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冥界(地獄)に落ちたカケラを迎えに行った日 【38歳で突然スピリチュアル能力が開花した話・40】

前回の続きです。

7月。

家で夕食を食べた後、急激にイライラし始めました。
何のキッカケも無いのに。明らかにおかしい。
自分の中身がグラグラしているのが分かる。身体から抜けてしまいそう。
いつも繋がりが良くなる、洗濯機横の洗面台に移動しました。
洗面台に両手をついて身体を支えます。

目を瞑って。
「飛ぶ」んじゃなくて「潜り」ました。
目の前の暗闇に穴を開けて飛び込みます。
数を0まで数えるつもりだったのに、飛び込んだ次の瞬間には地面に足がついていました。


暗い岩の洞窟の中に立ってる。

洞窟の少し先の方に真っ赤な炎が燃えているのが見える。
「怒りの炎だ」と何故か分かります。

赤い炎に近付いてみました。
炎の真ん中に子供が居るのが見える。
5歳くらい。男の子か女の子か分かりません。
目がすごく大きくて…何故か笑ってる。燃えながら笑ってるから怖い。
アデルと名前が浮かびました。

アデルを包む赤い炎が、徐々に青い炎に変化して。
青い炎の中のアデルが、意地悪な笑みを浮かべて言いました。

「これは怒りの炎。お前はここに、もう長い事住んでいる」
この火を、お前はどうする?」

どうしよう。
どうしよう。
とにかくこの子を炎から出したい。

思い切って青い炎の中に手を伸ばしてみたら、熱くはなかった。
アデルを引き寄せて炎から出しました。
目以外、全身が焼けただれて真っ黒になってる。
青い炎の中に戻ろうともがくアデルを抱きしめて、どうしたらいいのか分からない。
暴れるアデルの身体から黒い粉が舞う。

ギュー(ミカエル)に助けてもらおうか?
いやダメだ。ギューはここには来られないような気がする。

ルシフェル?
ルシフェルなら、来てくれる?

暴れ叫ぶアデルを抱きしめたまま少し待ってみると、黒くて大きい魔王みたいな姿でルシフェルが現れました。
アデルをルシフェルに預けようかと渡しかけたけど・・・やっぱり、自分で一緒に居たい。
そのままアデルを抱き直しました。

でも、どうしたらいいのか分からなくて途方に暮れる。

世界樹が思い浮かびました。
でもどうやって行けばいいのか分かんないし・・・とウダウダ考えていたら宇宙の世界樹の前に居ました。

「カプセルホテルしてくれますか?」

と世界樹に聞いてみました。葉っぱのカプセルホテルの中に居ました。
世界樹の『葉っぱのカプセルホテル』についてはコチラ

葉っぱのカプセルホテルの中に黒焦げアデルを横たえました。
もう大人しくなって目を閉じています。

こんな酷い火傷、どうしてあげたらいいのか全く分からない。
たった5歳(推定)の身体が真っ黒です。
強く触るとボロボロと崩れてしまう。

どうしても、どうしてもどうしたらいいか分からず。
でもこのボロボロな皮膚をどうにか潤したくて。
「オロナインでもあればなあ」と意図したら手に現れたので、オロナインをアデルの全身に塗りたくりました。

塗り終わると、世界樹がアデルの身体をそっと葉っぱの掛け布団で覆ってくれました。


この日からしばらく、毎日気づいた時に世界樹カプセルホテルに通ってはアデルにオロナインを塗りたくる、というのを続けました。


ギュー船着き場で撮った夕焼け




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