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しのざき美知さん、芸能界復帰へ

 随分と懐かしい名前が出てきましたね。

 クレームの数もナンバーワンだったんですよ。番組のスタッフさんによると、いつも1回戦負けなのに私が出ると視聴率が瞬間的に上がる代わりに「なんでこんなやつを出すんだ!」という怒りの電話がたくさんかかってくるらしくて(笑)。菊池桃子さんが審査委員の時にものまねをしたら、「そんな好きになれません」とやさしく鞭を打たれたこともありました。

上記記事より引用

 そう、当時は容姿をイジられるというスタイルで売りまくってました。しかし『ものまね王座決定戦』でしのざきさんを知った時はその「ブスキャラ」や「ハイテンション」といったお笑いの方向性が全く理解出来ず、
「なぜこの人は、さして似ていないものまねを披露しては毎回負けているのだろう?」
と思っていたくらい。自分としては「面白くない人」なのに、あちこちの番組に出てはいじられて周りのタレントさん達から笑いを取っている。この人は何なのだろうなぁ、という印象でした。

 ところが『ものまね王座』のある回で、中山美穂『Rosa』を披露したんですね。これが衝撃だった。

 もう似てる似てないを通り越してました。ギャグを挟みつつどうでもいいセクシーさを披露し(この仕草が妙に色っぽい)、何だこれは?! と思わせてくれたのですね。しかもこれ、わたる哲平との対決で見事勝利。もう何なんだよ、貴方は! 
 ちなみに菊池桃子さんから「そんな好きになれません」と言われたのはこの後。二回戦で、菊池桃子さんの『Say Yes!』を審査員席にいる御本人の前で披露した際に出たコメントですね。なお採点は「80点」という史上最低点を記録する大珍事。
 かくしてしのざき美知さんは自分の中でも「徹底的にブサイクをネタとする芸人」として定着しました。他の番組でも活躍されてましたが、やはり『ものまね王座』において独自のポジションを置き、芸風を徹底的に貫いていた姿が一番印象に残っています。

 ですが、結婚を機に芸能界を引退。ああいうポジションの女性芸人さんもいなかったので、ネタ枠が一つポッカリと空いてしまったような気分になりました。
 そんなしのざき美知さんが、また表舞台に戻ってきます。

アラフィフ世代のカルチャーを作りたいんです。子育てが終わったりして、どこか空虚な日々を過ごしている人がまた青春を始めるきっかけになれたらうれしいですね。皆さんに「しのざきがやっているんだから、私もできるような気がする」と感じてもらうための活動をしていきたいと思っています。

上記記事より

 これは応援したくなりますね。「面白くない」から突如として「面白い!」へ変わった、という形でずっと頭の片隅に残っていた方です。あのスイッチが入った瞬間は忘れられそうにありません。ぜひ頑張って頂きたいところ。

 そういえば……しのざき美知さんといえば、こんな記憶も。
 かつて『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』で、自己紹介時に一言

「しのざき美知です。AVギャルです」


 これを子供の頃に観てしまい、当時は「?」でしたが、高校に入ったあたりでこのネタをフト思い出し

「どこがだよ!!」

 と一人ツッコミを入れたのも、今となっては良い思い出です(どこが)。

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