でも食べることができる。フードコートみたいな感じではなくて、落ち着いたファミレスみたいなソファー席があってゆっくりできる。

Wegmansは食の意識が高いファミリーがターゲットらしい。たしかに、そんな感じの客層だった。

そして、Wegmansには、熱狂的なファンが多いというのだ。歌手のCher(シェール)はSNSやステージなどでWegmans愛を炸裂させている。

俳優アレック・ボールドウィンのママも温かい西海岸へ引っ越そうという息子の誘いを「Wegmansがないから嫌だ!」と断っている(笑)

去年、ふたりのWegmans愛に溢れる女性が1週間のバケーションを使って97店舗を訪問するという偉業?偏愛?を披露している。もはやここまでくると狂気だ(笑)

そして、このWegmansは、ESの満足度でも高い評価を得ている。従業員の教育には、力をいれており、健康保険や年金制度も整備しているという。たしかに従業員の知識、親切さは英語がよくわからないけど、感じることができた。5年連続で働きたい企業ベスト5に選ばれているそうだ。

うちからは車で30分くらいかかるから、毎日は行けないけれど、たまに行けるときは、テンションあがりまくりだ。

どこの国にでも言えることかもしれないけれど、従業員満足は顧客満足に直結するのだなと思う。誇りをもち、心理的安心感があって働ける企業は、従業員の持つポテンシャルを最大限に引き上げる。それが熱狂的なファンを増やし、企業の成長にもつながるのだ。

顧客にも従業員にも愛されるWegmans、ますますの発展を期待したい。

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