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181:資料作りに追われる

暑い。
仕事が始まる前のラストバカンス、アイス片手にダラダラ過ごしたいものだが、どうやらそうはいかないらしい。

伯母(長女)から、主要親族に召集がかかったからである。
だからって何で私が資料を作らねばならんのか。いえ、母上のご命令とあらばやりますけれども!

■気乗りは全くしない。

法律事務所勤務だった頃はどちらもよく使っていたけど、Excelの方が使用頻度は高い気がする。
まあ、ドキュメントを作るならWordの方がいいのは確かで、今回もWordを使っての資料作成。

ぺぺぺぺっと文章を書いて、構成やり直したりしつつも全く気乗りしない作業なために、まあ進まない。
結局3日かけて作成するというお粗末な結果になったけれども、伯母(長女)は親族全員のヘイトを集めておいでで、妹3人に「兄弟の縁を切りたい」とまで言われているので致し方なし。

ていうか、菩薩のような伯母(次女)にまでそう言わしめるって、大概だなあって思っている。

伯母(長女)は悪鬼羅刹か何かかな?
むしろ呪霊かもしれないと思い、姪に言ったら「最強コンビに祓ってもらおーよ、あれ特級じゃん」と爆笑していたので、伯母(長女)やべえな、とは思っている。

■”可哀想”なんて言われたくない

伯母(長女)は、いつでも自分が悲劇のヒロインで居続けたいのだなあ、とつくづく思う。
セルフイメージはなんだろう、ジャンヌ・ダルク?

「こんな境遇で、こんなに頑張っているのに、可哀想なアテクシ。でも強く雄々しく生きていくわ!」ってな感じだろうか。
あ、これジャンヌ・ダルクじゃないわ。
オルレアンの乙女に土下座して謝罪しなくちゃいけない奴だ。

私は、という主観の話にはなるが、誰かに哀れまれる人生なんて、まっぴらごめんだ。

自分で作り上げた可哀想な私を演じ続ける人生って、いったい何なんだろう。
彼女はそれで満たされるのだろうが、気づけば本当に「可哀想な人」に成り下がっていることに気が付いているんだろうか。

過去を振り返らない、というのは、とても格好良く見えて、とても愚かなことだ。
自分の来し方を振り返らなければ、失敗の理由も、乗り越える方策も見つかりはしないのに。

85歳の彼女の人生、親族全員を敵に回してなお満たされていたんだろうか。
可哀想な人でしかなくなった彼女が、本当に可哀想になってきた。

だからといって必要以上の何かをしてあげようとは、微塵も思わないけれど。



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