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投げ銭企画・イエモン「jaguar hard pain」4曲目まで聴きこんでみた。

SECOND CRYで「頭の中には作りかけのメロディー」、FINE FINE FINEでは「首つりの木でできた ギターを抱えて」という歌詞があるのにふと気づいて、ジャガーはミュージシャンだったのかなあ…と思った。

A HENな飴玉

「A HEN」は一応コード避けみたいな感じなんですかね…?意味としては普通に阿片の意味合いだと思います。
「阿片な飴玉」っていう概念は実在するのか?と思って一応調べたんですが、ネットでざっと見た限りでは、けしの実から阿片を作っていくと最終的に飴状のものになるらしいですね。「A HENな飴玉」というタイトルや歌詞もそれに由来しているのだと思います。
時折ダウナーに鳴るシンセサイザーが特徴的な曲です。ジャガーの、人としてのダメっぷりが音にも詞にも表れたような一曲。

この曲の中枢となる詞は

ほんとは苦しくてたまらない

の部分だと思います。
苦しいから堕落していく。苦しみを今この一瞬だけ忘れるために、女との性行為や薬物に興じる。全てがどうでもいいというポーズを取る。

ROCK STAR

この曲は、ここまでのジャガーの物語から乖離しているような感じがします。

ロック・スターになれば羽根が生えてきてロック・スターになればたまに夜はスウィート

ここまでの3曲は、憂いや怒り、苦しみが根底に流れているような曲だったのに、この曲だけは詞も音も底抜けに明るい。
生前のジャガーはやっぱり音楽をやっていて、ロックスターに憧れていて、今生き返ってしまったジャガーが、阿片によって全ての苦しみと哀しみを忘れて見ている泡沫の夢が「ROCK STAR」なのだろうか。
「羽根が生えてきて」とか「幻覚が足りない」とかは確かにちょっと薬物を連想させる。


歌詞カード、この曲の次のページに吉井さんの写真があるんですけど、坊主で赤い繋ぎ?を着てるのに、すごく耽美で百合の花が似合うってスゴいですね…。この写真、情報量が多すぎて脳の処理が追いつかない…。

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