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関心の種を蒔くことで安心を得る。

関心の種を蒔くことで安心を得られて、お互いに共感し合える。
日々の小さな成長を素直に喜ぶ。

発達障害をお持ちのご夫婦の言葉です。

このご夫婦は、お母さんの方がお子さんの特性を受け入れることが出来ず、随分苦しみました。
逆にお父さんは、とてもおおらかな方です。

お母さんが変わるキッカケは色々あったかと思いますが何よりもお子さんを大切な存在としていたことは、間違いないと思います。
「何とかしたい」「出来ることはする!」そんな気持ちだったかもしれません。
お母さんはペアレントトレーニングを受けます。
そこでは、泣いたり笑ったり、他の保護者の方と共感したりと、多くのことを学び、ヒントを得ることが出来たと思います。

それから、おおらかなお父さんもペアレントトレーニングに送り込まれます。
お父さんも変わります。
凄くいい感じに。

お母さんは、お子さんが小学校に入学する時にお友達に知って欲しいとお友達向けに(お子さんの特性についての)絵本を書きました。
絵のタッチは、とても優しくて、使われる言葉も凄く優しさが溢れていす。
そして、その絵本を持って、その子のクラスだけではなく、学年全体に読み聞かせをします。

1年、2年、3年、と
毎年、手作り絵本を読み聞かせします。
子供達は集中して聞いてくれます。
絵本は何種か作りました。
4年生になって、新しい絵本を作り、質問するページもあります。
この絵本は、本当に盛り上がります。

特性を隠すのではなく、理解してもらうために行動しました。
周りに多くの理解者ができます。

先生だけではなく、お友達にも理解してもらうことで学校全体に理解者がいる環境をつくりました。

お父さんは、こう言います。
「この子は私の固定観念を見事に壊しました。
絵本は読むものだと思っていました。でも、家の子は、絵本のページをめくって叩いたり、匂いを嗅いだり、全身で絵本を楽しんでます。絵本はこんな風に楽しんでも良いんだと思いました。」
お父さんの言葉は続きます。
「日々の小さな成長を素直に喜べばいい」
子育てを通して感じたことをお話してくれました。
お母さんの手作り絵本の読み聞かせの後にお父さんがお母さんをフォローするようにこう話します。
「関心の種を蒔くことで安心が得られ、お互いに共感し合える。」

障害を受容して自己開示するまでに、きっと辛くて苦しい道のりだったかと思います。
その道のりを乗り越えてのお話でした。

学校では合理的配慮があり、その子らしく、ありのままで過ごすことが出来ています。
こんな社会をつくっていかなければと思っています。
私も微力ながら関わらせて頂きたいと思っています。

今日もブルーの服で出勤しました。

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