いけぽぐ12thの指名馬が確定したので紹介させてください

毎度様でございますよ。

いけぽんさん主催のドラフト制POG大会「いけぽぐ」の第12回のドラフト会議が6/18日に行われ、無事指名馬が確定したのでその指名馬を紹介できたらなと思います。
夏コミの原稿があるので比較的サラッとお届けできればなと思います。
あといい具合に手の空いたどこかのタイミングでリストの中から特に解説したい馬も紹介できればいいなぁ…頑張れ、俺。

ルール

いけぽぐ12thのルールはこちらを見て頂くのが多分一番早いと思います。

冬コミでスペースがお隣になり挨拶させて頂いてからのご縁で参加させて頂きましたが、初のドラフト制POGで総勢47名参加の大きな大会参加となってしまいました。
フツーに緊張します★ミ

指名戦略

今回50頭のリストを作成するにあたり以下の作戦をもって選定に当たりました。

1.1~5番手を是が非でも取りたい馬で固める
1巡目が全参加者一斉の入札方式となる為、とにかく何が何でも指名したい馬、最悪ハズレに回っても次点・次々点で取りたいという馬で固めました。
後ほど自己評価・振り返りを書きますが、正直もっと攻めても悪くなかったかなという印象です。

2.ドゥラメンテ産駒を牡馬・牝馬両方抑える
流石にデビューから3年連続でクラシックを制した馬が出たとなればこれは避けて通る訳にいかないでしょう。
22-23シーズンは前のシーズンでスターズオンアースが出ていたので「出るなら牡馬の番やろ~w」と思っていたらものの見事にリバティアイランドに全てを持っていかれたので両方押さえます。
牡馬のドゥラエレーデも頑張ってくれてたけどね。

3.そろそろキズナ産駒牡馬から大物が出そうな予感
今年は初年度産駒の2019年産の動向を見て2020年に付け、翌2021年に生まれてきた産駒の年になります。
同期のライバルにエピファネイアがいますがあちらはホームランバッターに対してこちらはヒットメーカーと言える立ち位置。
流石にエピファネイア産駒でいきなり無敗の牝馬3冠となったデアリングタクトはぶっ飛んでるとしか言い様がないのでノーカンとしても、父ディープインパクト産駒がいる中で阪神JF2着となったマルターズディオサを出しているのは評価すべきポイント。
牡馬では絶大な人気を誇るディープボンドがいるとはいえ、そろそろキズナの牡馬から大物が出てもいい気がするので積極的に指名します。

4.中番以降は自称血統研究家の本分をもって
6月から自分のことを血統研究家と名乗ることにしたのですが、それに恥じぬよう、ひとしきり奪い合いになるであろう中番以降は中々指名が入らないような趣味馬や関心を得られそうな個人的好配合馬で固めています。
結論を言ってしまうとそこまで辿り着けなかったけどね( )

5.近況にアンテナを張っておく
全体を通して血統で押していく、と言ってもデビューできなければどうにもなりません。
ということでネットの海を泳ぐ情報は集められるだけ集めて出来るだけデビューできそうな馬で固めてもいます。
だいたい40番手あたりから完全に趣味に振り切ってるので絶対そうかと言われるとまぁ嘘にはなりますがね←

ドラフト順指名馬紹介

戦略をつらつら書き連ねたところで早速本編に参りましょう!

1.セリエンホルデの2021(シュネルラウフェン)

リスト1番手指名
父:ドゥラメンテ 母:セリエンホルデ
ノーザンファーム生産 1/31生 美浦 手塚貴久厩舎

是が非でもと思い1番手で指名、無事1本釣りとなりました。
母セリエンホルデは2016年独オークス馬で本場は2021年NHKマイルC勝ち馬シュネルマイスターの半妹、本年NHKマイルC出走となったナヴォーナの3/4同血に当たる血統。
また、3代母Saldeからは日本で数多くの活躍馬を出したサロミナに繋がる牝系でもある。
本馬はNureyev≒Sadler's WellsのクロスにSoldier Hollowの持つSpecial=Lisadellの4×4クロスをもってより持続力・底力を増強しつつShirley Heights-Mill Reef≒Rivermanのクロスによって欧州的ながらも日本に通じる瞬発力を増幅させているのがポイントである。
また、Kalamoun-ゼターンでもってトニービンに眠るNasrullah-Mumtaz Mahalも起こしているのも良いところ。
他にも母セリエンホルデの5代目にSir Gaylordを持つためサンデーサイレンスの父系であるTurn-To-Royal Chagerを刺激してやれるところもポイントが高い。
中長距離気質の強めな血統ではあるが、配合故の能力差で3年連続牝馬2冠奪取となっても驚けない1頭である。
現状移動の情報は見かけないが、仮に年明けデビューとなっても3/4同血のナヴォーナの事を考えたらどうにでもしてくれるはず!

2.スキアの2021(フォティーゾ)

リスト3番手指名
父:キズナ 母:スキア
社台ファーム産 4/15生 美浦 宮田敬介厩舎

年明けから本年度の指名馬を考える上で真っ先に目をつけていたのだが、同じく目を付けていた方でこう思った方は多いだろう。
やってくれやがったなソールオリエンス!!!!!
元々牧場での評価も上々でスキアの仔は地方転出となったハナテを含め全頭勝ち上がりの中、そろそろヴァンドギャルド以来のクラシック戦線に乗りそうな馬と思っていた矢先のソールオリエンスである。
2年連続で産駒が活躍したケースは中々レアなので正直指名し辛さが半端なかったが初志貫徹で上位順にリスティング、2巡目指名となった。
キズナのニックス配合とも言えるGone Westを有し、6代目にはなるがRed Godも持ちキズナの瞬発力を引き出している配合馬。
MotivatorはMontjeu-Sadler's Wellsの系譜で一見スタミナの血に映るGone West・Sharpen Up・Buckpasserと軽さや俊敏さに影響を与える血を有している。
現にソールオリエンスはこれらの血の後押しを受けてあの末脚を引き出しているとも言える。
遅生まれなのが気にはなるが、驚異の瞬発力を引き出し他馬を圧倒して欲しいところ。

3.キューティゴールドの2021(オールナット)

リスト6番手指名
父:サトノダイヤモンド 母キューティゴールド
社台コーポレーション白老ファーム産 2/17生 栗東 高野友和厩舎

4代母ロイヤルサッシュの牝系で2014年秋華賞・2015年ジャパンCを制したショウナンパンドラの3/4同血の馬。
この牝系の活躍馬は2011年産ショウナンパンドラ、2012年産ベルーフ、2015年産フロンティアと続いた時期はあるものの長い目で見ると短いスパンで活躍馬を出している訳では無いが、再度出でも不思議無いなという配合をしている。
サトノダイヤモンド産駒の活躍馬の傾向の1つにAlmahmoudやMumtaz Mahalを継続する、という点があるが本馬もフレンチデピュティがNorthern Dancer系かつBold Ruler-Nasrullarを持ちダイナサッシュの直系で更に1本Northern Dancerが入る為上記の傾向に当てはまる。
その一方でフランスの欧州的スタミナの血・ディクタスが入ったりフレンチデピュティ内にPrincequilloを内包しつつ5代目にPrincely Giftが入ったりと「血の緊張と緩和」という点でも高く評価したい。
AlmahmoudやMumtaz Mahalのスピードの血に近いくらいスタミナ感のある血統でもある為、重賞戦線に乗れても京都新聞杯が精いっぱい、という可能性はあるが近年の日本産馬には余り見られないスタミナ故の強さ、というのも期待できるのでこの順位で指名した。
尚、秋のデビュー予定みたいだがここ最近かなり上り調子な様子。
デビューが早まる分には一向に構わないのでこの調子で行って欲しい。

4.アールブリュットの2021(アンフォルメル)

リスト7番手指名
父:ドゥラメンテ 母:アールブリュット
ノーザンファーム産 2/26生 美浦 国枝栄厩舎

牡馬牝馬両方押さえたかったドゥラメンテ産駒の牡馬の方。(本当はアエロリットの2021・コンドライトを取りたかったが残念ながら1巡目で取られてしまった)
キズナ産駒パラレルヴィジョンの半弟で2017年中日新聞杯を制した他、2016年京成杯・共同通信杯3着青葉賞5着、古馬になってからも2017年新潟大賞典3着、2018年新潟記念2着、2019年AJCC3着と長く活躍したメートルダールが叔父にあたる馬。
Dubawiを介したMr.Prospectorクロスにダンシングブレーヴによる素軽さの強化、Green DesertからのDanzigによるパワーの強化・Mill Reef≒RivermanのクロスとSir Ivorを持ってのサンデーサイレンス-Haloのスピード・瞬発力の増強、NureyevとSadler's WellsのSpecialの血の増幅、そしてKIngmambo×Robertoのパワー増幅ニックス配合と血統的ポイントが多数あるのが注目点。
頓挫の情報は聞かないものの良化の情報も余り聞かず不安様相はかなり大きいがドゥラメンテ産駒牡馬でこれも取れないとなると苦しくなりかねないと思い思い切ってこのリスト順に投入し獲得となった。
芝ダートどちらでも走れそうだし中距離であれば割とコースは問わない血統だと感じるのでとにかく移動・デビューの話が欲しいところ。

5.リプリートⅡの2021(コスモベラエステラ)

リスト8巡目指名
父:キタサンブラック 母:リプリートⅡ
ノーザンファーム産 2/8生 栗東 清水久嗣厩舎

ノーザンファーム産ながらビッグレッドファームがセレクトセールで落札するという点で既に異色感ある1頭。
Hasiliの牝系に当たり、母母Banks Hillは2001年仏1000ギニー2着の他同年コロネーションS1着、ジャックルマロワ賞を2001年2着・2002年1着、2001年2002年ムーランドロンシャン賞連続2着、BCフィリー&メアターフを2001年1着・2002年2着等G1の多い欧米でも特に格式高いレースで好走・勝利を収めてきた名牝である。
兄弟もまた活躍馬揃いで全弟・全妹に当たるIntercontinental、Cacique、Champs Elyseesに3/4同血のHeat Hazeに全兄に大種牡馬Dansiliまでいる他、Hasiliの全妹Arriveからは22-23シーズンのPOGを賑わせてきたファントシーフまでいる始末である。
血統的にはキタサンブラック産駒の成功系であるLyphardの持続力・粘着力をマクフィ-Dubawi内のダンシングブレーヴから更にLyphardをクロスさせ、更に母リプリートⅡの持つDanzigの3×4でもってそれを後押ししつつ早熟性を高める傍ら、イルドブルボン-Nijinskiからのスタミナの増強、Sir Ivorによるサンデーサイレンスの増幅・Rivermanによる瞬発力強化といった具合でPOG期以降でも活躍を見込める配合系になっている。
種牡馬キタサンブラックとして3年目の産駒に当たり、種付け頭数等から一部では谷間の世代と言われているが、そんな評価を覆せるだけの血統的下地は十分に持ち合わせている。

6.シャンデリアハウスの2021(ギャンブルルーム)

リスト9巡目指名
父:キズナ 母:シャンデリアハウス
ノーザンファーム産 2/8生 栗東 大久保龍厩舎

ディープインパクト直系の中でもStorm CatとDamascusが入ることによって瞬発力以上にパワーにも触れ、ウインドインハーヘアにPacific Princessが重ねられることによってスタミナ・持続力も強まっているキズナ産駒。
その中でもサンデーサイレンスをクロスさせる以外一切瞬発力増強に繋がる要素は無いがダイナカールの牝系でありつつNorthern Dancerを濃く持つ牡馬であり、更に今年度からダート路線が一部変更となっていることも加味して選択した。
この血統ながら調教で動けつつも調教で乗った松山騎手から厳しい評価が出ている辺りやっぱりダート馬なんだろうなとは思いつつも6/25日宝塚記念の日の阪神新馬戦でデビューできる状態にあるところは大きく評価したい。
この時期の阪神開催は芝の張替え作業前かつ梅雨時とあって良馬場となっても中々にタフな状態になりやすい為、調教以上の結果があってもいいはずだ。
もしダメでもダートに切り替えたら切り替えたで今はサウジCデーやドバイミーティングがあるのでホームランには十分成りえるだろう。寧ろ親子3代ダービー制覇より先にKYダービーにチャンスが来たとかなったらどうします?(獲らぬタヌキの皮算用並感)

7.エマソングの2021(メイクユーマイン)

リスト10番手指名
父:キズナ 母エマソング
社台ファーム産 2/5生 栗東 田中克典厩舎

ここ数年産駒が好調な社台ファーム産馬にその社台ファームが育成において視察に訪れるレベルのノースヒルズの持ち馬という組み合わせの1頭。
牝系には2003年新潟2歳Sを制し、翌年NHKマイルC4着となったダイワバンディットがいる(ちなみにこの年のNHKマイルCの覇者はマツクニローテと呼ばれるきっかけとなるキングカメハメハ)
本馬はキズナ産駒における成功系の1つであるGone Westとの配合以外にも出ている活躍馬の中で「ディープインパクトの瞬発力を引き出してやるのは好手なのではないか」と考え、注目した。
ソヴィエトスター-Nureyevが入る為底力も増強している様に映るが、Bold Ruler-NasrullahとTom Foolも入る為割とバランスの良い配合に映る。後はどこが強調されているかといったところ。
ノースヒルズの所有馬故情報は中々出てこないが一撃あってもいいだろう。

8.ザガールインザットソングの2021(アールアンドビー)

リスト11番手指名
父:キズナ 母ザガールインザットソング
社台コーポレーション白老ファーム産 2/2生 栗東 矢作芳人厩舎

こちらも7巡目指名となったエマソングの2021(メイクユーマイン)と同じくUnbridled's Songで持ってディープインパクトの瞬発力を引き出してやれないかと踏んだ配合。
こちらの牝系には朝日杯3歳S(当時)4着の他POG集計期間後から本格的に活躍し始めたマチカネキンノホシ、マチカネニホンバレ、鞭に過敏に反応し大斜行をしながらも怪我からの復帰緒戦を飾ったサトノティターンがいる。
本馬においてはHyperion色の強いDixieland BandやLt.Stevensが入る為、瞬発力強化以上にスタミナ色・底力感が強そうである。
ただその分間隔を詰めて使うのが上手い矢作厩舎の管理馬になるので意外とその辺りの心配はいらなさそうである。
芝・ダートどちらに振れても面白そうな1頭だというのが正直な雑感。

ドラフトを終えての自己評価と雑感

こんな感じで8頭で揃いました。
評価としては100点満点で言えば60点くらいなところです。
キズナ産駒の特に牡馬から大物が出る予感がして抽選した結果とはいえ8頭中4頭は正直やり過ぎ。何なら牡馬:牝馬が7:1、これも偏り過ぎ。
どうにか抑えたいと思っていたドゥラメンテ産駒の中でも特に血統が輝いていたセリエンホルデの2021(シュネルラウフェン)をアエロリットの2021をリスト2巡目に下げてまでして1巡目指名した結果一本釣りに成功した分をチャラにしてしまった感が半端ないです。
下手に登録馬のリスト順を弄ってエラい目に遭うよりそのままでって押し切ったのが返って悪く出た印象を拭えないでいます…
ましてリスト13番目以降C101で発行した「新種牡馬で優位に立ちたいPOGの本」で触れた新種牡馬、特にブリックスアンドモルタル産駒を絡められない始末。
あと1巡目に他の参加者さんがチェッキーノの2021(チェルヴィニア)を投じてこなかったのは意外でした。本馬とコーステッドの2021(ボンドガール)は奪い合いになるだろうと踏んで敢えてリストに入れなかったのですがこれも失敗です。
更にリスト後半に控えていた趣味系・意外性の枠まで辿り着かなかったのは想定外もいいところ。これがドラフト制POGの難しさですね…
出来ればジャンピングチャンスは一切使わず1年過ごしてやろうと考えていたのですが、状況次第ではテコ入れしてやる必要が大きそうです。
あとは冒頭でも触れたとおり、リスト内で紹介したい馬はそのうちまとめてnoteに投下できたらと思います。夏コミ過ぎてからになっても許してね←

とりあえずこんな感じになりましたので参加される皆様方、1年間対戦よろしくお願いします!

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