バウンティハンター・ガール
夕陽差す教室、私は三人のセーラー服に銃口を向けられ、両手を挙げている。
「ケイちゃん、まだ撃っちゃだめェ?」
「アンタ何組〈どこ〉のヤツだい! 名前言わんかホレ!」
ケイちゃんと呼ばれた女子生徒はライン通話をしている。
「……ねぇサキちゃんホントにコイツのこと知らない? 3組のコだったら撃っちゃうとマズいんだけど」
「ねぇ、ケイちゃん!」
「組と名前言わんかホレ!」
「……あー、マイカなら知ってるかも?」
「ケイちゃん!」
「名前ェ!」
カーテンが風で揺れる。
私は軽く腕を揺らす。
すると右腕のセーラー服の袖からバネ仕掛けで拳銃が飛び出した。
「は?」
「え?」
「なっ!」
不意の一瞬。
三発の銃声、敵を全員撃った。
うち、二人がピンクの煙となって消滅した。
「テメェェェェェ!何者だァァァァァ!」
一人だけ「死に損なって」蹲っている。
「1年6組、大内林檎、賞金稼ぎ」
トドメの一発で残った一人も煙となった。
【続く】
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?