「大丈夫」の結果として孤独になる

出産は大変、産後は大変、という話は様々なところで見聞きしていて、ある程度の覚悟はしていた。勤務先や区のヘルパー制度について調べたり問い合わせたり。ただ、いざ出産してみると、退院する頃には身体はだいぶ回復していたし、何とか母乳も出ているみたいだし(ミルクの準備もしてましたがそれ程必要なく)、娘はそれ程泣かないし、夜も短くて3時間、長くて5時間くらい寝てくれる…。パートナーも、娘の沐浴の時間(19時~20時)に帰ってきてくれる。そうすると、その他には特に助けとかいらないんですよね。自分で出来ちゃう。実家の母も、一、二度くらい上京して来てくれたけれど、やることなくて娘を抱っこして満足して帰っちゃう笑(彼女には仕事もあるので、結果的にはそれで良かったのですが)。自分でも信じられないくらい、「大丈夫」だった。(もちろん、パートナーや母はじめ家族の支えがあって…ということ。本当に一人だったら精神的にも大変だと思う。)

そうして3か月が過ぎようとしていて、国保先生のブログ(http://kokubo.seesaa.net/article/402513868.html )やら、産褥期3(Kindle版で購入)を読んで思ったのは、「大丈夫」の結果として孤独になっている部分もあるのかも、ということ。産後クライシス、と言いますが、国保先生も書いている通り、それを乗り越えることでできる絆、みたいなものがあるとして、クライシスが訪れなかったら、そういう絆は手にできないの?みたいな。雨降って地固まるといいますが、そもそも雨が降らなかったら、それはそれで土地として健全なのかしら。産褥期にも、産褥ヘルパーの役割って産後の女性を孤独にしない…というような話もあったし…。

「大丈夫」だからこそ、一人一人が切り離されていく、「人に迷惑をかけない」ようにして、孤独になっていく。ただ、その「大丈夫」もいつまで続くかわからないし、急に孤独の中で大丈夫じゃなくなるかもしれない。

「大丈夫」ならそれなりに、大丈夫じゃなくなる時に備えなくては。独りであることがさみしいなら、そう言っておかなければ。

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