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【知財転職】法律専門家向け総合文書エディタのBoostDraftの知財担当募集を分析しました

法律専門家向け総合文書エディタのBoostDraftが、知財担当を募集しています。
これまでのスタートアップ・ベンチャーでの知財担当経験をベースに、BoostDraftの募集要項を見ながら、BoostDraftでの知財業務を分析してみます。(執筆時点で募集中)


BoostDraftの基本情報

BoostDraftは法律専門家向け総合文書エディタサービスを提供しています。
簡単に言えば(そのままですが)法律文書の作成効率化サービスです。
いわゆるリーガルテックで、代表的にはAIで書類を作成するものが多い中、BoostDraftはAIレビューとは特徴が異なるとHPに記載しています。
HPを見る限り、契約書作成に特化しているようですが、定義参照、体裁調整、条項ズレなどの対応に特徴があるとのことです。
将来的にはAIもガッツリ絡んでくると思います。
また、「MITとStanford大学院の卒業生によって2021年4月に設立されたリーガルテック企業」とのことでかなり研究職が強そうです。

BoostDraftの特許情報

BoostDraftの特許をJ−PlatPatで調べると5件の特許出願が確認できます。

J plat pat

2021年4月に設立した会社なので、創業期から特許出願に注力しているのがわかります。
規模やフェーズを考えると結構知財を意識しているのかな?という印象です。知財担当としては嬉しいですね。

ここからは募集内容を見ながら分析していきます。

募集背景

募集ページには以下の記載があります。

設立当初から特許出願を重ね、知財戦略を特に重視していたのですが、会社が成長する中で新たに特許申請を推し進める人手が足りなくなってきたことで社内に眠ってしまっている技術が手つかずになってしまっています。

https://apply.workable.com/boostdraft/j/4BC6B8338C/

この記載を見ると、すでに知財担当がいる気がします。
となると、知財立ち上げというよりは特許出願を出していくのがミッションになりそうです。

年収は?ストックオプションは?

募集ページには給与情報がありません。
ストックオプションや持株会についても記載がありません。
たまに

リモートワークできる?

募集ページで以下の記載があります。
・フレックス制度(標準労働時間:1日8時間、コアタイム:11:30 - 15:00)
・フルリモート

コアタイムがあるものの、フレックス制かつフルリモートなのでオンボーディングは多少大変な可能性がありますが、働きやすさは確保できそうです。

スタートアップ・ベンチャーあるあるですが、実際はリモートできないという企業もあるのでここはきちんと確認しておきたいところです。
特に職種によっては出社必須の企業もあります。
知財だと場合によっては出社必須の企業もあります。(エンジニアやPMと働くことが多いので開発系によせるべきだと思いますが、コーポレート系に知財組織がある場合、組織構造的に出社必須という企業もあります)

業務内容は?

業務内容には以下の記載があります。

- 実際の製品及び今後の製品アイデアを理解し、特許になりうるアイデアの抽出
- 先行技術についての調査
- アイデアの種からアイデアの味噌となる部分を抽出し、より権利範囲が広くなるようにバリエーションの検討。必要に応じて外部弁理士事務所を活用し、請求項および明細書を作成
- 必要に応じて外部弁理士事務所を活用し、拒絶通知に基づいた意見書・手続き補正書の作成。
- 外部サービスを活用し、英語での請求項・明細書の作成、審査、修正

https://apply.workable.com/boostdraft/j/4BC6B8338C/

最後に上記の業務内容から、実際に求められている成果・忙しさ・どのように動けば高い評価を得られそうかを検討し、どのような人材が転職に向いているか分析したいと思います。

※スタートアップ・ベンチャーでの知財担当経験が長い&多いので、分析に自信はありますが、個人の予想情報となるので閲覧制限をかけておきます。
※気になる方だけ見ていただければと🙏

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