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建築のハンテン

ちょっと短めの文章を書きます。


建築を設計するということは。
その中身を設計することだと、一般的には言われています。

例えば、下の絵のような感じに、表現することとします。



建築にはいろんな機能が詰まっています。
私たちは、その機能を求めて、まちを歩きます。


建築というものは、本当にそこに、用事があったり、興味があったりする人が、使うものです。
そうでない人たちは、目の前をいとも簡単に素通りしてしまう、そんな立体です。

ここで、建築を反転してみます。

建築は都市という空間に現れた壁、と考えてみるのです。それはちょうど下の絵のように。



建築の中身を空間、と把握するのではなく、建築の外身、つまりは都市を空間と認知してみるのです。

都市空間というのは、この空間はこういう人が使う、などというようには縛られていないのです。だから、いろんなひとが、本当に、いろんなひとが使う、唯一の存在、なのです。


都市空間自体は普通の状態では立体と認識できるようなものではありません。反対に、建築は立体です。

都市空間は認識できない空気のような立体です。そこから立体を見いだすことができれば、建築をハンテンさせて、都市は立体として感じられます。
絵で赤く塗られた、障害物で囲まれると、私たちはそこを空間と認識できます。



そして、その空間は、建築空間以上に、豊かになれる、可能性を秘めているのです。


建築の、ハンテン。

ひと と ひと との繋がりを大事にしていく、建築家として活動していくつもりです。少しでも支援していただけたら、励みになります。