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新種牡馬で優位に立ちたいPOGの記事 タワーオブロンドン編

この投稿は昨年末のコミックマーケットC103(冬コミ)にて頒布した「新種牡馬で優位に立ちたいPOGの本 Season24-25」に掲載しきれなかった種牡馬を解説・考察していく記事です。
今回はタワーオブロンドン編になります。
他の掲載馬は下記リンクよりどうぞ。

同人誌本編に関しては…
見たい!って方が多数ありましたらまぁなんか考えます。
集まらなかったら諦めてくれ←
あと全然関係ないけどオラに税理士さんを雇って確定申告をする必要が出てくるだけの力(Money)のあるヤツにしてくれーッ!(CV.野沢雅子)


タワーオブロンドンの概要

Mr.Prospector 4×5 Northern Dancer 5×4

父:Raven's Pass 母:スノーパイン 推定ミオスタチン遺伝子:CC
2015年2月9日生 日高町 ダーレー・ジャパン・ファーム生産
生涯競走成績18戦7勝
主な競走成績
2017
京王杯2歳S GⅡ 1着
朝日杯フューチュリティS GⅠ 3着
2018
アーリントンC GⅢ 1着
2019
京王杯スプリングC GⅡ 1着
函館スプリントS GⅢ 3着
キーンランドC GⅢ 2着
産経賞セントウルS GⅡ 1着
スプリンターズS GⅠ 1着
2020
夕刊フジオーシャンS GⅢ 3着

タワーオブロンドンの血統概要

ディーマジェスティやエルノヴァ、オセアグレイトに繋がるシンコウエルメスを祖母に持ち、3代母Doff the Derbyからは英愛ダービー等GⅠ4勝を挙げたジェネラスやオースミタイクーン、産駒からHoratio NelsonやRed Rock Canyon、Van Gogh等多数のGⅠ・重賞勝ち馬を輩出した傍ら自身は英オークス等を制したImagineを送り出している他4代母MargarethenからTrillion・Triptych・Bargerらへと繋がる名牝系のファミリーの1頭。
つい先日エルフィンSを制したキズナ産駒ライトバックもこの牝系の1頭。
父Raven's Passは2008年のクイーンエリザベス2世SとBCクラシックを制した米国産英国調教馬、同期にHenrythenavigatorがいる。
国外の代表産駒にRoyal Mrine等がいる他、Raven's Passを母父に持つ主な産駒にMishriffや国内ではライトオンキューが挙げられる。

全体を通してNarullahのスピードとPrincequilloの柔軟さを主体として構成する中でFair TrialやHyperionをLord at Warを通じて増幅しているのが特徴的。
一方でSpecialやBull Dog=Sir Gallahad・Ribot・Graustarkといった底力もありつつSir IvorやMiswakiといったところで日本的な瞬発力も兼ね備えている。
Sadler's WellsやDarshaan-Shirley Heights・Crepelloといったスタミナ的な色が強いながらも短距離で成績を残したのは米国的底力由来によるところが大きいだろう。

2歳のデビュー時から510キロを超える馬体重でありつつも引退まで極端に+体重になることはそう多くなかった為CT型である可能性は無きにしも非ずだが、ここまで見事に1200~1400mに功績が集まるとCC型という風に見るのが妥当ではないだろうか。

産駒の配合ポイント考察

こちらもサンデーサイレンスフリーな血統である為、基本的にはサンデーの血を持つ肌馬との配合が中心となる。
その中でSir Ivorをクロスする為にディープインパクトをというところであったりMiswakiに絡めてゼンノロブロイをというのはノーブルミッションと一緒なので省略、詳しいことはノーブルミッション編を見てね。

ここでは別の手立てを考えたいのだが、日本的なスピードをもたらそうと考えるとDarshaan-Shirley Heights-Mill Reefの中で特にMill Reefを増幅する形が良いだろう。
キングカメハメハやその産駒ルーラーシップやロードカナロア・ドゥラメンテに於いて瞬発力をもたらす手立てにラストタイクーンを刺激するというポイントがあるが、そのラストタイクーンの母父にMill Reefは存在する。
つい昨年末(執筆時2023年2月後半)まで現役だったタイトルホルダーやパンサラッサは父父キングカメハメハにShirley Heights-Mill Reefを共通して有している他、重賞勝ちには至っていないものの先日のリステッド競争洛陽Sで1・2着であったルーラーシップ産駒ドゥアイズ及びトランキリテも同様である。
また、Mill Reefと相似配合であるRivermanも有効と言えよう。
こちらの代表ケースはディープインパクト×リッスンで欧州的なズブさで知られるタッチングスピーチを母に持つキングスレインが代表格の1頭。

Mill Reef・Riverman3代血統表

話が完全に別の方向へと脱線してしまったが、上記観点並びにNureyev≒Sadler's Wellsの3/4同血クロスとMr.Prospectorをクロスできるという観点からキングカメハメハとの相性は良さそうに感じる。
ロードカナロアやルーラーシップ、今後出てくるであろうドゥラメンテやレイデオロも当然相性は良いだろう。
特にサンデーサイレンスを持つキングカメハメハ・キングカメハメハ系の繁殖牝馬は大体良血揃いであることの方が多い。
この点に於いてはある意味エピファネイアやモーリスの成功パターンに似たところは出てくるかもしれない。

Hyperion的スタミナに思い切って寄せたところからスタミナ由来の大物を狙うという所ではノーザンテーストトニービンに期待したい。
特に両方の血を持つエアグルーヴを母に持つキングカメハメハ産駒ルーラーシップは大きな可能性を感じる。
また、トニービンにFair Trial色の強いLyphardを同時に持つハーツクライもイケるのではないだろうか。
特に近年のハーツクライ産駒の成功系の1つであるデインヒル-Danzigを補完しているタイプだと尚更面白そうに感じる。

POGの+1

ここまでほぼノータッチだったGone Westを活かしてStorm Catから入りたい。
Storm Catを持つ日本の主要種牡馬の1頭であるキズナの成功系である「キズナ×Gone West」を踏襲する格好だが、Gone Westの母SecrettameとStorm Catの母Crimson Saintが割と似通った配合である為成り立っているこのニックス配合。
そこにStorm Bird由来の早熟性も掛け合わせようというのがここでの狙いである。
CC型と目されるタワーオブロンドンに対してそこまで考える必要があるかと言われると過剰な気もするが、北海道開催で荒稼ぎに出たり等を考えると一考の余地はあると思う。
Crimson Saintの応用でCrimson Satanを有するダイワメジャーという手も悪くは無さそう、というのも備忘録を兼ねてここに書き残しておきたい。

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