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クワガノンGX+アロキュウ

1.構築に至った経緯

ポケモンカードに復帰してリストを眺めてて、一番使ってみたいと思わされたカードがデンヂムシだった。尚、環境に配慮した思考は全く存在しないため、この章は読み飛ばしても構わない。

昔ホロンのポケモンというカードがあった。老害の昔話になるため、詳細は省くがデンヂムシと同じようにポケモンでありながら手札からエネルギーとして使えるカードであった。

このホロンのポケモンを使って公式大会でエネルギーが1枚もないデッキで地区大会優勝という実績を残したこともある。そういった思い出もあり、エネルギーとして使えるポケモンは非常に魅力的なカードに思えた。

前置きは長くなったが、デンヂムシを使いたい=クワガノンを使いたいである。カードプール内にあるクワガノンを眺めてみれば、3種類いた。

最初は特性:ストロングチャージのクワガノンに注目した。条件付きとはいえ、2エネ加速は魅力的に思えたし、3個トラッシュとはいえデンヂムシやダブル無色エネルギーがある中、4エネ150は強力に思えた。

しかし、すぐに間違いに気づいた。4エネで3個トラッシュまでして150しか出ないのである。僕のダメージ感覚は12年前で止まっていた。エレキパワーあるとはいえ、火力が圧倒的に足らない。

また、デッキ構築の段階でストロングチャージを使うためにはある程度エネルギーを入れないといけないのもネックとなった。せっかくデンヂムシという素晴らしいエネルギーカードがあるのだ。こういうカードを使う以上、構築の方向性として正しいのは、「どこまでエネルギーを削れるか?」だと思っている。ストロングチャージのクワガノンを採用してる時点で逆行してるように思えた。

そうなると必然的に目がいくのは、残りの2種類である。クワガノンGXはギガトロンGXが強いらしいという話は、耳に入ってきていたし、エレキほうのクワガノンは雷エネルギーの全トラッシュが必要とはいえ220ダメージ。エレキパワーを絡めれば環境の中心にいる大型のタッグチームすら消し飛ばせる。店舗大会やシティーリーグでの実績もあるらしいし、弱いってことないだろう。

かくして、この2種類のクワガノンを中心にデッキを構築することになった。 

2.アローラキュウコンGXの採用

2進化デッキを構築するにあたり、最初に考えたのはジラーチ(ダークオーダー)を使用した構築である。

2進化デッキを使う以上、一番大事なのは、ふしぎなアメをサーチする手段になるのはわかりきっていた。エスケープボードとかいうインチキカードもあるみたいだし、手っ取り早くジラーチ+クワガノンみたいな形が理想的に思えた。

しかし最終的にジラーチを採用した型は使わなかった。理由は大きく3つある。

1つ目はアゴジムシのにげるコストである。カードプール内に存在するアゴジムシはにげる2しか存在しない。アゴジムシスタートをした際に、にげてジラーチに入れ替えることが非常に難しい。

2つ目はアブソル(ダークオーダー)の存在である。アゴジムシは最悪ダブル無色エネルギーを使い捨てれば逃すことができたが、アブソルがいたらそれすらままならず、ジラーチも機能不全に陥る可能性があった。

3つ目はそもそもジラーチで5枚サーチしたところで、ふしぎなアメが引けずに詰むケースが少なからずあったことである。所詮不確定なサーチ手段であるため信頼性に欠ける。

そこで白羽の矢が立ったのが、アローラキュウコンGXである。進化する必要こそあるものの、グッズ(ふしぎなアメ)を2枚サーチできる。また、大型のタッグチームGXを倒すときにエレキパワーが必要なときも一気に2枚サーチすることも可能である。

ロコンもエネルギーなしで好きなポケモンを2枚サーチするワザを持っていて、エネルギーを限界まで削っているため手札に確保しづらいこのデッキと噛み合ってるように思えた。

3.ぼんぐり職人

このデッキを語る上で欠かすことができないサポート。

2進化デッキが必ず最初のターンでやっておかないといけないのは、たねポケモンをできる限り展開することである。

環境内を見れば、後攻1ターン目からフルドライブしてくるヤツを筆頭に早い展開から殴ってくるカードがいくらでも存在する。

特にジラサンは進化デッキの天敵で、最悪グズマまで絡めて殴ってくるため、理想的な動きとしては、それをされた次のターンの返しのために、最初のターンでアゴジムシ×2、ロコン×2まで展開することが理想である。

つまり、1ターン目に一番使いたいサポートはリーリエではなく、ウツギはかせのレクチャーである。しかし、1ターン目に使いたいカードではあるが、ゲーム序盤以外で足枷になる可能性が高いカードを3枚も4枚も積むことはできない。

求めているのは、1ターン目では展開を補助するカードでありながら、ゲーム中盤や終盤で使っても強いカード。そんな都合のいいカードがあるのか?

あった。ぼんぐり職人だ。


1ターン目では、ネストボールを2枚サーチすれば、ポケモン大好きクラブとして使えるし、ハイパーボールやタイマーボールから進化ポケモンをサーチすることもできる。進化ポケモンをサーチできるということは、デンヂムシをサーチできる=エネルギーのサーチ手段としても使えるし、デンヂムシの回収手段として、レスキュータンカ以外にルアーボールの採用も視野に入る。

また、デッキ圧縮という観点から見てもボール2枚サーチから、更にポケモンを2枚サーチするため、デッキを一気に4枚も圧縮できる。ドローが強いポケカにおいては軽視されがちな要素ではあるが、こういう所までちゃんと考えた方が強いことは知っている。

欠点としては大量のボールを使うため、通常の構築よりデッキスペースを食う点である。しかし、エネルギーを削った分、スペースに余裕はあるし、このデッキにおいてはエネルギーのサーチ手段としても使えるため、多少厚めになっても悪くはない。

かくして12年ぶりに組むデッキはなんとか形となった。

4.採用カード

マーシャドー…アローラキュウコンGX、カプ・テテフGX、デデンネGXとGXの特性に依存しきってるため、無人発電所は天敵となる。ブロアー、スタジアムではサーチできるか怪しいため、ネストボールからサーチできるマーシャドーを選択した。初手で引いたとしても、カプ・テテフGX、デデンネGX、カプ・コケコGXよりは遥かにマシ。

ジュナイパーGX…ギガトロンGXの後にジラーチを追撃するカード。ワザではなくて特性である点がサイドレースで有効に働くのはもちろん、擬似的なエレキパワーとしても使える。

フウとラン…当初シロナだった枠その1。エネルギーを限界まで削っているため、ポケモンを逃すのに苦労する場面があったため採用。テテフからサーチできる点もよい。

ジャッジマン…当初シロナだった枠その2。相手の手札を流すカードは大事だが、ベンチ枠の関係でやぶれかぶれのマーシャドーは採用しづらい。テテフからサーチする択としてピンポイントで投入。

ウツギはかせのレクチャー…初手でテテフを使う場合は流石にぼんぐり職人サーチより強いためピン挿し。

ククイはかせ…いざというときにテテフからサーチできるエレキパワー。

ダブル無色エネルギー…デンヂムシだけで全てまかなえるため、不要な存在。基本的にはポケモンを逃す用。であればポケモン入れ替えを4積すればよいだけの話になるが、エネルギーであれば、後攻でアゴジムシ前の時にワザを使える可能性もあるし、クワガノンGXを使うときに5枚目以降のデンヂムシになることを考慮して少数ではあるが、エネルギーを採用した。

5.不採用カード

ジラーチ…前述の通り

カプ・コケコ(新たなる試練の向こう)…かいてんひこうとギガトロンGXと相性はよいのだが、使ってる暇がない。特性で使えるジュナイパーGXのが強いと思ったため。

カプ・コケコGX…カプ・サンダーGXがとても強いのだが、初手で引くと弱いカードがテテフ、デデンネ、コケコで4枚は多すぎると感じたため、少しでも初手の事故率を下げるため不採用となった。

アブソル(ダークオーダー)…最初はいたんだけど、テテフにアロキュウにデデンネまで使うこのデッキではベンチのスペースの不足に悩まされたため抜けていった。

デンジ&雷エネルギー…雷エネルギーは少数あってもあまり役に立たない。デンジは序盤は打ちたいカードじゃないし、アメだけサーチできても他のカード足りなくて動けなかったりするし、このデッキにあってないように思えた。

サンダーマウンテン…基本デンヂムシかダブル無色エネルギーで動くから、恩恵を感じるパターンがデンヂムシ+ダブル無色でエレキほうが撃てることのみ。相手のピカゼクを手助けするパターンのが多かったため。

フェアリーエネルギー…あればアロキュウが殴れて強かったのだが、そこを重視するよりもトレーナーズにスペースを割いて安定させた方が強いと判断した。フェロマッシが増えたらGXワザ撃ちたいから採用する。

6.各デッキへの立ち回り

実戦経験がまだ少ないからエアプ気味な部分も含む。こういう風に考えて構築しました程度に見てもらった方がよいです。

vsピカゼク

相手がフルドライブを打った返しを意識しながら動く。無理に先に動く必要はない。というか無理。堅実にアゴジムシやロコンのワザでサーチしてカウンターの構えをとる。

2進化デッキの宿命でマーシャドー(やぶれかぶれ)に弱すぎる。絶対フルドライブとセットで動いて来るからロコンを場にキープすることを心がける。余裕があればハイパーボール等でそっとアロキュウをトラッシュしておくとよい。やぶれかぶれからルアーボール、レスキュータンカかポケモンサーチのどちらかさえ引けばとりあえず復帰できるようになる。

vsウルネク

マーイーカがギガトロンGXの射程内なので、まあまあ有利に立ち回れる。先攻取れたらとても有利。

基本ギガトロンでマーイーカ1体、あわよくばジュナイパーでもう1体、グズマでもう1体。テンポよくカラマネロを破壊できればなんとなく勝てる…はず…。

vsジラサン

実は対戦経験がない。クワガノン立てば、そこそこ殴り合えるはずだけど、どこまでできるかマジで未知数。

ギガトロン+ジュナイパーでサイドレースでの巻き返しを図りたい。

スレッジハンマーが怖すぎるので2枚目のサイド取るときにクワガノンGXで取らないようにだけ注意。

7.実績

友人と一緒にチャンピオンズリーグ千葉のサイドイベントに参加するために作ったけど、結果はお察しください。


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