来たぜ……第４章が！　

　第３章があまりにも劇的な場面で終わり「マジで？！　マジでこの後どうなるんだ？」とさせられてから１年半、ようやく次作の情報が解禁に。日曜の話題でしたが、疫禍が無ければ大洗・あんこう祭りのステージで堂々発表され、マリンタワー前にいた人達をざわつかせていたことでしょう。

　さてPVやティザービジュアルでは「大洗女子vs継続高校」はもちろんのこと「黒森峰女学園vs聖グロリアーナ女学院」もクローズアップされてます。前者をガッチリ描くのは当然として、後者の行方も大変気になるところ。前回では大洗女子vs知波単学園に決着を付けた上で、各高校すなわち大洗のライバルかつ劇場版で味方となってくれたチームの戦いとその結末を、長すぎず短すぎずという形で表現してくれました。準決勝となれば、主人公達以外の戦いもさらに突っ込んで見せてくれると期待しています。

　まず大洗女子はあんこうチーム抜きで、隠し玉やトリッキーな戦いを仕掛ける継続高校とどう戦うか。（一応の）隊長である桃ちゃんはどうなるか。今回のビジュアルではみほが出てますけど、おそらく今後出てくるであろうメインビジュアルにまた何かあるかもしれません。個人的にはみほを失って凹みそうになる桃ちゃんが、サメさんチームに鼓舞されて覚醒する展開を期待。でないと新規チームを出した意味が無いでしょう。また澤ちゃん率いるウサギさんチームも知波単学園戦では成長の度合いが見て取れたので、覚醒した桃ちゃん＆副隊長ポジの澤ちゃんという図式も観てみたいですね。
　あんこうチーム（というかみほ）は戦線離脱したが、それで終わったと思うのは大間違いで、今までにない私達大洗女子の戦いを見ててほしい……という、各メンバーをより掘り下げたキャラクター描写があるといいですな。

　一方の黒森峰vsグロリアーナについてですが、戦いの最中に自分の戦車道を見出して強豪プラウダ高校を撃破したエリカと、これまで揺るぎなく万全の戦い方で勝ち上がってきたダージリンという構図は大変気になります。西住流に縛られることなく戦い始めたエリカですが、一方でダージリンも硬さと柔軟さを持ち合わせてます。勝利の行方については、大洗女子の初戦（練習試合）がグロリアーナだったこともあり、最終章はそのリベンジになるのではと予想する声も多いのでそうなるのかと思える反面、無限軌道杯の決勝がそのまま最終章６話になるとは限らないんですよね。そもそも大洗とグロリアーナが戦ったのはいずれも公式試合のトーナメントとは全く別ですから。何か一捻りありそうな気がしてしょうがない……

　さてガルパンといえばその製作ペースもよく話題になります。そもそも10年前のTV版からしてスケジュールがおっつかなくなり、全12話の予定が総集編を2回も入れてしまい、改めて３ヶ月後に残り２話を放送するという事態に。劇場版も当初は2014年公開→15年夏→90分程度の予定が120分→ようやく秋に公開、しかも本当にギリギリで関係者向けの試写が封切数日前だったとか。最終章に関しても同じで、１章→２章→３章と話が進んでこそいますが、それぞれの公開間隔が徐々に長くなっているせいか、
「俺が元気なうちに完結してくれるだろうか」
「自分はそろそろ還暦を迎えるんだけど……」
　なんて声も。期待する一方でスケジュールの遅れが恒常化し、待ち遠しくもあるけど、もどかしくイライラする反応が出るのも仕方のない話です。

　しかし「本当に終わるのか」と心配する声がありつつも、その不満や不満をひっくり返してきたのがガルパンなんですよね。
　TV版でも決勝戦を描いたラスト２話が公開されると、待っただけの展開と激戦をしっかりと描き、かつ話も一旦完結したゆえに評価は一変。また舞台となった大洗では偶然にも春の恒例イベント・海楽フェスタと時期が重なった結果、それはそれは盛り上がったとか。
　劇場版もそうで、ギリギリの状況と聴き不安こそあったものの、いざ蓋を開けてみれば新キャラや新戦車を出しつつ、物語の３分の２が激アツの戦車戦という想像以上の展開。観た人達の間では諸手を挙げて絶賛するも、ネタバレを避けるために一言、
「ガルパンはいいぞ」
としか語れない人達が続出したわけですからね。そりゃこれだけのことをやろうとすれば時間もかかるしギリギリの状況にもなるわ、と思わされたものです。最終章をテレビ版２期ではなくその都度劇場公開としたのも、この話を１クールのアニメとして作るのはいくらスケジュールを工面しても無理だ、という製作側の判断だったのかもしれません。待たされてもどかしい部分もありますが、毎回それを上回ってくるのがガルパンの凄さですから。

　だからこそ「ガルパンはいいぞ」としか語れないです。次の情報解禁はおそらく来年の海楽フェスタ（３月半ば）を狙ってくるかと思われますが……さてどうなる？