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嘘みたいな本当にあった怖い話②カンナ

前回の記事、読んでいただいた方ありがとうございました。

あれから一か月くらい経ちましたが、書く書く詐欺は悪質なので、今日は酔いついでに、スマホでポチポチ、書いていこうと思います。

カンナ...わたしが高校を卒業してから出会った不思議な友達について書こうと思います。(高校時代は初めて金縛りを経験し、まあまあ怖い思い出があるのですが金縛りはうまく眠れないときに怒る夢、幻覚と割り切って割愛)

カンナは高校の時アメリカに留学していた帰国子女で、わたしと歳は一緒なのですが学年は一個下でした。カンナとは学部が一緒で、学科は違いましたが意気投合し、気づけば仲良しになっていました。まあ同じ年ですし。そして何より、めちゃくちゃ美人というか可愛かったのです。そして東北のとある県生まれでめちゃくちゃ訛っていて、わたしもど田舎出身なのでものすごく親近感が沸いたのを覚えています。柴咲コウを童顔にした感じ、がしっくりくるかも。

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仲良くなって、わたしは当時東北の杜の都に住んでいたのですが、カンナは電車で地元から通っていました。当時のわたしは行ったことないところには行ってみたーい(今も思います)という気持ちで、数回彼女が住むところに電車で通い(関東ならまあ、横浜駅と新宿駅くらいの距離でしょうか)、飲み明かして授業をサボったり、そんな日々が続いてました。

いつだか、カンナが言ったのです。

「わたしさ、一回も友達に言ったことないんだけど、るいになら言うわ、信じてもらえないかもしれないけど、霊感あるんだ...」

なんかわたしももう気心も知れてるし、ふーん、ぐらいで済ませました。

聞くと、幼い頃カンナのおばあちゃんが亡くなった日、遺影を見ていたらおばあちゃんが手を振ってきた、そこから見えるようになった、という話でした。

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『世の中にはわたしの知らない世界がある』

わたしはもう悟っていました。わたしがどう思おうが、体験したことなかろうが、わたしの知らないことはあるのです。なので特段驚きませんでした。

カンナは所謂変な人、とは真逆で控えめで美人だけどあどけない可愛さもあって、考え方も大人で、普通に(普通にとは?)魅力的な人でした。

わたしもカンナのことはとても信頼していて、何でも話せる仲になっていました。わたしが杜の都のアパレルでバイト始めた時も、わざわざ初出勤の時に服を買いに来てくれたことを覚えています。

カンナは彼氏と同棲していたのですが、何回か飲んでいたある日、彼女の住む地元の近隣で彼氏も一緒に飲もうってなりました。

もちろん、快く参加、そのときカンナの彼氏と初めて会いました。その時めったゃ酔っ払ったのですが、奇妙な話を聞かされました。

カンナと彼氏の家には、同居人がいる、と言うのです。

『ほーん、ルームシェアニストなんやな〜』

話はそこでは終わりません。

お風呂場に住む女の人と、いつも冷蔵庫の前に座ってる男の人と、猫がいる、家賃はらってくれないんだよ笑 

そんなことを言っていました。わたしは普通に意味がわかりませんでした。

聞くと、お風呂場に住む女の人は、カンナの彼氏に関係している人?で、カンナがシャワーを浴びていると鏡越しにものすごい形相でにらみつけてくるそうです。時には霊体?の姿が膨らんで、顔だけが宙に浮いているときもあるとか。冷蔵庫の前に座っているおじさんは優しそうでメガネをかけていて、猫は気まぐれですり寄ってくる、そんな話でした。

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「............ナニイッテルンダコノヒトタチ.........」

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そして、カンナは言うのです。

「今さあ、あんたとこういう話してるかもしれないけどめっちゃオッサンの霊が集まってる、あんたはオッサンに好かれやすい体質なんだね」

「そうだね、寄ってくるからあんまこういう話しない方いいかも笑」

言い遅れました。カンナの彼氏も"そう言う"人でした。

わたしは酔ってたのもあって、ヘラヘラ笑ってうっそでしょwwwwwwなんつって半信半疑でした。なんならドッキリだとおもいました。

現に、わたしはぴちぴちの19歳、オッサンにはモテモテでした。注)パパ活とかはしたことないです。スーパーのレジでバイトしてたのですが、なぜかオッサンに握手を求められたり、手紙をもらったり、オッサン受けはよかったです(自慢...?)

でも生きていない人(厳密に言うと生き霊かもしれませんが)にモテる自信はなかったので、まさかね、と思っていました。

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その日はカンナと彼氏の愛の巣♡に泊まらせてもらいました。わたしはソファで、カンナと彼氏はベッドで寝ていました。

わたしはカンナの家に行っても、特段変な感じはしませんでした。

ただ、いろいろ気がかりで眠れなくて悶々していたのは覚えています。

そのあと、不可解な現象が起きました。

スースー寝息をたてていたカンナの彼氏が突然、唸り始めたのです。

「ウー、ウー、ウー、くるな!!!くるなっつってんだろ!!!!!帰れッッ!!!!!」

カンナもわたしもそりゃ起きました、わたしは酔っていたものの怖くてその様子をガタガタ見守るしかありませんでした。

カンナは言うのです。

「ああ、いつものことだから気にしないで、霊退治してるの笑」

『?????????????????』

『?????????????????』

訳がわかりませんでした...というか何...

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しばらくしてカンナの彼氏は起きて、ごめんね驚かしちゃって(テヘ)みたいな感じで言いました。

わたしはよく分からないまま、うん、大丈夫、と言ってよく分からないまま、眠りました。

そんなこんなあってから、学校でカンナに会った時言われました。

「あんたが来た日、面白いことがあったの。冷蔵庫の前で正座してたメガネのおじさんがさあ、わたしとカレシのベッドの上を、ちょっとすいません...って窓から消えてったんだよね。礼儀正しかった笑 あれはびっくりしたよ〜」

「へぇ...よかったね、お風呂場の女の人と猫は?」

「まだ住んでる、マジで家賃払えよ〜女はって感じ」

あの出来事があったので、わたしはもう何も驚きませんでした。

それから数日して、奇妙な体験をしました。

前述した通り、わたしは高校時代に何度も金縛りにあっているのでもう慣れっこだったのですが、また、自宅のアパートで寝ている時に金縛りにあいました。

月がとても綺麗でした。おぼろげながらも、ベランダの窓の方を見ました。

メガネのおじさんが、こっそりとベランダからわたしを覗いてました。

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ああ、オッサンに好かれるのは本当だったんだな...そんなことを思いながら、金縛りに身を任せていました。

金縛りは霊的なものではないと、信じているので、夢だったのかもしれません。その後そのおじさんを見ることはありませんでした。見えてないだけかもしれませんが。

カンナとは、その後も付き合いは続くのですが、とりあえず今日はここまで。






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