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【傘シェア・アイカサで福岡拠点立ち上げ】の時に意識してたこと・取り組んだこと

こんにちは、子育てと仕事にダブルコミットをしています。KAENのArashiです。

先日書いた旅サービス立ち上げの反省を含めた振り返りnoteを多くの方に読んでいただけて大変嬉しく思っています。

今回は、こちらもよく聞かれる『傘シェアリングサービス・アイカサで福岡エリア立ち上げの時に意識していたこと・取り組んだこと』をまとめていきたいと思います。具体例や豆知識も出していけたらと思いますので、福岡に住んでいる方はへえーって思う部分もあるかもしれません。

これは、当時インターンもしたことがない。ビジネス経験もない大学生がスタートアップ企業で福岡拠点立ち上げを行い、奮闘して得たナレッジをまとめたものです。(関係者の皆さんの協力あってのナレッジです。感謝しています)

僕が在籍したのは、2年ちょっとになります(大学4年時の1年間と新卒入社して1年間・退社後の業務委託期間)展開当初は、駅や商業施設など43箇所からスタートし、退社時に天神・博多・各所駅を中心に約140箇所に設置しました。

もともと、福岡エリア立ち上げで社員メンバーが1人いらっしゃって、僕は大学4年生(2019年)の6月からアルバイトで関わらせていただくことになりました。2ヶ月後の8月に名ばかりですが、福岡エリア責任者になりました。(福岡展開が2019年5月)

僕が責任者になったタイミングで、なんと社員の方は、東京に戻ることになり、僕は大学4年生ながらに【1人】で福岡エリアを任せていただくことになりました。(傘メンテナンスのアルバイトの方はいらっしゃいましたが、2年間1人でした。笑)

事例・前例がない場合はどうにか作りにいく。

スタートアップ企業にお勤めの方なら一度は聞いたことがあるであろう『事例がない。前例がないからできない』この言葉をよく言われました。

とにかく駅に設置することをミッションとしていたので、どうやったら駅に設置できるのかを考えていました。そこでまず行ったのは、駅周辺のお店に設置することです。

僕がアルバイトを始めて最初に巡った。西鉄沿線のお店

駅が難しければ、駅周辺の50メートル以内にあるお店に設置する。そして、その実績を持って鉄道会社に交渉しにいこうと考えていました。アルバイト初日〜約1ヶ月で20箇所程度のお店に設置させていただけることになりました。(僕は、大学生時代にポスターを約4,000枚、街中のお店に貼ったので、本当はもっといけると思ってました)

アプローチし続ける

一回で諦めない。これが大事です。

様々な調整もあり、西鉄沿線設置まで約1年かかったのですがほぼ毎月ご担当者に会いに行くor電話やメールしていました。駅周辺の利用回数・ユーザーの反応を細かく共有していました。

福岡市もとても協力していただいていたので、ご担当者の方とのコミュニケーションはすごく密に行なっていました。いまでは、地下鉄や福岡市の施設(美術館・博物館など)にも設置しています。(地下鉄設置はすごく大変でした。)

駅に設置って難易度・激高ちゃんです。


事例に事例を重ねよう。

一個事例ができたら、激推し君です!笑

展開当初から西南学院大学へ導入できていました。僕は、違う大学に通っていたので、学生課に突撃し、我が大学にも設置させてくれ!と交渉しました。アポも取らずに飛び込みだったので驚かれましたが、結局設置させてくれました。(無礼を失礼しました。)

とにかく重ねればいいわけではない。

『初導入』が好きな会社や誰かと一緒が嫌いな企業も存在するんですよね。その点は注意が必要です。

その場合は、1店舗に2台以上設置したことがなくて、5台設置しませんか?とか、管理しているビルを全部に設置しませんか?とか言ってました。

担当者の方のミッションを知ろう。共闘しよう。

全部大事なんですが、特に大事だなと思っています。僕がそうだったのですが、なぜこんなにも意味があることを提案しているのに反応悪いんだろう。とずっと思っていました。

自分たちが作ってるサービスがいいのはわかる。ただ、各社都合があるし、別の仕事がある。

すごい雑に表現すると『それをやったところで私の評価になるんですか?私の仕事増えるだけですよね』これなんですよね。ご担当いただいている方は、何をすると会社に評価されるのか。何がミッションなのかを理解しないと、敵になりかねません。

何を気にしているのかを知ろう。

鉄道会社や駅長の最重要ミッションは、安心安全に駅や電車を利用していただくことです。そのため、傘を設置することは非常にネガティブでした。

当時の僕は、駅利用者の利便性を推していました。しかし、大事なのはそこではなく、『安心安全に駅や電車を利用できるか』がまず重要でした。なので、他の設置場所で問題の事例、問題に対する対策、頻度などを提示しました。その上で利便性の向上を付加価値として提案し続けました。

土地も会社もキーマンを知ろう。

営業をやっている方であれば、決済者と話したい。と思うとおもいます。決済者だけではなく、キーマンになり得る人が存在します。(そう認識しています。笑)

博多と天神

博多・天神はよく聞くのではないでしょうか。おそらく、どのエリアにもあるとおもいますが、管轄しているマネジメント団体があります。

博多は、博多まちづくり推進協議会です。JR九州が管轄しています。

天神はWe Love 天神協議会です。西日本旅客鉄道(西鉄グループ)が管轄しています。

全てではないですが、福岡で名前を知っている企業はどちらか、もしくはどちらにも属していたりします。協議会内で、推進してくれることになったら設置がスムーズになります。まちづくりとしてなぜ傘が重要なのかを話していました。(雨の日の回遊性とか)

冬の博多駅はイルミネーションが有名ですが、青い電球を使っています。ちなみに、天神はオレンジの電球を使っています。色を変えているんです。(意図は不明)まちづくりの考え方も異なるので、再開発の博多コネクティッドと天神ビッグバンを比較してみると面白いです。

豆知識

会社

僕の経験上、決済者の他にキーマンとなる人が存在しています。社内ですごく信頼されていて、この人が言うなら協力するかー。となるような人です。

どんなサービスもいきなり導入は難しいと思うので、巡り巡って辿り着く。色々な方に紹介してもらう。新規事業関連でこの人の名前よく見るな?など感度高く頑張りましょう!

駅に設置することがミッションだったと書きましたが、駅も管轄があったりするみたいでした。A駅〜C駅は、A駅長がボスみたいなやつです。何度も通いました。

博多駅って運営が分かれてるって知ってましたか?

博多口は基本JR九州です。マイングも!

筑紫口は色でわかりやすくなっているんですが、
白は、JR九州
黒は、JR西日本です!(新幹線があるため)

ですので、あまりないかもですが何か設置する交渉をするときは管轄が異なるので気をつけてください。笑
あ、バスターミナルはバスなので西鉄です!

博多駅筑紫口

プレスリリースやIRを読もう。

プレスリリースやIRには、情報が詰まっています。傘ゴミの削減を主としていましたので、SDGsやゴミ問題に関心の高い企業を探していました。

すごい細かいんですが、プレスリリースの文言で戦略の変更に気付けたりもしなくもないんです。例えば、本社を中心にSDGsを推進していきます!って書いてたのに、グループ全体でSDGsを推進していきます!に変わっていたとしたら、おそらくグループ会社は、何らかやらないといけなくなるので感度高くなるぞ!とか。

とにかく発信している内容はみる。

SGインキュベート社(西部ガスグループの投資会社)とのコラボ傘を作ったのですが、なぜ提案したのかというと、エコ関連の企業にいくつか投資をしていたからでした。(当時、インターンをしてくれていた同い年のメンバーがいたのですが、大学生2人で地場大企業に提案して、受注した時は最高にテンション上がりました)

左:SGインキュベートコラボ
右:JR九州コラボ

提携の話はメリット・メデリットを考えよう。

知名度も上がってくると様々な角度で提携の話をいただくことも出てきますが、要検討です。

事例に事例を重ねる戦法でいく方法もあるので、一旦やっておいて色々な側面で相乗効果を狙うという考え方もあります。ただ、基本的には工数の割に結果が出ない場合の方が多かったです。

何もないところスタートして、提携の話をいただくとテンション上がるのですが、一旦冷静になる方が良いです。相当シナジーがない限りは、あまり上手くいかないと思っています。

アイカサのメンバー・関わっていただいた方々の協力があり、色々なことを学びました。とにかく福岡は温かいです。いい街です。知ってると、ちょっとは役に立つ内容になったのではないでしょうか。少しでも誰かのためになると嬉しいです。

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