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国の政治を変える為に議員自らが出来る事

今日のニュースで政権与党の大幹部達が5人で会食していた事が報道された。言いたい事は山ほどある。しかし、、これが現実の姿で嘆いても前には進まない。政治を変える前に国会や政治家の慣習、スタイル、意識を変えなければこの国の政治は変わらないかもしれない。

ヤジは国会の華などと新人議員研修で当たり前のように言ったのは民主党の当時の山岡氏。国会で若手議員が動議を出す時「ぎちょーーーーーーーーう!」という慣例を今も続けている国会。土井たか子さんが衆議院議長になり、それまでの「クン」呼びから「さん」に変え風穴を明けたのに、また戻してしまった保守の人達。私が特に違和感を持った瞬間がある。

中西圭介元議員をご存知だろうか。将来有望であったにも拘らずスキャンダルで失脚してしまったが、小沢一郎氏の元側近。余談だが、小沢氏は自民党で権勢を欲しいままにしていた頃、次々と側近が現れた。先ずは中村喜四郎氏。こちらも失脚したが、次に側近と呼ばれたのが中西氏である。ちなみに中西氏の後が今の二階幹事長、そして山岡氏と続く。冒頭の大幹部の筆頭が二階氏。

話を戻すが、中西氏が衆議院議院運営委員長時代、委員会で当時のドン金丸信氏の名前を出した時、「金丸信クン」と呼ぶ姿がテレビに映し出された。私にとってこれ以上の違和感はなかった。何故なら金丸氏の子分が小沢氏でその子分が中西氏、年齢も相当離れている。プライヴェートでは間違いなく先生と呼び、仲間内ではオヤジと呼んでいたはず。土井氏のように変えようと思えば呼び方は変えられるはず。ただそれをしないだけ。

いま甲子園では高校球児が熱戦を繰り広げている。その開会式、かつて選手宣誓は常に絶叫型であった。しかし今は変わった。勘違いが生んだとはいえ球児と関係者が自ら変えたのだ。1984年の福井商業主将からそれは始まった。

今のアスリート達が一様に言う「楽しい」という表現。もちろん練習は厳しいだろうし、試合で苦しい場面も多いのは昔も今も変わらないはず。

かつて、侍ジャパンのキャプテンを務めたヤクルト球団の宮本選手が引退する時、インタビュアーが楽しかった思い出を尋ねた時、「楽しいなんて一度も思った事は無い」と言っていた。そして何人もの各ジャンルのプロが同じような事を言っていた。しかし今は違う。最初に変えたのはおそらくマラソンの高橋尚子さん。マラソンこそ苦しさの代名詞のような競技だが、シドニーオリンピックで金メダルを穫った直後のインタビューで笑顔で「楽しかったです!!」と言ってのけた。高橋選手が競技スポーツの世界を変えたのだと私は思う。間違いなく良い事だと思う。

政治の世界、質を上げるにはその前に「やれば出来る」事がかなりあるはず。慣例・慣習を打ち破る事、せめて若い議員に期待したい。


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