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今度こそ撲滅なるか、尋常性疣贅

小さい頃から、ウイルス性のイボに悩まされています。
「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」というやつです。

いや、「悩まされている」というのは少々大げさな表現ですね。
特に生活に影響はなく、皮膚がボコボコしているのが多少気になる程度です。
ただ、ウイルス性のイボは放っておくと増えていくそうで、気が付くと既にあるイボとは別の部位に新しいのが出来ていたりします。

私は今までに3度治療し、今が4度目の治療中です。

1度目の治療 ~イボコロリ~

最初にイボを発見したのは、小学3年生の頃。
右手の中指の第一関節のあたりにひとつ、硬い突起ができていました。
他の部位よりも表面がガサガサしていて、五円玉の穴くらいの大きさ。
両親に尋ねると、「それは石イボだよ」と言われ、しばらくイボコロリを塗ることになりました。

塗り始めて約一週間。
患部が真っ白になり、ぽろっと取れそうだったので掻いてみたら、案の定取れました。
しかし取れた箇所を見てみると、少し出血していて、しかし硬くて少し盛り上がったものがありました。
まだ残っている・・・
なのでそこに更にイボコロリを塗ったところ、ほどなくして物凄い激痛。
患部がビリビリズキズキ。それまで体験したもののなかで一番の痛み。
洗っても冷やしても痛みは治まらず、小一時間ほどのたうち回っていました。

イボコロリの主成分はサリチル酸で皮膚を腐食させる作用があり、これを出血した箇所に塗るのは傷口に塩を塗り込むようなものですね。
その後しばらくはイボコロリ恐怖症になり治療を中止しました。

2度目の治療 ~ハトムギ錠~

取り残したイボはその後変化がなかったのですが、高校1年の頃から徐々に肥大化。
さらに他の指にもゴマ粒程度のイボが生え始めたので、治療を再開することに。

このとき母親から勧められたのが、ハトムギの成分が入った錠剤でした。
新陳代謝を促す効果と免疫力を高める効果がイボに効く、とのこと。

この錠剤を1年くらい飲み続けて、イボはやっとなくなりました。
(見た目上は)

3度目の治療 ~医者にえぐられる~

なくなったと思っていたイボが、忘れたころに復活しました。
社会人5年目のある日、左手の手首からヒジにかけて、6個のイボができているのを発見しました。

イボコロリの激痛と、ハトムギで1年かかったのを思い出し、ちょうど職場の近所に皮膚科があったので診てもらった方が早いと思い、行ってみると・・・

「あー、これくらいならすぐ取れるよー」と言いながら手に取ったのは、先の丸い大きなピンセット。
そのままイボをつまみ、グリっと捻って抉り取りました。これを6回。何の説明も無しに。
イボコロリのときより痛かった・・・

患部からの出血は2日間止まらず、その間は痛みも続きましたが、1か月ほどで跡形もなくなりました。
しかしあの医者の所には二度と行くまい。

現在4度目の治療 ~冷凍凝固療法~

そして4年前。
右足に2つのイボができているのを見つけました。
しかしもう医者には行く気にはなれないし、そもそもイボで生活に支障をきたしているわけではないので、放っといていました。

しかし去年、イボが左腕にも再び現れ、更に足のイボはその周辺にも小さなイボが増えてコロニーを形成していました。
生活に支障ないとはいえ増やしたくはないので、しぶしぶ医者に診てもらうことに。

今度の先生は、ちゃんと治療方法を説明してくれました。
これからやるのはイボを焼く治療法。液体窒素を吹きかけて凍傷みたいな状態にし、イボを壊死させる、とのこと。
痛みはありましたが軽い火傷(ろうそくの火に触ってしまった程度)でそれほど苦痛ではなく。
患部は水ぶくれのようになりましたが一週間ほど軟膏を塗ると、かさぶたのようにポロっと取れました。
これで左腕のイボは全滅。

しかし足のイボコロニーはとてもしぶとく・・・
2か月ほど通ってだいたい取れましたがまだ数個残り、さらに凍傷を繰り返していたので患部が黒くなってしまいました。なので治療を中断。
そして患部の色がだいぶ戻ってきたので、現在残りのイボを焼いているところです。

おそらくもうすぐですべて取り切れるとは思いますが、当然また生えてくる可能性は十分にあるので、このまま一生イボとの戦いが続くと思うと、ちょっと悲しいですね。



※この記事は「アランチャの書きたかったことを吐き出すAdvent Calendar 2021」の22日目の記事です。

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