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完全分離プランで端末料金は「高く」なるのか?

各社の分離プランが出揃ったところで、以前から言われているのが分離プランになることで、端末料金が高くなるという懸念について。
正直私は携帯の機種は基本一括購入を行うため何を言っているのかわからなかったのですが、なるほど。
ドコモの場合で考えると、24ヶ月で割賦購入を行い、月々サポートという形で通信費から受けられる補助での実質販売価格をみんな見ているのか。
機種代・通信費が完全分離することで、こういった補助ができなくなるため、実質携帯機種代が高くなると感じているようだ

キャリアの動向が微妙に出てないため、18-19冬春モデルをベースに考えてみたい。
機種はXperia XZ3:端末価格98,496円(※2019年5月15日現在)
通信ボリュームは月3GB、家族割や長期契約、また固定回線割引、機種変更初月の事務手数料などは除いて計算します。

今までの場合

多くの人が使っているであろう、24ヶ月割賦をベースに考える。
端末代金は月々4,104円
月々サポートが1,728円
これに、シンプルプラン(980円)、ベーシックパック~3GB(4,000円)、SPモード利用料(300)円が加算されることで、月々の支払いは7,656円となります。

このまま24ヶ月使う場合183,744円支払うことになり、25ヶ月目以降は月々サポートや端末の割賦支払いの終了により、月々5,280円となります。

これからの場合

今後はシンプルになるということで、ギガライト~3GB(3,980円)と端末料金4,104円の8,084円の月々支払いになります。
現状が7,656円だったと考えると、400円くらい高くなっています。

このまま24ヶ月使う場合194,016円支払うことになりますが、25ヶ月目以降は端末の割賦支払いの終了により、月々3,980円となります。
これにより、2年以上使った場合月々の費用はおよそ1,300円安くなります。

結論:変わらないor安くなる可能性も

総支払額で比べていくと32ヶ月目で支払額が逆転し、新プランのほうが安くなるのです。
と話したところで、私個人の見解として、端末代は高くなりません。
はじめにも話しましたが、キャリアのご好意で端末購入をサポートするために月々の通信費を割引していました。
決して端末価格を安く買えていたわけではありません。
ですので、実質価格・・・このXperia XZ3でしたら57,024円で購入することはできません。月々サポートを断り、一括購入で57,024円で購入ということは現状できないのです。

体感としては安く変えていたと思うかもしれませんが、端末価格分はしっかり払っていると考えるのが妥当。
通信費として端末にもよりますが、1,700円引いていただいていたということです。
今回はプランでの差額が1,300円でした。
つまり、月々サポートの額がこれ以下の場合ですと、そもそも新プランのほうが安いのです。
しかしdocomo withの場合は1,500円割引だったので可能ならこのレンジでの差額をこれ以上にしてほしかったのが本音です。

さて、安くなる可能性について。
複雑な実質価格をやめることと、割賦という制度をやめることでひとつ可能性が生まれます。
24ヶ月はらいつづけている人がいる中で大幅な値下げは実施しにくい。

しかし、一世代前の端末なども長く売ることや、近日ある新機種発表の後などは安くしても売り切りたいとなった際に2割や3割引きを行うのはありではないか。
いわゆる、パソコンや通常の家電と同じ考え方で、分割という考えを一旦やめることで、もっとシンプルになるはず。

どうしても分割したいのであれば、クレジットカードやジャパネットのように別途もうければいいのだ。
分割手数料をキャリアで負担するか別途設けるかは各社の判断だ。

この先、遠くない未来にもっとシンプルになる。
パソコン売り場を思い出してほしい。プロバイダ毎にブースがあるだろうか?
端末は端末、回線は回線という無駄が無くなったときにスマホはもっと使いやすく、お求めやすくなるはずだ。
明日(2019年5月16日)には新機種・サービス発表会があるため、そこでの発表で端末購入補助がどうなるのかに関して言及があるか注目したい。

追記(2019年5月16日)

本日12時に新商品をはじめ新しい端末補助のスキームが発表されましたね。
個人的には正直期待はずれでしたが。
大きくは2つの流れが加わります。
・分割払い(36回)
・スマホお返しプログラム

分割払い(36回)
ハイエンドモデルを中心に基本ラインが36回の分割になります。
例を挙げるとXperia1は一括103,032円ですので、36回に分けると月々2,862円となります。今までだと24回払いの場合、月々4,293円だったのに比べると当たり前ですが月々は安くなりました。その分端末の支払いは1年延びるのですが。

スマホお返しプログラム
上記36回払いをしている端末を24か月目までに「スマホおかえしプログラム」をご利用の場合、12回分のスマホ分割支払金残額がお支払い不要となります。というもの。
ですので、Xperia1の場合34,344円払う必要がなくなり、実質価格68,688円で購入できた、ということになります。
出ました実質価格。最初からこれで購入できないからわかりにくくなるというのに。
このプログラムを利用するの場合、返却が必須になるため購入したというよりは、リースに近い気がします。

最初にあげたXperia XZ3の場合でも36分割にすることで月々の費用は2,736円まで抑えられ、通信費を入れても7,000円を下回るため月々支払いは現状より安くなります。

返却するので当然下取りサービスは受けられなくなります。
そして最近は外部メモリスロットがなくなりつつあるためバックアップやデータの移動などを考えると・・・。
私は女々しく端末を取っておきたいのでこのプログラムには向かない人種です。おとなしくフラッグシップを一括購入するまで予算を組むか、ミッドレンジのスタンダードモデルを購入しそうです。

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