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誰でも朝礼のスピーチが気楽にできる4つのネタの探し方

この記事では、朝会のスピーチが憂鬱である/話すことは苦手じゃないけどいつもネタ探しに時間がかかるからネタ探し時間を短縮したい/話すこともネタを探すことも苦手でとにかく負担なく無難にやりすごしたい…/など、朝会スピーチに関する悩みをかかえた人の、ちょっとした手助けになればと思い、ネタの探し方について書いています。


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こんにちは、おかのです。

私が所属している部署では、平日の朝、持ち回りで2分間ずつスピーチをすることになっています。
内容としては「顧客の満足に繋がった実体験や、学びを共有する」こと。
また、顧客に向けたプレゼンを意識した、時間感覚、話し方の工夫を学ぶ場でもあります。

私は緊張しやすい&緊張しすぎると涙が出てくる体質。
(これは昔からで就活の時も、教育実習の時も、表彰の時に言うコメントすらも緊張しすぎて泣いているので、もうどうしようもありません。。)
そして、話下手
言いたいことや感情が先にやってきて、言葉がぐちゃぐちゃっ!と整わず、口から飛び出してしまいます。
つまり「緊張すると泣いてしまう+話下手」です。
そんな状況なので、自分の番が近づいてくると、心臓はばくばく、スピーチ前日には話す内容をまとめなおし、当日朝は電車の中で話すメモを読み込み…たったの2分のために、時間を費やして準備をしていました。

そんな私ですが、朝会のスピーチで
後輩から「センパイの話がとても刺さりました、自分も意識してやってみます!!」と言ってもらえるようになり、
先輩から「日ごろのアンテナや、仕事に対する姿勢を感じたよ。さすがだね」と褒められ見直してもらえて、
ちょっとした工夫の積み重ねをすることで肯定してもらえることが増えてきたことで、少しの緊張で臨むことができるようになってきました。

今回は、同じような悩みを持つ方向けに、私の見つけたコツや工夫をお伝えしたいな、と思っています。
口下手さん、緊張しいさん、社会人をスタートしたばかりのみなさん、よかったら一緒にやってみてください。


目次:
▼4つのネタの探し方
 1.本から要約する
 2.ウェブの記事から要約する
 3.人の話を要約する
 4.時事ネタを話す

ネタの探し方4つ

まずはネタ探し。何を話すかから決めます。
4つの集め方があります。

1.本から要約する
2.ウェブの記事から要約する
3.人の話を要約する
4.時事ネタを話す

それぞれ人によって、向き・不向き、ラク、面倒があると思います。
それぞれみていきましょう。

1.本から要約する

本からネタを探す時のポイントは、3つ。

・目次を眺めて興味があるところを読む
・エッセンスを3~5センテンスにまとめる
・要約サイトを見る


ここでは、未読の本からネタを探す方法を詳細にご紹介します。

では、まだ読んだこともない本からどうやってネタを探すか?
今話題の『メモの魔力』(著:SHOWROOM社長 前田裕二さん/2018年幻冬社)をあげてみます。

まずは目次
最近のビジネス書は、オビにも章立てが書いてあることが増えている気がしています。
おそらく本がラッピングされてひらけなくてもどんな本なのか内容確認・購入検討ができるように…なのだと思いますが、これがその本のエッセンスをひろうために便利でした。

たとえば『メモの魔力』の場合、下記のような章立てです。
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第1章:メモで日常をアイデアに変える
第2章:メモで思考を深める
第3章:メモで自分を知る
第4章:メモで夢をかなえる
第5章:メモは生き方である
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この中で、まずは興味がある章を選んでみましょう。
章を選んで読めば、読む量が減るので、時間が削減できます。
読まなかった部分は、また後日読めばいいのです。
今回は、第3章:メモで自分を知る を選んでみます。

選んだ章から、心に残った、もしくは、自分の最近の体験が思い浮かんだ節を探してみる作業をしていきます。
第3章では、自己分析とは何か、どのようにするのか、活用するための具体化・抽象化のしかたが書かれています。

まずは選んだ章のエッセンスを3~5センテンスにまとめてみましょう。
例えば、
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・自己分析で自分がなにをやりたいか明確化できる
・自分が何をしたら幸せなのか?が整理でき、目標設定ができる
・具体的に何をするか?を整理
・判断軸ができるので後悔のない判断ができるようになる
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などです。
ここでいう"エッセンス"は自分なりに要点だと思ったことを書き出すことなので、正解はありません。

その中で、心に残った、もしくは、自分の最近の体験が思い浮かんだ節を見つけます。
私は「タコわさ理論」が印象に残りました。

要約すると「タコわさ理論」=経験していない・知らないことは、やりたいと思うことができない、という理論(詳細はぜひ読んでみてください)
経験の数を増やして、「やりたいこと」を見つける確率を上げることが、自分の軸を探すときに肝要そうです。

この話を読んで、私は「経験していない・知識がない仕事をやってみたい!と思うことができない=仕事を知るための情報があればイメージがつきやすく、動機付けができるのではないか?」という気づきがありました。

この気づきをスピーチで話してみることにします。
私はきっと下記のように話すと思います。
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:今日は「具体的にイメージできる情報があれば、どんな仕事でも"チャレンジしたい!"と、動機が作れるのではないか」と考えたので共有をします。

:「メモの魔力」と言う本をご存知でしょうか。〜〜このような本なのですが、その本の第3章で「タコわさ理論」という理論が紹介されています。

:極端な例えですが、官房長官を募集しているとします。官房長官がどんな仕事か、どんな人に向いているのか、どういう人を求めているか想像がつきますか?…この条件を具体的に提示することで、自分ごととして官房長官の仕事をしているイメージができると、経験・知識がなくてもチャレンジしてみたい!と思える動機付けになるのではないかと考えました。

:このことから「具体的にイメージできる情報があれば、どんな仕事でも"チャレンジしたい!"と動機が作れるのではないか」と考え共有しました。
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転の部分は、極端な例え話をしてみましたが、実体験の話をしてもいいと思います。

上司から急にプロジェクトリーダーをするように言われ、全くイメージができず及び腰だったけれど、具体的なプロジェクトの内容を聞き段取りのイメージができてきたことでチャレンジしたいと思えた…など、みなさんももしかしたら経験があるのではないでしょうか。
この構成なら、自分で考えるところは"転"部分だけです。

最後に、裏技です。

上記のように本から探すことがおすすめですが、そんな時間もないよ!と言う場合。要約サイトを見るとちょっぴり時間が短縮できます。
amazonの商品説明には目次・内容要約・著名人のコメントが入っていたり、flierなどの要約サイトではエッセンスがまとめられています。

2.ウェブの記事から要約する

ウェブの記事を読んで、その話を要約する時のポイントは2つあります。

・エッセンスをひろう
・太字になっているところをナナメ読みする

まずは、その記事のエッセンスを拾いましょう。
web記事はだいたいタイトルと見出し文章を最初に読みます。
記事の要約が書かれています。

例えば、『スマートキャリアの達人から学ぶ!短時間で成果を出す仕事術とは』を例にあげてみます。

この記事はインタビュー形式なので、エッセンスが全体にちらばっています。
まずは全体を眺めてエッセンスをひろってみましょう。
このとき、記事にもよりますが、だいたい太字をひろうと効率的です。

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・インタビュー対象者は派遣で複数社に就業し、どの企業からも高評価を得ている
・週2,3日派遣+自身の事業+配偶者の事業のトリプルワークをしている=短い時間で成果を出す必要がある
・仕事のモットーは2つ、無駄を極力なくすこと/経過から相手の満足度を高めること
・信頼関係を築くために心がけていることはコミュニケーションをはかり目標やコンセプトをしっかり共有すること/目標までの道のりをはっきりとイメージすること
・提案は具体案を複数用意し、短時間で理解し判断してもらう
・自分がいないときでも仕事が進むように報連相を徹底する
・振り返りを必ず行う
・お客様が満足してくれるか/笑顔になってくれるか/仕事の先にある誰かの笑顔を想像しながら仕事をする
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これらがポイントになりそうです。

私はこの中で、具体案を複数用意し提案する、というところが心に残りました。
企画の先輩が、常に「松案・竹案・梅案」と3プラン用意して分刻みで移動する上司を捕まえては難しいプロジェクトの決済や判断を仰いでいたことを思い出したからです。

この記事をスピーチで紹介してみることにします。
私ならきっと下記のように紹介します。
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:みなさん最近残業をせず帰れてますか?短時間で成果を出す仕事術について書かれている記事を読んだので共有したいと思います。

:短時間で成果を出し「期待以上のパフォーマンスだ!」「仕事の精度、責任感共に高い!」と高い評価を常に受けている小林さんという方は、仕事をする上でこの点に気をつけているそうです。

:私の先輩で、常に「松案・竹案・梅案」と3プラン用意し、分刻みで移動する上司を捕まえては難しいプロジェクトの決済や判断を仰いでいることを思い出しました。みなさんは、忙しい中で相手に決済、承認をもらう必要があることが多いのではないでしょうか。限られた時間で自分のアイデアやサービスを売り込む「エレベータートーク」という技法があります。相手の印象に残ること、もっと話しをするための時間をもらうこと、判断をしやすくすること、小林さんも、先輩も、効率的に仕事の成果を出している人はこの3つをポイントにしているように思います。

:これらのことを行い、自分も生産性を高めて短い時間で高い成果が出せるように意識して仕事をしていこうと思います。
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「エレベータートーク」についてはちょっと余談な感じもありますが、ビジネスをする上でよく聞かれる手法です。

人は知っている単語や情報があると、関心を持って、自分の頭を働かせながら話を聞いてくれます。(逆に抽象的な内容がずっと続くと、飽きて考えることを放棄し聞かなくなるものだと思っています)

社内の人の名前を出したり、有名なサービスを具体例にあげたりすることでも、印象に残りやすくなる=スピーチが上手と思われるのではないでしょうか。

3.人の話を要約する

○○さんが言ってたんだけど、を紹介するパターンです。
だれかの話を紹介したい、というときは、下記の3つを気にかけてみてください。

・心に残った言葉を書き留めておく
・なんで心に残ったのかを自問自答する
・自問自答した結果に悩んでいる/困っている人に伝えたい、とテーマを設定する

まず、人の話を聞いて心に残ったら、書き留めておきましょう。
なんでその話になったか忘れちゃったんですけど…と前提があいまいになると、話を聞く側も、気が抜けてしまいがちです。

例えば、下記。
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7月7日 伊藤さん 定例MTGにて/料金改定の話題「顧客のことを第一に考えると今のプランでいいのでしょうか」顧客満足のため/今の不満の声(操作性について)があがっている/優先順位
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いつ、誰が、どこで、どんな話題で、どんな内容があったか、をメモしています。

次に、なぜその話が心に残ったか、紹介したいと思っているのかを整理してみましょう。

そして、
:最近心に残った人の話をします。伊藤さんのこういう発言です。
:紹介したいと思った理由はこういう理由です。
:自分はこう考えました。
:業務をする上で、優先順位付けを意識して取り組もうと思います。
のような構成で話を組み立てみてください。

より具体的であればあるほど、チームのメンバーはイメージしやすくなり、共感してもらえます。
〇〇さん、は社内の人でもいいですし、尊敬するビジネスマンや、みんなが知ってるような芸能人やお笑い芸人でもいいと思います。

この裏技は、わたしが良く使うネタなのですが
「WBSに出演していた〇社の〇〇さんがこのように言っていました」。
等、偶然見たテレビ・ラジオから引用してしまうことです。

ガイアの夜明け、WBS、ダイヤモンドオンライン、最近はグロービスのyoutubeチャンネルにも、大変お世話になっております。

(ちょっぴり加筆)
最近、参加したセミナーや視聴したビジネス系動画の内容を、1冊のノートにまとめるようにしました。
ちょっぴりイラストを入れたり、要点を書きだしておいたりする、グラフィックレコードの要素も入れています。

これによって「うわっ、今日スピーチ当番だった!あと3分で始まる!」というときも、ノートを開けばネタが目に飛び込んでくるのでひと安心です。
↓こんな感じ

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4.時事ネタを話す

ポピュラーなので、最後にご紹介しました。
よくある、時事ネタを話す方法です。

ネタを探すとき、以下のような方法があります。
・新聞
・yahooニュース
・スマートニュースなどニュースまとめサイト
・TwitterなどSNSで流行しているもの

新聞の社説などは信頼性も高く、読み続けるべきでしょう。
ただし、そこに対して自分の意見を述べたり、含めて人に伝えるのはなかなか難易度が高いネタが多くあります。
そのため、新人さんには新聞からのネタ探しはあまりおすすめできません。

今回、「無難にまとめて話す」ことがみなさんの目的でもあると思うので、新聞よりも「yahooニュース」など、まとめサイトがおすすめです。

記事を読む事、自分の意見がなくてもコメントが記事下に表示されているので、世論を感じ、自分の考えを持ちやすくなります。
このコメントに対して、自分は賛成か・反対か。いいなと思って人に紹介したいか、どこかしらムッとする部分があるか。
自分の喜びや、悲しみ、怒りなど、感情が動く部分は、良くも悪くも会話のフックになるポイントのはずです。
また、この方法であれば、旬な話題なので、人と被ることもありません。

まとめ

4つのネタの探し方をご紹介しました。ネタは見つかりそうでしょうか?

朝礼でのスピーチが楽になる話し方のコツとしては、2つあります。

1.何を話したいか先に一言で言ってしまおう
2.冗長にならないよう、シンプルに。

まず、何を話したいか、一言で言ってしまいましょう。
「今日はこんな話をしようと思います。先日このようなことがありました。そして…」
というように、一言ずつが短くてもいいのです。

スピーチが聞きにくい・上手でないと思われてしまう要因に「冗長さ」があります。たとえば、

「僭越ながら本日はわたくしが、皆様にとっては当たり前のことかもしれないのですが、こんな話をさせていただきたいと思います。先日、といっても1週間以上前なのですが、新宿で、このようなことがありました。とても驚いたことなのですが、…」

という話を聞き続けるのは、頭の中で整理が必要で、なかなか大変ですよね。
装飾する言葉が多いほど、聞き取りづらくなります。
あえて、短い言葉で話すほうが、相手にとっては聞きやすいことも多いのです。「話のゴールから、先に話す」を試みてください。

・今日はこういう話をしたい、とテーマを伝える。
・最後も最初に伝えたテーマを言って締めればOK。


最後に、具体例を話に入れることを心掛けてみてください。
概要ばかりだとイメージしづらく、話が印象に残りません。
=スピーチ上手ではない印象が残ってしまう、という可能性があります。たとえば、

「問題解決をする練習が重要だと思った話をします。先日、とあるトラブルで先方からご指摘を頂きました。自分なりに振り返り、課題点を洗い出したのですが……」

「問題解決をする練習が重要だと思った話をします。先日、お客様の注文より多くの商品を納品してしまうトラブルを起こしてしまいました。先方からのご指摘があり発覚しました。自分なりに振り返り、課題点は3つあると思いました。1つめは…」

前半の話より、後半の話のほうが印象に残りやすくなります。
また、自分なりの振り返りに穴があったり、もっと良い解決方法を知っている人からアドバイスをもらいやすくなります。

社会人経験が長くなるにつれて、自分の考えていることを伝えたり、仕事にアドバイスをもらえる機会は減ってくると思います。
面倒かもしれませんが、スピーチの時間は意外と活用できることの多い時間です。
あなたばどんな時間にしたいか、自分の考えを伝える場にしたいのか、業界の話や顧客の話からノウハウやナレッジ共有をしたいのか、自分なりにテーマを決めてみてもいいと思います。

後半少し駆け足になってしまいましたが…
折を見て加筆&話し方についてもかけたらいいなと思っています。

みなさまが気持ちよく朝会を終えられますように。


おかの

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