カフェでの過ごし方
久しぶりに東京に戻ってきた。
久しぶりと言っても1ヶ月半ほど。
そして久しぶりにカフェに座ってこれを書いている。
都内のカフェは久しぶりに味わう喧騒を感じる。
この1ヶ月行ったカフェとは違う、殺伐として時間の流れが早い。
同じチェーン店でもこんなにも違うものか。
左にいる人は、僕が座る前からいて、パソコンをずっと叩いている。
前に座った人はパソコンを眺めているが、特に操作はせず、ずっと画面と睨めっこしている。
右前に座った人は、時折電話をし、本を読み、仕事とプライベートの狭間を生きているようだ。
左前に座った2人組、久しぶりの再会なのか、近況報告から始まり、相談事へと発展していった。
離れた先に向かって座っているカップル、スマホをいじりながらポツポツ話し、次出かけるところを決めているようだ。
そんな僕は飲み物をちょびちょび飲み、スマホゲームをし、周りの観察をしている。
カフェの過ごし方に、周りの観察がある。
特に会話の観察だ。
その人の意見、価値観、思想、言葉遣い。
そんなものを僕の中に取り入れている。
カフェで話すには場が重くなる話、何の生産性のない話、物事に対して熱くやり取りする話。
なんだよその話っていうのからなるほどなの話まで。
どの話も刺激的だ。
ここで取り入れたものは、そっと懐に忍ばせて、いざという時に取り出してくる。
僕が、懐に入れたものはいつかどこかで大きな矛になる。
盾として守ってくれる時もあるだろう。
僕の人生にない話がこの空間には溢れている。
それを小耳に挟む時間が僕は好きだ。
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