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本棚:『書店ガール4』

これまでの主人公だった理子と亜紀に憧れる世代が主人公に。就活を控えたアルバイトの愛奈と書店員歴5年目の契約社員の彩加。書店の仕事は好きだけれど、それぞれままならないこともたくさんあって…。

最近ではあまり思わなくなりましたが、少し前までは「人生やり直せるなら」と考えたことが何度か。ただし、人生やり直せるとしても、受験と就活はもうやりたくないと思っています。本格的な就活を控えた愛奈の様子に、あの頃のことを思い出しました。面接で落ちるたびに、どこも受からないんじゃないかと不安になりましたし、自分の存在価値を否定されているようで辛かったですし、働いている人を見かけては、ちゃんと会社に採用されたんだな、すごいな、それに比べて自分は…と。
本書を読んで、女優になりきって面接に臨めばよかったな、とか、その会社について知りたかったら、その会社の近くの飲み屋に行けばよかったのか!とか、かつての自分に教えてあげたいことがたくさん。そして、いまの時代、絶対安全という業種があるだろうか、だったら、自分の好きな業種を選びたい、と考える愛奈に共感しました。将来のことは誰にも分からないし、一度決めたことはやり遂げないといけないなんてこともないと思うので、いくつになってもやりたいことにチャレンジできる身軽さを大事にしたいと思います。


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