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純な文学はあれど

純文学ってジャンルがありますよね。
あれって、なんで「純」+「文学」なのでしょう?
漫画やアニメ、ゲームには、純漫画や、純アニメ、純ゲームという表現はありません。なぜ、漫画やアニメ、ゲームには無いのでしょうか?

しかも、純文学では芸術とされてエロだろうが何だろうが肯定されてます。
しかし、漫画やアニメ、ゲームでは様々な要素が芸術ではない有害な要素とされ、規制の対象になっています。

これの代表的な例として思い出すのが、非実在青少年保護法(正式には「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」)です。
この法案を提出した当時の東京都知事は、その昔、作家として大成された方でもありまして、芥川賞を受賞した「太陽の季節」や、「Season of Violence」という作品が有名だそうです。そしてこの作品はそうとうエロいらしいのです。ごめんなさい読んでないです。エロは芸術になりうることを知っていたはずのこの作家さんは、しかし漫画やアニメ、ゲームに関しては芸術にはなりえないとして規制しようとした。

別の例でいいますと、純文学を連続で1時間以上も読んではならないとする条例はありませんが、ゲームを1時間以上してはならないとする条例ならあります。香川県です。

こういう対応の差は何から生まれるのだろう?

聞くところによりますと、純文学とはフランスで生まれた自然主義の流れをくむ舶来物であるらしい。舶来物ならなんでも有難く受け入れていた影響で、ただの文学に「純」を付けるほどもてはやし、差別化したのだろうか?

あるいは、文学でもエロい描写を規制しようとしたのだけれど、努力もむなしく失敗した。しかし、まだ未熟な文化であった漫画やアニメ、ゲームでは成功した、のか?

もしくは、時代と共に人々の意識は「清潔化」しており、かつては許容されていたエロが、今や汚いもの不潔なものとして認識されている。なので、文学は規制をいまだに免れ続けやりたい放題。漫画やアニメ、ゲームは規制の対象となっている、のか?

そもそも、性描写が人々の健全な育成にとって害であるという話は、ただの思い込みですよね?
なにか根拠があるのでしょうか?
そんなところにお金と人員と手間を費やす暇があるなら、性描写が有害か無害かという調査でもすればいいのに。

世界がポリコレで狂ったように清潔化していく中で、エロ解禁してみてごらん。
天下とれるで。


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