名古屋 栄で夜スナップしながら、スナップについて考えてみた。
中部地方最大で日本有数の繁華街である栄(さかえ)。
昼間は多くの人が行き来し、夜も錦三(きんさん)をはじめとする歓楽街で賑わっているまち。
今回、日中の用事を終え、少し気分転換の散歩を兼ねて夜スナップに出かけた。
カメラは、フルフレームミラーレスで2400万画素のNikon Z5、レンズは明るい単焦点のZ 40mmF2。
欲張らない画素数のフルフレームミラーレスと明るい単焦点レンズが夜スナップには相性が良い。
高画素のカメラは例外はあるものの、高感度耐性が弱い。
F値の暗いレンズはシャッタースピードが稼げない。
F値が明るくても重いズームレンズでは機動力に欠ける。
大三元の望遠レンズは大きすぎて悪目立ちする。
広角すぎると情報量が入りすぎる。
そんなわけで、Z5とZ 40mmF2のコンビがちょうど良い。
もちろん、より高感度耐性のあるZ6II+Z35mmF1.8Sもありだろう。
CANONならEOS R6とRF35mmF1.8くらいになるのだろうか。
昼間、歩いていても気づかなかったものがライトによって存在感を放つ。
夜はエリアによっては人通りが減って歩きやすくなる分、さまざまな発見があって面白い。
Z9なら、もっと自分が意図したものを心地よいテンポで撮れるだろうけど、ソロで大きなカメラを構えていたら不審者に見えてしまう恐れがある。
個人的には、富士フィルムのX-Pro3かX-H2Sくらいがより目立たなくていいのかなあと思ったりもした。
歩道を歩いていると小型の自転車に乗った女性を多く見かけた。
最近は肖像権やプライバシー等のことがあり、しかも夜の繁華街だから、人物が特定できるような撮り方は避けるようになった。
一昔前までは、ネットもSNSもなかったから、写真を撮られることにあまり気にしなかっただろうし、カメラが珍しかった頃は、子供を中心に写りに来る人も多くいたようだ。
人が写り込んだ方がストーリーが生まれ、想像力を掻き立てられるし、実際観ていて興味深く感じる。
人が写らない風景だけの写真は、綺麗だけど物足りなさを感じてしまう。
とはいえ、肖像権やプライバシー保護が主張されるようになってから、スナップのあり方も変わってきた。
ある著名な写真家が「これからは人の後ろ姿のスナップばかりになる」と嘆いていたが、確かに日本(韓国も?)では顕著のようだ。
スナップ写真をドキュメンタリーだけではなく、芸術としても認めてきた欧州や肖像権のない米国は比較的寛容らしい。
それでも、徐々に撮りにくくなっているようだ。
ただ、イベントやお祭りに参加していると、撮られるのが当たり前なのであまり気にならず、人によっては撮って欲しいとアピールするケースもある。だから、状況に応じてベターな撮り方をしたほうが良いのだろうね。
私は基本、人が好きだし、人の存在を感じられる写真を撮ることが好きだ。
今後も、あれこれ模索しながら。
では、今回はこの辺で。Shalom!
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