※結末についてのネタバレがあります。未見の方はご注意ください

ラストに関しては近年のディズニー作品の傾向から行けば納得だし私は支持したいけど、「この物語は最終的にこの結論に至るんだ」ということを1時間40分の物語でやや説得しきれなかったからこその賛否両論なのかなとは思った。

「自分を愛していない相手の傍で自己犠牲の愛や忠誠を捧げ続ける」ということに対してどう思うかで、この物語の感じ方は大きく変わると思う。

でも上記の私の感想も含めて、大人の感想なんて本当にどうでも良くって、大切なことはこの映画を観た子供達に「社会には色んな肌の色んな人達がいて、女の子と男の子は対等に共闘することができて、女の子がウッディやバズやレックスと遊んだっていいし(男の子がかつて女児向けと言われたおもちゃと遊んだっていいし)、そして、あなたを愛してない人のためにそこに留まり続ける必要はなく、あなたはいつでもあなたの自由を生きる権利がある」
ということが伝わればもうこの作品は十二分に果たすべき役割を果たしている。

こういうことはもう近年のディズニー映画が一貫して伝え続けていることだけど、ディズニーは「あなたはあなたの自由を生きて良い」という福音を、人間でなくおもちゃであるウッディやギャビーにさえも授けるのか…ということに私は静かに感動してしまった

「ウッディはボニーに全然興味持たれてないんだからまあ色々あっても最終的に出て行こうってなるのは当然だよね」という感想が主流になってその社会でトイストーリー4がベタな古典扱いされる日がきっといつか来るんだろう

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