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恨みの枠は広げない方が良いですよという話

画像とタイトルを見ての通りです。こういうのがよく来る。とても。サムネ画像の一部を黒塗りしているのはその作品に波風を立てたくはないという意図からです。しかし、これだけでは何の話をしたいのか分からないので少しだけ行を空けて、無修正版のサムネを貼ります。なんだかエッチな響きですね。この文章だけで何となく内容を察し、見たくない話題だなあと感じた方はお手数ですがここでブラウザバックして頂けると有難いです。

それはそれとして冗談抜きにセンシティブな話題であり、無用な諍いを避ける為に少々ぼかした形で書く事をお許しください。そして、ここに記すのは「個人的な意見」でしかなくこれが絶対的に正しいとかそういうつもりで書いている訳ではないという事だけはご承知おき頂きたいと思います。
ハイ❗️❗️❗️❗️❗️ここまで予防線引っ張りまくったんだから、コレ送った人は変に恨みの枠を拡げずに何かご意見があるのでしたらこの話をした『俺』と匿名ではなく1対1で話してね❗️❗️❗️❗️❗️❗️








怖すぎ❗️❗️❗️❗️❗️


 まずこの文を見て個人的に思うのが3点。

  • 匿名でこういった文を送ってしまうご自身の暴力性を自覚されているのか。

  • 「この内容を送る自分自身は他人にコンテンツの触れ方に意見できる様な人間なのか、何か自分は取り返しの付かない事をしているのではないか」と自己を顧みる瞬間が無かったのか。

  • うたプリの方はどうか分からないが、少なくともアイマスでもアイナナと同様の疑惑を持たれてる案件が自分の把握している限りでも3ブランド程あるが、その問題は棚に上げるのか

 恐らく3点目の指摘に関してはこのマシュマロ主はご存知ない様なので軽く解説すると、一つはアニメで、残りの二つはゲームでアイナナと同様の疑惑を持たれた炎上案件がありました。

 この文面を読んで「何の話だ?」と思った方は大分健全なインターネットに生きている方なので今すぐブラウザバックした方が良いです。何の話なのかを知りたい方は各人で調べてみてください。

ここから読み進める方は大体の事情を知っているor今知ったけど続きを読みたい方という前提でお話します。そもそも何故このマシュマロが送られて来たのかというキッカケからですが、熱心なアイナナのファンの方からマシュマロ経由でムビチケが届いたんですね。

なんとスタバのチケットまで貰ってしまった。本当にありがたすぎる。今のご時世、ちょっとデカめのオシャな飲み物に700円も、払ってらんねえから……



翌日に行きました。スッゲ〜良い作品ですよ。
3DCG作品はこの『レベル』にまで来てるんだなと
息を呑みました。まだ観てない方は是非………

「もしもし?俺だけど」って詐欺みたいな歌い出しから始まる超絶束縛男ラブソングがオススメです。

詐欺みたいな歌い出しから始まる超絶束縛男たちのラブソング


それはそれとして、アイナナ。自分のアカウントを見ての通りTwitterを始めたのは2015年の9月頃の為、まぁ〜当時の騒動も見ない日は無いくらいの頻度で見ていたし、何をしたか、何の疑惑が持たれているかはそれはもうよく知ってる訳です。今となってはアイマス(というかミリアニ)と仲良くファンの間で国交が出来つつあるアイナナに対して、今も相互フォロー関係にある人で「絶対に許せないし、この気持ちがある限りは観には行けない」と言ってる人も居るくらいで、自分もその件に関して公式から納得のいく説明が出ない限りは懐疑的な視線を送るほかなく「絶対に許せない」という気持ちを持つなとは言い難い所があります。多くのファンが居る様々な作品に対して、それくらいの事をしてしまった(疑惑を持たれている)んですね。


しかし、顔も名前も知らない一介のオタクに対して「この作品が好きだから観てほしい!」と健気にもムビチケとスタバのチケットまで送ってくれた人がここに居るのです。彼、もしくは彼女もアイナナが好きなら恐らくどこかしらで知ってしまっている。「この人が好きな作品に対して、自分の好きな作品が一体何をしてしまったのか」を。そうでなければ

「誰が観るかよ怒って感じだったらすみません・・・・・・・・・・・・(勿論その場合は全然観なくていいです)」

とは書かないでしょう。

自分の想いが全て無下にされる事すらも覚悟の上で送って来たのです。普通、そこまでします?よほどその作品が好きじゃないとできないですよ。

好きな作品こそ違えど、その作品がとても好きだという気持ちは分かる。その気持ちを前にして映画を観ないという選択肢はありませんでしたね。

そんな経緯があって劇場版アイナナ、通称ムビナナを観てきた所でこのマシュマロが送られてきたってワケです。


 まあ、気持ちは分からなくもないですね。
「何であんな事をした作品の映画を、よりによってアンタが観に行くんだよ」と憤るのもご尤もかと思います。しかしですね………。

ただ伝え方が良くなさすぎ❗️❗️❗️❗️❗️

こんな言い方じゃ、いくら貴方の言う事に『利』があったとしても誰も賛同してくれないし、案の定RT先でメチャクチャにバカにされてるぞ❗️❗️❗️❗️

そもそもの話、何で「〇〇の話をするなら××や△△に触れるな」なんて事を書いちゃったんだよ。明らかに道徳的不利になっちゃっただろ、貴方が。

他人が自分の苦手な物を観たとしても、それは自分とは全く関係の無い話なんですよ。何を観てようがそれが法に触れない限りは人の勝手であり、貴方は法律でも何でもないんです。

落ち着いて考えてください。「街行く他人が自分の嫌いな物を食ってたから」ってだけでその人を殴りには行かないでしょう。今、貴方がやっているのはそれです。気に食わないからって他人の行動を制限しようとまでしたら、もう貴方がバケモンだよ〜〜〜❗️❗️❗️❗️❗️


 まあこんなインターネット講座というか人としてあたりまえ体操な感じの内容はこれくらいにして、個人としての考えを書くとですね、こういう時は『そもそも自分は何が許せなかったのか』をハッキリさせておく必要があるかなと。

 これは人によって大きく受け取り方が変わる話というか少し極端な例になるのですが、「もし戦争へ行った親族が戦死した場合、貴方は何を恨みますか」という話をこの方に聞きたいですね。戦争というのは突発的に起こる物ではなくそれまでの経緯の帰結なので、この思考実験の中では「戦争の原因」という物は考慮しないものとします。

 この場合、誰かを恨むとするならば「実際に親族を殺した人間」でしょう。人を恨みたくないという高潔な考えを持つ人は「戦争そのもの」と答えるのかもしれません
しかし、戦争の最中で誰が親族を殺したのかなんて分かりようがない。心中に蔓延る怨恨の情をぶつけるべき対象が判然としないという状況の中では、人は恨みの枠を大きくしがちです。この例で挙げるとすれば、「敵軍」「敵国」「敵国民」といった目に見える形で今動いている大きな枠組みで恨む。少し考えてみれば、「敵軍」の全員が全員親族という個人を殺した訳ではないですし、何なら「敵国」や「敵国民」といったレギオンそのものが意思を持って親族を殺した訳がないと理屈では分かるはずなんですが、コレが中々難しい。

 要するに「より正しい枠で恨めているか」という話なんですね。このマシュマロを送った方は「かつて自分たちの好きな作品にあんな事をしたアイナナを許すのか」という義憤からこのマシュマロを送ってしまう程にアイナナというコンテンツ全体を恨んでいるように窺えますが、自分が恨んでいるのは飽くまでも「アイナナというコンテンツを抱えていながら他ジャンルの人間を不快にさせ、自ジャンルの人間をも悲しませる様な真似をした公式側の人間」なんですね。

 そもそも恨んでいる物が違う。だからこのマシュマロを送ってきた人の主張には「貴方の言うアイマスでも同様の疑惑を持たれている案件があるのに、アイナナにだけアレルギー反応を示すのか」という矛盾が生じてますが、自分はコンテンツそのものでなく「その疑惑を持たれるような行為をした人間」を恨んでいるので劇場版アイナナを全力で楽しめるし、過去に同様の案件で炎上したコンテンツであるアイマスも同じ理由で変わらず愛せている訳です。

 本当に悲しい事ですが、どのようなコンテンツであっても人間が関わっている限りは何かしら納得の行かない事が起きたり、もしくは決して許されないであろう過ちをコンテンツ関係者が犯してしまったりと、素直にそのコンテンツの事を『大好き』だと言い難くなる瞬間が誰の身にも起こり得ます。
本当に大好きだった楽曲が唐突にライブで使えなくなったりするしな❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️

 辛い、恨めしい。その感情を否定するつもりはありません。ただ、その感情の対象を間違えてしまうと、その果てに残るのは自分の好きな作品ですらも好きだと言えなくなる自己矛盾と、無用な断絶と、無関係な他人への攻撃性だけです。このマシュマロこそがそれの揺るがぬ証拠ですね。





どうせ恨むなら、正しく恨みたいじゃないですか。

誰のものでもない、自分だけの感情なんですから。








そういった人として大切な事を教えてくれる最高の漫画がコレ❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️


出典:Pumpkin Scissors 21巻 第106話「恨みの記号」
著者 岩永亮太郎©️Ryoutarou Iwanaga 2017
出典:Pumpkin Scissors 21巻 第106話「恨みの記号」
著者 岩永亮太郎©️Ryoutarou Iwanaga 2017
出典:Pumpkin Scissors 21巻 第106話「恨みの記号」
著者 岩永亮太郎©️Ryoutarou Iwanaga 2017




何かとTwitterで度々バズる「やがて失うものに意味がないのなら 貴方の命もまた無意味でしょう」という1コマや、「国家を "体" とするならばッ 金は "血液" だ!四肢末端の指先まで走らせてこそ 人は活力を持って生きていける!!」という名言は全てこの漫画から出てきています。そんな名作漫画が今なら7巻分無料で読める❗️❓読もうぜ❗️❗️❗️❗️読んでください❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️

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