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Who are you? 問題

前回は、自分のペンネームについてあれやこれやと書いたわけだが、親切な知り合いから、世の中の大半の人にとっては、「お前のことなんかしらん」「聞いたこともない」というのが現実だから、まずはnoteを読む人々に自己紹介をした方が良いと指摘された。もっともなことである。

えーと、改めて自己紹介をすると、私はものを書いて生きている40代女子。本とかインタビューとか、エッセイとか。

いままでに出した本は4冊。パリが舞台の本が2冊(「パリでメシを食う。」「パリの国連で夢を食う。」、バングラデシュの紀行ものが1冊「バウルの歌を探しに」、そしてインドやネパールなどが出てくるインタビュー本が1冊(「晴れたら空に骨まいて」ポプラ社)。

まだピンと来ないって。そうでしょうねえ。

なにしろライターになったのは38歳だし、インスタのフォロワーは329人しかいないし(そのほとんどが友人)、本屋さんにいっても自分の本を見つけられることはレア。(見つけたら舞い上がって写真をとってしまう)

そういえば、以前一度だけ中目黒のカフェで自分の本を読んでいる人に出会ったことがある。嬉しくなって15分ほどうっとりと見つめたあげく、「その本がお好きなんですか!」と話しかけてしまった。相手の人は料理人で、「すごく好きな本です」と答えてくれた。いい人でよかった。そうではなければ、ただの不審者である。
要するに、まあまま無名な物書きだ。
ベストセラーはひとつもない。
過酷な現実だが、受け入れるしかない。

いや、でも最近、突如としてWikipediaができたのだ。2年前に死んだ猫のノリマキに誓っていうけど、自分で作ったわけではない。なのに、全ての情報があっている。日芸やアメリカの大学に行っていたことも、パリの国連に勤めていたことも書いてある。どこかの誰かが、わざわざパソコンを立ち上げ、私のあれやこれや調べ、文章にまとめ、キーボードを打って作ってくれたのだ、そう思うと教会にいるような厳粛な気持ちになる。

ちなみに、11月26日に出る次の本こそ、ブレイク&スマッシュ&ドッカーン!となるはずだ。なにしろ、福島、中国、ニューヨーク、北極、ゴビ砂漠、カナダ、デンマーク…など地球上の色々なところが舞台だ。そして、たくさんの爆発シーンが出てくる。もうドッカンドッカン。さらには、大冒険や宇宙だって出てくるのだ(ホントに)。もしかしたら、カーチェイスだってあるかもしれない(本当はない)。
そんな「007」か「ハルマゲドン」ばりのスペクタクルな本なのに、ノンフィクションなのですよ。真実の物語ってやつですね
タイトルは、「空をゆく巨人」。
「巨人」といっても、野球ともイシグロカズオさんとも関係がないのでご注意を。

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まめな性格ではない。
年賀状も書かない。
几帳面でもないし、夜は10時に寝るし、
母子手帳も空欄が目立つ人間だ。

だからnoteを始めたところで、いったい何を書いていくのか、続けていけるのかは全くわからない。
まあ続けられるとしたら、たぶんエッセイとか日記を中心に書いていこうとは思う。
過去に旅したところとか、今日飲んだお茶の話とか、靴下が片方だけ消えたとか、猫とか娘とか母とか家族についても書くかもしれない。

だって、長いことずっとエッセイを連載したかったのに、誰にも声を書けてもらえないんだもん。

だから、自分で書いていくしかない。
過酷な現実だ。もちろん受け入れるしかない。


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