見出し画像

卒園式の担任の服装は?現役保育士のおすすめやマナーを紹介!


年長組さんの最後の晴れ舞台となる卒園式は、担任にとってもたくさんの思い入れがあることでしょう。

最後の大切な園行事ですが

「何を着たらいいの?」
「担任は袴を着るべき?」
「このワンピースは派手すぎる?」
「1年目はやっぱり控えめに黒…?」

など、分からないことがあると思います。

この記事では、卒園式の服装について、おススメやマナーを紹介します。
ちなみに筆者は現役保育士10年目です。
実際の現場で見てきた卒園式を例に出しながら、解説していきます。


卒園式での服装は?

一般的な服装を4つ紹介していきます。


①スーツ

一般的に男性も女性もスーツが一番多い服装です。

ただ、リクルートスーツやビジネススーツは基本的にやめておきましょう。フォーマルスーツが良いです。

パンツスタイルか、スカートスタイルか迷う方も多いと思いますが、園によってはスカートを推奨している所もあるので確認すると良いでしょう。

特に指定がないのであれば、パンツスタイルの方がおすすめです。

なぜなら卒園式の準備や後片付けで動き回る時に動きやすいからです。

卒園式で音響係や式典で準備の移動の係がある方はパンツスタイルがいいでしょう。

筆者は若手の頃は、自分が積極的に動くことを考えてパンツスタイルを選んでいました。

色味についても悩む所ですが、黒や紺、ベージュ、グレーなどの落ち着いた色を選ぶといいでしょう。

インナーのブラウスを明るめにしたり、大きめのリボンやヒラヒラしている華やかなブラウスにしたりして、地味になりすぎずにすることをおすすめします!


②礼服

礼服とは冠婚葬祭のときに着る服装です。

卒園式もお祝いとお別れの意味があるので礼服でも問題ありません。

しかしブラックフォーマルの礼服だと、喪服のイメージが強くなってしまいます。

卒園式での礼服はブラックフォーマル以外を選ぶと良いです。

インナーのシャツやブラウスを明るめにしたり、コサージュやアクセサリーをつけたり、お祝いの場にふさわしい華やかさをプラスすると暗くなりすぎず良いでしょう。


③ワンピース

特に決まりがない場合はワンピースでも良いでしょう。

ただしカジュアルになりすぎてしまうこともあるので、デザインや質感、色合いに気を付けましょう。

ジャケットなどを羽織るとフォーマルになるのでおすすめです。

筆者はグレーや紺の落ち着いた色合いのワンピースに、ジャケットを羽織って卒園式に参加したこともあります。


④袴

園によっては全員が袴を着用することが決まりの園もあるようですが、基本的に袴は、年長の担任が着用する園が多いでしょう。

卒園式で袴を着る場合、合わせる着物は「訪問着」「色無地」「色留袖」が良いとされています。

色合いについては、卒園児や卒園児の保護者よりも目立たない色を選びましょう。
年長のクラスが複数ある場合や、年長の担任が複数人いる場合は、担任同士で袴の色が被らないように、事前に話し合っておくことも必要です。

レンタル袴を利用する場合は早めに予約をしないと、人気の色はすぐになくなってしまいます。

年長担任にとっては最後の園行事です。思い入れのあるクラスを送り出す時は、自分が気に入った好きな色の袴を着たいですよね?

出遅れないように早めの準備が大切です。


小物を使って華やかに

小物があることによって相手に与える印象は断然違います。

服装に合わせた小物を使っておしゃれに着こなしましょう。


コサージュ 

スーツや礼服のワンポイントになり、顔周りを華やかに、より明るい印象にすることができます。

左の鎖骨あたりつけて、上に目線が行くと全体的にコーデのバランスが良くなります。

ブローチ

「コサージュは何だかおばさんくさい気がする…」

という若い保育士さんも多いのではないでしょうか。

実は筆者も若いころ思っていて、なかなか手を出せずにいた小物の一つです。

そんな方におすすめなのがブローチです。

コサージュよりも軽く、より華やかになります!

コサージュと同様に左鎖骨あたりにつけましょう。


パールアクセサリー

パールのアクセサリーは、お祝い事の定番のアクセサリーです。

胸元につけるだけで華やかな印象になります。

パールが小さく控えめだと、さりげなくて可愛らしいので、若い保育士さんにもおすすめです。

パールのアクセサリーは、社会人として一つ持っておくと良いでしょう。

ポケットチーフ

男性保育士の場合は、スーツの胸ポケットにポケットチーフを入れると、よりかっこよく素敵に仕上がります。

色はフォーマルな場では白が一般的ですが、筆者の保育園ではカラーのポケットチーフを入れている方もいました。

園の決まりや雰囲気にもよると思いますが、男性保育士の場合は、スーツはみんな同じような色や形なので、ポケットチーフでおしゃれをして差をつけてもいいのかもしれません。

折り方は様々あります。

「折り方がよくわからない」

という方はホルダーがセットになって売っているものもあります。

ホルダーがあると簡単に何種類ものポケットチーフが作れるのでおすすめです。


卒園式の服装のマナーとは?

保育士として卒園式に出席する際に、マナーが守れていないと目立ってしまい恥ずかしい思いをしてしまいます。

ここでは卒園式での服装のマナーをお伝えします。

落ち着いた色を選ぶ

保育士が卒園式に出席する際は、黒、紺、ベージュ、グレーなどの落ち着いた色の服装を着ましょう。

卒園式の主役は卒園児です。

卒園児と保護者よりも目立つような服装はマナー違反にあたるので避けましょう。

ストッキングを着用する

ベージュのストッキングは着用しましょう。

黒のストッキングだと喪服を連想させるので避けるべきです。

パンツスーツだからといって素足で出席するのもマナー違反です。

ソックスタイプのものでも着用するようにしましょう。

喪服は避ける

黒いスーツだからといって、卒園式に喪服を着用するのはやめましょう。

喪服と黒いスーツは、質感が違うのですぐに分かってしまいます。

喪服はお葬式で着用するものではり、お祝いの場である卒園式にはマナー違反です。



卒園式の服装で知っておきたいこと

決まりはなくても暗黙の了解がある?!

きちんとした決まりはないけど、暗黙の了解がなんとなくある。という園はあるのではないでしょうか。

先輩保育士の話を聞いたり、例年の卒園式の写真を見せてもらって、事前に確認することをおすすめします。

園にいる保育士によって雰囲気もだいぶ変わってきます。

筆者の経験した園でもおしゃれな先輩保育士がいて、

「こんな派手な感じもいいの?!」

と思ったこともありましたが、その園は全体的に華やかでした。

先輩保育士に去年はどんな服装で出席したか聞いて回るのも良いでしょう。


毎年変える職員が多い

毎年行う卒園式では、
「今年は何を着ようか」

と悩む保育士は多いかと思います。

筆者もその一人です。

筆者が経験した園では、去年と同じものを着用している保育士はほぼいませんでした。

2~3着を巡らせている保育士の方や毎年新しいものを購入している方もいました。

筆者は10年間の保育士経験の中で、ジャケットを1枚母から借りて3パターンのジャケットを巡らせたり、パンツだけ新しい形を購入して組み合わせを変えたり、パンツスタイルとスカートスタイル、ワンピースにしたりと…毎年工夫しながら変えてきました。

毎年変えることはしなくても良いと思いますが、写真や卒園アルバムにのることも考えて、兄弟児でも被らないようにするのも意識すると良いでしょう。


入園式のことも視野に入れて

半月後には入園式が控えています。

また新しいスーツを買うとなるとお金がかかりますよね…。

筆者は入園式も視野に入れて、卒園式でも入園式でも両方着用できるような色のスーツを1着購入しました。

またパンツとスカートの3点セットのスーツを購入して、卒園式はパンツスタイル、入園式はスカートスタイルにするなど工夫をしました。

卒園式用に新しく購入するなら、入園式も視野に入れることをおすすめします!

寒さ対策が大事

体育館やホールで卒園式を行う保育園も多いのではないでしょうか。

筆者は特に寒がりなので、じっと動かない卒園式は毎年寒さに耐えながら出席しています…。

3月という時期、年によりますが冷え込む日が当日に重なると、選んだ服装によっては公開するかもしれません。

ヒートテックやカイロを着用したり、インナーのシャツやブラウスを薄手のニットやタートルネックにして工夫するのも良いでしょう。

裏起毛なのに素足に見える厚手のストッキングがおすすめです!


上履きも綺麗なものを用意

忘れがちなのが上履きです。

普段の保育中にも履いている上履きですが、意外と汚れていたりします。

卒園式などの式典の際には、きれいな服装を身にまといますが、上履きが汚れていると目立ってしまう場合があります。

卒園式用に新しいものを用意するとより準備が良いでしょう。

卒園式だけでなく行事用に1足予備としてロッカーに入れておくと良いですね!

大事な門出を祝う卒園式では、足元も抜かりなく準備すると完璧です。


まとめ

●基本的に担任は袴の園が多いです。

その他の職員は、スーツ、礼服、ワンピースが一般的です。

園によって決まりがあるので確認しましょう。

●小物を使ってより華やかにすると良いです。

コサージュ、ブローチ、パールのアクセサリー、ポケットチーフ

●卒園式での服装のマナー

・落ち着いた色を選ぶ。

・ストッキングは着用する。

・喪服はNG。

●卒園式の服装で知っておきたいこと

・暗黙の了解があることもある。

・毎年変える職員も多い。

・入園式も視野に入れて選ぶと良い。

・寒さ対策が大事である。

・上履きもきれいなものを用意する。

年長児にとっては最後の園行事、そして晴れの舞台の卒園式です。

心から門出をお祝いできるように、しっかり準備出来ると良いですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?