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West side story

ある日、Spring  Play(春の劇発表会)を観に行きました。

ハイスクールの授業には、「Play(演劇)」のクラスもあり、発表会では日頃練習してきたものを、他の生徒や親の前で披露するのです。

この日、生徒たちが演じたものは、ミュージカルの「West  Side Story」。

見慣れた、クラスやクラブで一緒の友達が、本物の女優かダンサーに見えてくるから、不思議。

歌あり、踊りあり、演技ありで、当時はまだ観たことがなかった、本物のブロードウェイのミュージカルを観に来ているような気分になり、興奮して鳥肌がずっと立っていた程です。

すっかり感情移入した私は、上演後舞台に近づき、演じた友達にいかに自分が感動したのかを伝えたかったのですが、語彙力のなさで、ただ「素晴らしかった」以外の言葉が浮かばず、困ったものだとため息をついたのを、覚えています。

その後、ニューヨークのブロードウェイで「AIDA(アイーダ)」を、ロンドンのウェスト・エンドで「Les Misérables(レ・ミゼラブル)」を、日本の劇団四季のものも色々観ましたが、ハイスクールで観た、生徒たちによる「West  Side  Story」を上回るものには、まだ出会えていません…。


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