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「上毛高原駅」→「?駅」:改称は実現するのか

 これで乗降客数が増えればいいのですが、どうでしょうね。

 駅名変更てのは相当な手間で、全国規模でのシステム変更等も必要だから単に看板をかけ変えればいいという話ではないんですね。鉄道会社も企業ですから、費用対効果があるかどうかも加味して決定するでしょう。

 ただ「上毛高原駅」はやはり変更して良いと思いますね。何より同じ県民として場所がピンと来ないのです。これがよろしくない。一方で関越道にある「赤城高原サービスエリア」の所在地はは高原野菜で知られる昭和村。実際に赤城山の裾野にありますから名前も場所も一致してますが、新幹線の駅があるのは利根川の河岸段丘。さすがに「高原」とは呼べません。しかも駅名自体が(国鉄時代の)仮称をそのまま採用したという経緯もあるので愛着も沸かないのでしょう。

 とはいえ計画時に地元が「それなら○○という名称にしてくれ」と声を挙げても良かったのでは、という気もします。もっとも、今でこそ駅の所在地ははみなかみ町ですが、当時は月夜野町。沼田市と水上町(当時)の間にあるため「町名を冠するのならウチも混ぜろ」と板挟みになるのは必至だったでしょう。つまり、みなかみ町の一部になったからこそ今のような議論が出てきたとも言えます。

 では仮に駅名改称が決まったとして、候補はどうなるでしょう?
 駅がある自治体の「みなかみ」は譲れないとして、後は「観光PRに不利」にならないような名称を付加する必要があります。周囲の自治体も巻き込んた方がより改称を推進しやすいはずです。
 やはり観光地として外せないのは「尾瀬」でしょう。地理的には「沼田」「片品」の方がずっと近いものの「沼田」では自治体が一致してませんし「片品」では沼田がスルーされてしまいます。沼田も片品も巻き込むなら「尾瀬」しかありません。

 しかし「尾瀬」は上毛高原駅から1時間50分、沼田駅からでも1時間半と離れてるのですね。ではどうするか? ここは同県内の既存駅が改称した例を参考にすべきです。
 そう、長野原草津口駅。なので「みなかみ尾瀬口駅」あたりが無難ではないでしょうか。
 長野原草津口駅もともとは長野原駅でしたが、草津温泉への最寄り駅だったこともありこの名前に。この駅はJRバスが温泉までピストン輸送しているので、観光地へのアクセスからしても駅名を変更するメリットがあったのでしょう。一方の上毛高原駅も水上温泉及び尾瀬方面へのバスは出てますが、いずれも地元のバス会社。

 はたして、JRがこの話に乗ってくれるでしょうか?

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