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1/18 「限極性激痛」こういうの好きだ

朝イチで友人で写真家の松本美枝子ちゃんと電話。茨城でやっている「茨城県北芸術祭」にアーティストとして出ないか、というお誘い。「アーティストとして・・・」と言われると非常に弱い。ああ、やりたい。忙しくてもやりたい。
なんか、ノンフィクションを描くときの脳と違って、こう脳がブオンブオンってプロペラみたいに回る感じがする感じがあるので、もうちょっとアート活動を広げたかったので嬉しい。
いろいろスケジュールを調整した結果、3月後半ならばちょっと行けそうなので、引き受けた。タイトルは「何かが満ちてやってくる」。レイブラッドベリと同じだ。

去年も実は、岡山県の美咲芸術世界に「ビストロメモワール」というインスタレーション作品を友人のツチヤヨースケと一緒に出品した。これは、その街の人の記憶をアーカイブして、レストラン型のパフォーマンス化&インスタレーションにするもの。ヨースケと一緒にいろんな取材する過程が楽しかった。「ビストロメモワール」は今後もいろんなところで続けていけたらいいなと思う。

午後からは、原美術館で開催中のソフィカル「限極性激痛」を見たんだけど、これが、ほんとにブラボー!だった。
ああいう作品、大好き。「失恋」という他人にとって全くどうでもいい心の痛みを、「不幸!激痛!」と称し、くどくどと変態的に語り続け、それでいて美しくてユニークな作品に昇華するソフィカルはすごいぞ。


展示は、失恋する日までの1日ごとのカウントダウン(日本の旅の風景や言葉)、失恋した日にいたインドのホテルの再現(インスタレーション)、そして、その後の心の痛み(激痛)、と大きく三つにわかれているんだけど、それぞれ自立して見ても大変面白く、さらに見終わったあとにもう一度最初からみると再び楽しい。

私は失恋とか、喪失とかそういう心の痛みを赤裸々に表現するのが比較的苦手なのだけど、こういう風にとことんやるなら面白いな!やってみたい、とすら思った。

今年はなんだか自分的には、展示や映画の当たり年で、アイウェイウェイの「ヒューマンフロー」やヨーゼフボイスの映画もやってくるし、クリスチャン・ボルタンスキーの初の回顧展も大阪で見られるし、ジブリの鈴木さんの「言葉の魔法展」も東京にくるしで、なんだか見たいものがいっぱいあって、楽しみだ。

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