見出し画像

1分トーク大会を開催します

全員登壇!FashTalk大会」という勉強会を11月27日に開催します。
この記事は、イベント開催趣旨から攻略法までをまとめています。参加を検討されている方はぜひ最後までお読みください。

※当初は10月25日開催予定でしたが、台風の影響により延期しました。

フラッシュトーク大会とは

ITカンファレンスや勉強会における登壇(とくに長時間登壇)への登竜門として、通常の発表より短い5分間の「LT(Lightning Talk)」枠が設けられることがあります。また、「LT大会」といった、LTに特化した勉強会も多く存在します。
じつは「5分間かけて1つのテーマを話す」ことは意外に難しいのです。たとえば、あなたがもっとも好きなことを友人に話すシチュエーションを考えてみてください。おそらく、話したいことが無限にわきでてくるため、短いと感じるのではないでしょうか。逆にあまり興味のないテーマだと、5分間はとても長く感じるはずです。
このような現象は、「何を切り口として絞り込んで話すか定まっていない」場合に生じます。話す内容の切り口を決め、どのような人にどこまで掘り下げて話すかを定めていけば、きっと上手にまとめられるはずです。

聴衆が聴きやすいと感じる話し方の速度は、おおむね1分間に300字程度といわれています。 5分だと約1,500文字です。技術書にすると1.5ページ程度、少し短めのブログと同じ程度の文字数でしょうか。そう考えるとLTは意外とたくさんのことを話せますよね。だからこそ、「1つのテーマが絞り込めていない=聴いていて何を伝えたいかわからない」という状況が発生します。これを防ぎ「テーマを絞って話す」ことを練習するために、5分よりさらに短い1分間トークの勉強会を開催します。

しかし1分間のトークは他にあまり例がなく名前がついていません。
そこで、5分が「Lightning(稲光、電光、稲妻)」なので、1分はそれよりも瞬間的な語感のある「Flash(閃光)」と名付けました。ぜひ閃光のように強い印象をもたらすトークをしていただければと思います。

どうやって組み立てればよいか

私の自己紹介を例に、ご説明します。
まずは、話したいことをすべて以下にまとめてみました。

1. あいさつ
2. 名前
3. 現在の業務内容
4. 得意な分野
5. 興味がある技術
6. 好きなゲーム
7. 最近遊んでいるゲーム
8. 最近のトピック

いかがでしょうか?トピックが意外と多くなりましたね。
次に、簡単に話す内容をまとめます。

1. こんばんは。
2. ありあきといいます。
3. 都内のWeb系企業で、新規事業のPoCを作ったり研究開発をしています。
4. これまでWebバックエンドの開発が多かったため、Java/PHPを主に使ってきました。
5. 業務でReact Nativeに触れることになり、TypeScript/React/React Nativeを改めて1から勉強しています。
6. 趣味はゲームです。とくにアクションが好きで、BloodboneやSekiroなどのフロムソフトウェア系ゲームをたくさんやっています。
7. 最近発売された「Code Vein」を始めました。今週末はあいてるので、めっちゃやりこむ予定です。
8. 先月1か月ほど咳がとまらなかったので病院にいったら肺炎と診断されました。みなさんも体調には気をつけてくださいね。

これだけ話してなんと約330文字です!
ちょっと早口なら…もしかしたら話しきれるかもしれません。しかし、多くの内容が混ざっているため、聞き手として何を話したかったのかわかりませんよね。また、トピックが多くなりすぎると、時間切れや忘れてしまうリスクが増えます。このような状況を防ぎ、強い印象を与えるためには、トピックを絞り込んで統一する必要があります。

• 技術的なことのみ、もう少し掘り下げて話そうかな?
• 最近Reactでハマってるから、教えてくれる人がほしいな?
• 懇親会でゲームについて話したいから、もっと多くしようかな?

上記のように考えると、話すべきトピックが決まるはずです。重要なのは「300文字で最も伝えたいこと」を明確にすることです。相手に与える印象を意識すると、何を伝えなければならないかが見えています。

トピックが決まったら、トピックごとに時間を配分しましょう。
配分された時間の中で話せる内容を構成します。たとえば「業務内容を10秒で説明する」としたら、50文字が目安になり、検討しやすくなるでしょう。しかし、それでもうまくいかない場合が多くあるはずです。たいていは「説明するには短すぎる時間」になりますから、極限までトピック数を削り、話す内容や言葉を磨いてください。

皆さんが素晴らしい発表になるのを期待して、当日はお待ちしています。

練習しよう

LTだと、スライドを投影しながら(見ながら)練習するため、準備が面倒だと思われるかもしれません。今回はなんと「1分間」「スライド1枚」です。ツイートにするとたったの2ツイート分しか話せませんので、どこかにメモしておけば簡単に読み返せ、練習時間だってかなり短くできます。60回練習しても1時間ですよ!

どんな発表をする際にも、練習は必ず行ってください。
テストをせずにコードを本番デプロイする人なんていないですよね?
テストをせずにトークを本番デプロイできますか?

また、この練習には「話す速度をコントロールする」ためにも重要です。多くの方が、緊張すると話す速度が少し速くなります。1分間という短い時間のトーク内容をコントールすることは、話すリズムを一定に保つ練習としても最適です。声に出して読み、その速度が速いか遅いかをベンチマークしたうえで、自身の理想に近づけるよう何度も試してください。

おわりに

私たち「エンジニアの登壇を応援する会」は、エンジニアがアウトプットを通じて成長できるよう、勉強会を開催するなど継続的な支援をしています。
他にも楽しいイベントをたくさん行っていますので、興味をもたれた方はぜひ遊びにきてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?