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「東京湾口道路」にロマンはあるか?

※ヘッダーの写真は明石海峡大橋です

 東京湾口道路。巨大建造物ゆえのロマンは感じるが、そこまでかなぁ。

 計画は昔からあったようですが、凍結状態。白紙といっていいようです。

 もし完成すればアクアライン同様の重要幹線道路になっていたのでしょうか? 自分の中では「凄いけど、ちょっと微妙」な気がします。
 この横須賀・富津ルートを活かしたいなら、千葉県内の圏央道に加えて横浜環状南線、横浜湘南道路といった各高規格道路を完成させておく必要があるかと。神奈川と千葉を結ぶルートが新たに出来れば、県内総生産額の全国4位(神奈川)及び6位(千葉)が繋がるわけです。しかも東京中心部を避けて人と物資の移動が出来るのなら当然企業のやりとりは活発化するはず。それをもっと活かすには神奈川・千葉県内各地域を結ぶ太い脈、つまり先に挙げた主要道路が必要になってきます。そこまでやって始めて双方の県全体にメリットが出るでしょう。

 ただ完成したとしても、道路の両端にある横須賀・富津両市への恩恵はどの程度あるのか。アクアラインが出来た木更津市はアウトレット等々もオープンして人口も増えたそうですが、開通当初は通過台数が予想よりも低く、逆にストロー効果が起きたといいます。その後通行料金が値下げされて交通量が増えた結果、ようやく持ち直したのです。
 それを踏まえて考えると、この湾口道路が出来たとしても、三浦半島と房総半島の距離が近くなるだけで、横須賀と富津という二つの都市に何をもたらすのかがいまいちピンと来ません。単なる通過点になってしまわないかが心配です。

 なので、もっとロマン(というより妄想)を広げられるなら、横須賀に東京湾外へ向けた新たな港湾施設を建造出来るのであれば「東京湾口道路」を作る意味はあるでしょう。ただでさえ船だらけの東京湾内です。それを回避して物資の輸出入が可能な場所があるなら大歓迎のはず。
 あくまでも、妄想としてですが。

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