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絵は飾ろう 食器は使おう(MOA美術館にて)

国宝も重要文化財も、それらの存在が一番輝いているのは、美術館でガラスに囲われて毎日多くの人に眺められている今でなくて、その持ち主が日常でそれを実際に使ったり飾ったりしていて「現役」だったその時なんだったんだろうと、国宝の壺や古い茶道具を見たり、元の所蔵者である岡田茂吉が所蔵品の花瓶を使っていたころと思しき写真を見て思った。

日々使う実用道具にこそ美を求めるべきだし、逆に美しい物や絵を手に入れたらもったいないからとしまいこまずにどんどん飾ったり使ったりするべきだ。

展示品で可愛いとおもったお茶碗の写の盃が、おみやげ屋さんに売っていた。


野々村仁清 金銀菱重筒茶碗

普段家で使ってる食器の値段より何倍も高いので一瞬迷ったけど、美術館でこういう風に自分が感じたことを自分で嘘にしてしまいたくなくて、レジに行った。


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