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【日経MJ】有江ノイ的感想文2020年11月4日(水)

なんとなく二度目の月曜日みたいな気分ですが、
さて、今日も気になるトレンド、業界動向、新商品などをつまみ食い

1面は、

新常態で探る成長の芽 第38回サービス業調査
日経MJはサービス業36業種を対象に2019年度(対象は19年8月期~20年7月期決算)の「第38回サービス業調査」をまとめた。新型コロナウイルスの感染拡大が大きく影を落とし、取扱高で集計した旅行業を除く35業種のうち、売上高が前年度実績を超えたのは17業種にとどまった。
(中略)
増収幅が大きかった業種のうち保育サービスや在宅(訪問)福祉サービスなどは5%以上の伸びとなった。生活を支えるサービスは比較的好調で、家事支援の伸び率は6.6%増と前回調査から1.4ポイント上昇した。

「保育サービス」、「在宅(訪問)福祉サービス」、「家事支援」は伸び…とは言うものの、緊急事態宣言でどうにもならなくて保育園に預けざるを得なかったとか、高齢者の身の回りの世話を出来なくなったというような、いわば緊急避難的な消費ですね、7月までの調査結果ですから。
問題はそれ以降のWith コロナの消費がどう変わったかということで、おそらく半年後くらいの調査で傾向がより鮮明に出ることでしょう。
「婚活・結婚情報サービス」の45.2%の伸びが注目されますが、今後も「巣ごもり」生活ではほとんど偶然出会う機会などがなくなりますから、この市場は拡大していくのではないでしょうか。

9面は、

コメリ、JAと協業拡大 来春、山形で農業用品販売
農業の強み活用、競合と差別化
【新潟】ホームセンター(HC)大手のコメリは、JAとの協業を拡大する。3月に長野県でJAブランドの農業用品の販売を始めたのに続き、第2弾として2021年春をメドに山形県でも購買事業で提携する。HC業界でも農業に強みを持つ特長を生かしながら、JAとの提携関係を深める。

コメリは農家に強いホームセンターというイメージが強いと思うのですが、JAには必ず営農資材部があるのでこの分野では競合関係にあると考えていたので意外でした。「JAの資材は価格が高い」というような農家の不満の声はよく聞くわけですが、コメリとの提携によって販管費を下げてチャネルを拡大する戦略に転換するJAも出てきた、ということなのかもしれません。
全国のホームセンター、JAの動きに影響を与えるかどうか注目です。

10面は、

スーパー・ドラッグ店の品を宅配 フードパンダ、事業拡大 料理の配達員を活用
料理宅配を手掛けるフードパンダジャパン(東京・港)は、小売店の宅配事業に参入する。スーパーやドラッグストアなどを想定しており、小売店のスマートフォンのアプリなどから注文すれば自宅まで届ける仕組みを構築する。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務や外出自粛が広がっている。生鮮や日用品などの宅配需要も広がるとみて事業拡大を急ぐ。

ウーバーイーツはすっかり日常に溶け込みましたが、日常の買い物の宅配需要も確かにあるでしょうね。在宅勤務で鬼のように忙しい状態の時にトイレットペーパーが最後の1メートルになっていて冷蔵庫の中は空っぽでコーヒーも切れていて、でもとにかく資料は締め切りまでに完成させなければならないとしたら、スマホで頼んでしまいますね、間違いなく。仕事が終わった時のための缶ビールもお忘れなく。

11面は、

(HotZone) 伊勢丹新宿店「イセタンシード」 「新たな顔」各売り場の入り口
三越伊勢丹は9月、伊勢丹新宿店(東京・新宿)の1階に雑貨の自主編集売り場「ISETAN Seed(イセタンシード)」をオープンした。
(中略)
特徴的なのは例えば「ガジェット」と呼ばれる携帯用の電子機器。1970年代のインスタントカメラ「ポラロイド」をオーバーホールした限定モデルやオシャレなスマートフォンケースなど、家電量販店とは異なる商品が目立つ。書籍は銀座蔦屋書店(東京・中央)による選書で、手塚治虫氏の「火の鳥」など印象的な作品が並んでいる。
イセタンシードの大きな目的は他の売り場への送客にもある。ここで購入した商品を気に入った顧客が専門の売り場にも足を伸ばし、継続して買い続けてくれるような関係作りを狙っている。

雑誌の「&Premium」がそのまま店舗になったような感じですかね。雑誌から総合誌というものが衰退してライフスタイルを提案するメディアに置き換わっていったプロセスが今、百貨店に起きているような印象です。
出版もデジタル化の潮流の中で苦戦しているわけですから、苦戦しているもの同士でうまく提携とか連動してみてはどうかな?と思うのですが。
「サライ×三越伊勢丹」とか「&Premium×大丸」とか主要客層に合わせたコラボショップとかでショールーム機能を持つとネットへの送客も強力になりそうな。

12面は、

千葉県、5年で観光客9%増目標 地方創生の戦略案 コロナで不安、内需に力点
【千葉】千葉県は地方創生に関する総合戦略(2020~24年度)の案をまとめた。観光インフラの充実に重点を置き、5年間で県内の観光客を9%、外国人宿泊客数も15%増やす目標を掲げる。ただ、コロナ禍の逆風による影響が見通せず、期間中に目標の下方修正を迫られる可能性がある。

フランスの経済学者ジャック・アタリ氏は10年続くとも言っていますが、飽きっぽい日本人のことですからもう来年くらいにはインバウンドや観光は戦略上は「オワコン」になっていそうな気がします。

欧州最高の知性が警告「コロナ危機は今後10年間続くかもしれない」
いまだに深刻さが理解されていない

10年、20年先を見据えてパンデミックに強い都市計画や産業などインフラ面からまず考えてみてはどうでしょう?だってこの先もコロナではない別のパンデミックが起きないとも限らないのですから。高齢者が子供の面倒を見たり、学生がハンディキャップのある人たちを助けて学費が免除されたり、体力のある人が都市農園で野菜を作ったりと、相互にできる仕事を持ち寄ることができるような都市設計とかいくらでも考える余地がありそうです。
今の都市や近郊なんて産業革命後大した変化はなかったのですから。

13面は、

ローソン「おうち外食」強化
35社とコラボ商品 専門店の味で来店後押し

ローソンが全国各地の外食企業との連携を強化している。11月から外食企業35社と共同開発した商品を順次発売する。全国にあるローソンの店舗網を活用することで、新型コロナウイルスで減った客足の戻りが鈍い外食企業の支援につなげる。
まず3日にラーメンチェーンの幸楽苑ホールディングスが監修した中華そば味の「からあげクン」や、タンメンなど7品を全国約1万4千店で発売した。コラボ商品を購入すると、幸楽苑の店舗で使える割引券をレシートで発行。実店舗への送客にもつなげる。

こういう広域チェーンを持つコンビニが外食の後押しをするというようなモデルが幅広い業種・業界で横断的に生まれて欲しいです。

14 面は

リビングに熱帯雨林 パルダリウム、水槽に癒やし
しっとり植生じっくり育成 高温多湿の環境再現、両生類・爬虫類も同居

熱帯雨林の小さな生態系をガラスの水槽の中に再現――。コロナ禍で自宅で過ごす日が多くなる中で、パルダリウムと呼ぶ新たな癒やしの趣味の人気が高まっている。様々な材料を使って自分ならではの植栽を施し、成長する様子をじっくり楽しむのが醍醐味だ。生きもの好きの人が新たに始めるケースが相次いでいる。

水草水槽を楽しんでいるものですから、おおっと思いました。
熱帯雨林を再現するんですね、面白そう!というかはまりそう!カエルやヤモリは大好きなのですが、脱走しないように世話をするのが大変そう。
パルダリウム、あとで詳しく調べてみようと思います。

※引用文は、日経MJ2020年11月2日誌面掲載の記事からです

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